欺瞞の剣

悪魔と代償

悪魔

 ｢これで4人目の神格騎士ケルディムナイトっと。
てか、これ何人居るんだよ。｣
 そこにはざっと300人程度の神格騎士ケルディムナイトが並んで各々が剣つるぎを持っている。
 ｢なんでこうなったんだっけ？｣
 よく思い出せないが、あの後病院が襲撃されたとかなんとかは覚えてる。
 そこに攻め込んできたのがこいつらなわけだが、僕が逃げたら追いかけてきた。
 つまり、僕が目的だと……。
 ｢制裁乃剣ジャッジメント!『有罪ギルティ』理想を顕現する者アルカディア!｣

 大地から光の刃のようなものが大量に生えてきたかと思えば空から同じような光の矢が降ってきた。
 ｢免罪アクイティアル。｣
そう言い、僕が剣を翳すと光の刃のようなものだったりしたものは消え去った。
 ｢化物だ。｣｢あんなのに勝てって言うのかよ｣｢もう無理だろ｣｢帰りてぇ｣
 神格騎士ケルディムナイト達は口々に愚痴をこぼしていた。
 圧倒的な力の差を見せつけられて士気なんて保っていられるはずがない。
 ｢殺っちまおうぜ？｣
 ｢やめろ、俺。あまり人を殺したくないんだ。｣
 ｢ケッ、そんなんだから何も守れないんだよ。兄貴の方が優秀なんじゃねぇの？｣
 ｢巫山戯るな。｣
 ｢おー怖い怖い。次来るぞ。｣
 士気の残っている若干名が襲いかかってきた。
 ｢レライエ、死なない程度に。｣
 かと言って僕はこの療養中に何もしていなかったわけではない。
 オカルトチックなものは信じちゃいなかったがこの世界には天使も神もいる。そして、悪魔も。
 そう、レライエは僕と契約した悪魔だ。
 いや、正確には僕と悪魔界が契約を結んだ。
 だから僕は悪魔をいつでも好きな時に召喚出来る。
 リスキーでも力が欲しい。
 神を殺せる力を