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第1章
6話 縁側での密談
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電波の悪い携帯を放り、縁側に出ると涼しい風が優しく莉奈の頬を撫でる。雲一つない夜空には星々と月の輝きが眩しく照らし、風に揺られる風鈴の音が心を落ち着かせた。蛙の鳴き声がやかましくもあり一種の風情にも取れて不思議と心地よい。
「ここにいたんだ」
縁側に座り夜風に当たる莉奈に静かな足音とともに落ち着いた声音で声を掛ける存在は顔を見るまでもなくわかる。低すぎず高すぎない、中間的でありながら確実に男子であることを理解させる声音、
「奏人くん、どうしたの」
「いや別に。近くにいないからどうしたのかなって。隣、座っても?」
「どーぞ」
冗談っぽく確認を取る奏人に莉奈もまた両目を閉じ許可をする。ゆっくり座り込む姿を気にすることなく目の前に広がる天然のプラネテリウムを目に焼き付ける。
「きれいだよねぇ。せっかく写真も撮ったのにここ電波悪くてさー、投稿どころかDMすらちゃんとできないんだぁ」
「……でぃー…えむ…?」
自虐的な笑みを浮かべながら莉奈が愚痴るも奏人の反応は想像とかなりかけ離れていた。嘘だろと、常識外れとはいえ本当に現代に生きていたのか怪しくなるほどだ。昔の時代から現代にタイムスリップしたとでも言わない限り納得のいかないほどの無知っぷりに開いた口が塞がらない。そしてこの反応からあることに気がつく。
「……ちょっと待って…そういえば奏人くんてスマホもってるの?」
「…すまほ?それはなに?」
「……う…そ…この時代にスマホを知らないなんて…もしかして奏人くんって記憶喪失だったりしない?」
この時代にスマホの存在を知らない人間などいるはずもない。それこそ記憶を部分的に失ってでもいない限りは。むしろそうでなかった場合本当にこれまでの人生をどう歩んできたのか疑問でしかない。
莉奈の絶句ぶりに奏人もなにか察したのか汗が頬を伝う。
「記憶喪失なんかじゃないけど、俺の住んでるところはかなり古臭いところだったし人間の文化には全く触れてこなかったからなあ」
「古臭いのレベル遥かに越してるでしょ!人間の文化に触れてこなかったって山にでも遭難してないと証明つかないよ!?」
「……いやまあ、山ではないけどさ…」
「…え、何その含みのある否定…もしかして図星!?」
スマホを知らずしてこの歳まで山で育つ、もしや奏人の家族は仙人か何かなのか。もはや人の暮らしとは思えない育ち方にこれまでの変人っぷりと合致がつく。
「だからカラスに…」
あのときのカラスとの会話も自身を半妖といったことも山育ちの人間離れした生き方を15年ほど培ってきていれば納得するものだ。その他にも身体能力は異常なほど高いが言語能力以外の学力が全くと言っていいほど無いのも山の中で育っていれば合点がいく。
全てのパズルのピースが揃ったかのように、点と点が結びついたかのように理解が進む。山生まれ山育ちの少年が山から降り高校へ通うとはなんという神秘か、全部のことを理解した訳では無いがこの仮説以外に考えられなかった。
「えっと…大友さん?多分変に誤解されてる気がするんだけど…」
「奏人くん、もう何も言わなくて良いんだよ」
「…は?」
「奏人くんは頑張った。よくこの高校のために山を降りてきてくれたね」
何を言っているのだこいつはと言わんばかりの目が莉奈に刺さるが気にならない。このゴールデンウィークが終わった際には色んな人に教えてあげようこの生きた生命の神秘を─
「…とまあ、十分に命の輝きを見たところで…」
「もうわけわかんねぇ…」
