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蓋然
春眠夜話(2/4)情けなくて涙も出ないわ
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「見舞いに行ってさ、いい病院だったよね、姉貴もさ、あ、慎ちゃんは行ってないのか、ごめんごめん。驚いたよ3つも下だとはさぁ、三度見しちゃったもん。ともかく頼まれちゃったわけよ、誰の子だかわかんないっていうけどさ、まぁ、骨格はちあきちゃんっぽいし、名づけにも一票投じたし、人徳だよね」
後を頼まれた、――誠仁は少し勝ち誇ったような顔で口角をあげた。慎一郎は、ああ、適任じゃないのと軽く頷く。
誠仁はまたまた面白くない、なにそれ余裕なの、他人事なの。
*
『そんな訳で、もしもの時はセンセ(はぁと)よろしくお願いしますね』
特大木馬を担いで半ば強引に面会にこぎつけ、経過をさらった流れでの、冗談半分の依頼と承諾だった。すっかり忘れるほど記憶力は悪くないし、関係性が変わるほど重要な話でもなかった。
『いいよ、けどそれ暗に俺が結婚できないってこと?』
『センセとセンセの選んだひとなら安心って意味ですよー、やだー』
『ふぅん、上手く担がれたかな、ま、片方と血縁より蟠りはないよね』
あの日の話の大半は別のこと、軽口を言い合いながらも、明るく姉の懐妊を告げたつもりが彼女は鋭かった。
『詠子センセもおめでとうございます、って言っていいのかな』
『まだ、ね、隠しようもないのがね。誰にも会いたくないってぺー太と家に籠っちゃって』
『あーー、』
『いつなら安心ってのもないんだけどさ、』
姉夫婦が結婚して5年、自然に任せ――諦めたところでできるのはお約束なのか。姉は周囲の盛り上がりにナーバスになっていた。
戸惑いと、安堵と、そして将来への不安、千晶が躊躇うことなく口にすると、誠仁も頷いた。彼も、彼の姉もまた、同じような気持ちを抱いていた。それは今でも変わらない。
*
「俺にはこう言った『世のお母さん方からは怒られるけれど、ここからは私でなくてもいい』」
「あーね、」
誠仁が軽く同意すると、慎一郎が偉そうに、続けろ、と手で促す。
「何よ?」
「あっさり同意した理由を聞きたい」
「ふーーーーん?」
慎一郎は慎一郎で納得している顔だ。
「女って自分と同じ苦労をしろって圧がすごいからねー、特に日本は、って俺もこんな言い方したくないよ。姉貴も時々愚痴って――ずいぶん友達とは切れちゃったみたいだし。彼女の周りはまだ子供が――」
「そこはいい、」
慎一郎はつまらなそうに手で払う。本当に女のいざこざを面倒がる男。
「生物学的にみれば圧倒的に子育ては――」
「時田せんせぇ、そこもパスして」
「聞いてるフリ位しなよ」
もったいぶった誠仁に、慎一郎は鼻を寄せる。
「…誰かに託そう、そう周囲を思えるのはいいことじゃない? この子を守れるのは自分だけってのも間違ってない、バランスでしょ」
「誠仁が一番アキをわかってる」
オブラートにくるんだ一般的論の、その先を、慎一郎は促す。
「……誰かに必要とされて生きがいを感じるって子じゃないもん。感謝される喜び、認められる肯定感を乗り越えてしまってるよね、何が彼女をそうさせたのか。――わかるけどさ、気付くの早過ぎ。
それに子供も――」
また言い淀んだ。誠仁と千晶、お互いにダメ出しをし合ってきた間柄。会話のなかではっきりと確認したわけではないが、千晶は子供がいなくてもいい相手を望むニュアンスだった。人それぞれ事情はある。身体の問題かそれとも――、誠仁もそれ以上踏み込まなかった。
「俺はお前は非婚主義だと思ってた、子供もね。直くんに渡す気なんだろ、ちょっと違うか、直くんは無理そうだからその子へ」
慎一郎は一瞬誠仁と目をあわせて、それから頷き、スープを口に運ぶ。
「そうだよ、やっぱまぁくんは分かってたか」
「だったらさ、今のままでいいじゃないの」
慎一郎は静かにスープを掬い、また口へ運ぶ。誠仁は付け合わせのトマトを箸でつかみ、ぐるっと観察してから口へ放った。ついで、ヤングコーンをつまみ空をびよーーんと走らせる。
「時田の家なら歓迎されるんだろうな」
驚きでヤングコーンを落としそうに、はならなかった。平然と口に格納し、かみ砕いてから口を開いた。
「どうした、そんな仮定の話をするなんてらしくない。そりゃーね、反対される理由はないよ、何もね。姉貴たちも気に入ってるし、小姑千匹ってさ、っておいまさかそれちあきちゃんに言ってないだろうね」
慎一郎は胡散臭い笑みを含んだ顔で手を開いてみせた。
その微妙な顔に、誠仁は残念な男の失言を確信した。
「あーーーーぁ」
慎一郎が悋気を持ち合わせていないのは気づいていた。愛情を求めもしないのも。だから弟ともうまくいってるんだろう。
だがしかし、誠仁は心底千晶に同情した。殴る気も起きない。
若かりし頃は慎一郎に秋波を送る女にちょっかいを出したこともある、その女に興味ってより相手を出し抜きたいって男の競争心ね。慎一郎が意にも返さないわ女は本気にしちゃうわでめんどくさくなってすぐに飽きた。
彼女のことも、紛らわしく誤解を招く言動は多々あった、それらがこの男の発言の一反を担ったなら申し訳ないが、そうではないだろう。
(ちあきちゃん、よくこいつを生かしておいたな)
誠仁の呆れ腐った笑みに、慎一郎は「昔ね」とだけ片手を上げた。
時田家を遡れば高祖父とその叔父とで始めた小さな診療所。家の敷地の反対側に建物はまだある。曾祖父は才覚のある人だった。都心のそこそこの土地に病院を移転、更に建て替えで今では500床。市中では指折りの大規模な総合病院である。ただ子孫は、医者から学者に勤め人までいるが皆学者肌というか職人気質で、野心のない者ばかり。祖父も父母も現場一筋。権威主義や政財界からは距離を置いてきた。それなりの勘定は持ち合わせていて『持ってる処から戴く』経営で収支はトントン、と言ったところ。
大規模な分、人員の確保には苦労するし利害関係者も多い。彼女ならうまくまとめあげるだろう、情はあるのに綺麗事だけでは済まない部分をきちんと割り切れる、そこが何より心強い。何より誠仁と倫理観も価値観も合っているし、人としての信頼はある。
慎一郎の言い分は聞かなくても分かった。誠仁はもう、匙を投げたい。
「俺たちはどうせ汚れ仕事さ、彼女にその気があればとっくにしてるよ」
俺と、とは言わないのがせめてもの意趣返し。ドラマなら一緒になって一波乱起きるところ。
千晶と誠仁の関係を誤解した奴があれこれと彼女とその周囲について調べて否定的な忠告をしてきたこともあるが、誠仁も家族もまったく相手にしなかった。つまり、誠仁と千晶にその気がないのだけが問題と言っていい。
「人間性は悪くないよね、むしろ出来過ぎ? 異性としてはアレだけど一緒に暮らすにはいい相手だと思うよ。懐は深いし、ちょっと選り好みが過ぎるっつーか――」
「誠仁、鏡はそっちだよ」
「んー、俺も悪くないよね、むしろ良すぎ? この顔だし身体もね、なにしろ中身もいい、頭脳明晰品行方正、おべんきょができて外面だけ取り繕った人間性すっからかんとは違うからね、
子供だけでもあと一人か二人産んでくれないかな、ねぇ。あの子たちも弟が欲しいっていってるしさ、取っといて良かったなぁ」
俺の子、とは言わない。大昔はワンチャンお味見位には思ったような気がしないでもないのだが、人妻と経産婦は対象外――時間を巻き戻してみても、子孫を残したい相手ではない。もっとむっちり、あと15キロ太らせた姿を想像してみたが、やはり違う。何故かは誠仁にも分からない、考えれば考えるほど眉間が狭くなっていく。なんだこの胸のむかつきは。
目の前の男が「悪かった」と両手を上げた。
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『いいよ、けどそれ暗に俺が結婚できないってこと?』
『センセとセンセの選んだひとなら安心って意味ですよー、やだー』
『ふぅん、上手く担がれたかな、ま、片方と血縁より蟠りはないよね』
あの日の話の大半は別のこと、軽口を言い合いながらも、明るく姉の懐妊を告げたつもりが彼女は鋭かった。
『詠子センセもおめでとうございます、って言っていいのかな』
『まだ、ね、隠しようもないのがね。誰にも会いたくないってぺー太と家に籠っちゃって』
『あーー、』
『いつなら安心ってのもないんだけどさ、』
姉夫婦が結婚して5年、自然に任せ――諦めたところでできるのはお約束なのか。姉は周囲の盛り上がりにナーバスになっていた。
戸惑いと、安堵と、そして将来への不安、千晶が躊躇うことなく口にすると、誠仁も頷いた。彼も、彼の姉もまた、同じような気持ちを抱いていた。それは今でも変わらない。
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「俺にはこう言った『世のお母さん方からは怒られるけれど、ここからは私でなくてもいい』」
「あーね、」
誠仁が軽く同意すると、慎一郎が偉そうに、続けろ、と手で促す。
「何よ?」
「あっさり同意した理由を聞きたい」
「ふーーーーん?」
慎一郎は慎一郎で納得している顔だ。
「女って自分と同じ苦労をしろって圧がすごいからねー、特に日本は、って俺もこんな言い方したくないよ。姉貴も時々愚痴って――ずいぶん友達とは切れちゃったみたいだし。彼女の周りはまだ子供が――」
「そこはいい、」
慎一郎はつまらなそうに手で払う。本当に女のいざこざを面倒がる男。
「生物学的にみれば圧倒的に子育ては――」
「時田せんせぇ、そこもパスして」
「聞いてるフリ位しなよ」
もったいぶった誠仁に、慎一郎は鼻を寄せる。
「…誰かに託そう、そう周囲を思えるのはいいことじゃない? この子を守れるのは自分だけってのも間違ってない、バランスでしょ」
「誠仁が一番アキをわかってる」
オブラートにくるんだ一般的論の、その先を、慎一郎は促す。
「……誰かに必要とされて生きがいを感じるって子じゃないもん。感謝される喜び、認められる肯定感を乗り越えてしまってるよね、何が彼女をそうさせたのか。――わかるけどさ、気付くの早過ぎ。
それに子供も――」
また言い淀んだ。誠仁と千晶、お互いにダメ出しをし合ってきた間柄。会話のなかではっきりと確認したわけではないが、千晶は子供がいなくてもいい相手を望むニュアンスだった。人それぞれ事情はある。身体の問題かそれとも――、誠仁もそれ以上踏み込まなかった。
「俺はお前は非婚主義だと思ってた、子供もね。直くんに渡す気なんだろ、ちょっと違うか、直くんは無理そうだからその子へ」
慎一郎は一瞬誠仁と目をあわせて、それから頷き、スープを口に運ぶ。
「そうだよ、やっぱまぁくんは分かってたか」
「だったらさ、今のままでいいじゃないの」
慎一郎は静かにスープを掬い、また口へ運ぶ。誠仁は付け合わせのトマトを箸でつかみ、ぐるっと観察してから口へ放った。ついで、ヤングコーンをつまみ空をびよーーんと走らせる。
「時田の家なら歓迎されるんだろうな」
驚きでヤングコーンを落としそうに、はならなかった。平然と口に格納し、かみ砕いてから口を開いた。
「どうした、そんな仮定の話をするなんてらしくない。そりゃーね、反対される理由はないよ、何もね。姉貴たちも気に入ってるし、小姑千匹ってさ、っておいまさかそれちあきちゃんに言ってないだろうね」
慎一郎は胡散臭い笑みを含んだ顔で手を開いてみせた。
その微妙な顔に、誠仁は残念な男の失言を確信した。
「あーーーーぁ」
慎一郎が悋気を持ち合わせていないのは気づいていた。愛情を求めもしないのも。だから弟ともうまくいってるんだろう。
だがしかし、誠仁は心底千晶に同情した。殴る気も起きない。
若かりし頃は慎一郎に秋波を送る女にちょっかいを出したこともある、その女に興味ってより相手を出し抜きたいって男の競争心ね。慎一郎が意にも返さないわ女は本気にしちゃうわでめんどくさくなってすぐに飽きた。
彼女のことも、紛らわしく誤解を招く言動は多々あった、それらがこの男の発言の一反を担ったなら申し訳ないが、そうではないだろう。
(ちあきちゃん、よくこいつを生かしておいたな)
誠仁の呆れ腐った笑みに、慎一郎は「昔ね」とだけ片手を上げた。
時田家を遡れば高祖父とその叔父とで始めた小さな診療所。家の敷地の反対側に建物はまだある。曾祖父は才覚のある人だった。都心のそこそこの土地に病院を移転、更に建て替えで今では500床。市中では指折りの大規模な総合病院である。ただ子孫は、医者から学者に勤め人までいるが皆学者肌というか職人気質で、野心のない者ばかり。祖父も父母も現場一筋。権威主義や政財界からは距離を置いてきた。それなりの勘定は持ち合わせていて『持ってる処から戴く』経営で収支はトントン、と言ったところ。
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慎一郎の言い分は聞かなくても分かった。誠仁はもう、匙を投げたい。
「俺たちはどうせ汚れ仕事さ、彼女にその気があればとっくにしてるよ」
俺と、とは言わないのがせめてもの意趣返し。ドラマなら一緒になって一波乱起きるところ。
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俺の子、とは言わない。大昔はワンチャンお味見位には思ったような気がしないでもないのだが、人妻と経産婦は対象外――時間を巻き戻してみても、子孫を残したい相手ではない。もっとむっちり、あと15キロ太らせた姿を想像してみたが、やはり違う。何故かは誠仁にも分からない、考えれば考えるほど眉間が狭くなっていく。なんだこの胸のむかつきは。
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