数分の寸劇を終え手をパンと合わせるように叩き話の切り替えを表現する莉奈に追いつくことのできなかった奏人がようやく追いつく。しかしどっと疲れているようでこの会話で相当のカロリーを消費したことがわかる。
「奏人くんはどういった経緯でおじいちゃんと仲良くなったの?ここらへんがお家とか?」
先ほどとは違い真面目な表情で奏人を見つめる。本題というわけではないが一番の疑問であり知りたかった謎に長かった余談を終え聞く。その空気感に奏人もなにか察したらしく莉奈の瞳をしっかりと見て答えようとする。
「まあ、詳しいことは言えないけどちょっと前にここで仕事の用事があってさ、そこで色々あって怪我しちゃって…。そんなときに耕太郎さんがたまたま俺を拾ってくれてね、治療をしてもらってるうちに相撲とかの話で気が合っていって今みたいに仲良くさせてもらってるって感じ」
「ふーん。仕事って奏人くんもうバイト始めてるの?」
「ばいと…がなにかわからないけどまあ小さい頃からやってきた生業みたいなものだよ」
またも異常なまでの常識外れを披露してくれたがもう莉奈が驚くことはない。怪我が伴うような危険な仕事を幼い頃から行ってきたという事実には胸が傷んだが。自分がのうのうと生きている間も奏人のような人間が必死になって生きているなんてと同情してしまい思わず眉が下がる。
「なんか、奏人くんってすごく壮絶な過去を送ってきたんだね…」
「…?いや別に大したことはないよ。その時がたまたま厄介な相手だっただけでいつもならあんな大怪我しないし」
「大怪我!?怪我ってそんなひどかったの?」
「まあ、ちょっとばかし凶暴でね。それに慣れない人間の村ってこともあってね」
「慣れない人間の村?人間以外が住む村なんて無いでしょ?」
おかしなことを言うものだと冗談っぽく笑う莉奈に奏人も「そうだった」と訂正する。別に深い意味はない、ただの言い間違いだと疑うことがなかった。これまでの会話からも奏人のおかしさはよくわかっていたのだからその延長線上のなにかだと信じてやめなかった。
「それにしてもすごいなあ。奏人くんって自己紹介のこともあって変な子だなぁて思ってたけど、よく話してみたら本物の変人なんだもん」
「なにそれ、本物の変人って」
莉奈の辛辣な評価にカラカラと笑う奏人だが反論することはなく受け入れるように笑みだけを浮かべていた。
「でも、俺からしたら大友さんのほうがすごいけどなぁ」
「え?なんで」
「だってあんなにすぐ人と馴染めて、授業以外の時間はずっと仲のいい友達が机の周りを囲ってるんだもん」
「あー…そういう…。あんなのすごくもなんとも無いよ」
確かに莉奈の席の周りは隙あらば誰かがいるような状況。自慢ではないが確かに仲良く話せる人は無意識のうちに増やせるほどには初対面との会話に苦手意識はない。
とはいえ別にそれがすごいというわけではない。すごいなどと言われるほど大したことではないのだ。
「俺が高校に入った理由は友達と一緒にくだらない会話で笑い合いながら下校すること。ただそれだけ」
「いや、勉強に努めなよ」
思わずつっこむ莉奈だが奏人は気にすることなく真っ直ぐ前を見ていた。その視線の先は他ならぬ夜空であったがどこかその先にある何かを見ているようにも感じた。本当にそれだけを挑んで来たというのならかなりの阿呆だと思うがきっと奏人にしかわからない何かがそこにはあるのだろうと、そう思わせられた。
「できると良いね、そんな友達が」
「うん」
今の莉奈にはそうとしか言えなかった。否、言うしかなかったのかもしれない。その理由はわかっていても言うことはない。なぜならそれを認めてしまえば自分の中のなにかを壊すこととなるのだから。
「さて、そろそろ帰ろうかな」
「ん。気をつけて帰ってね」
「うん。ありがとう」
その後、祖父母とともに玄関まで見送り奏人は深いお辞儀を済ませ山の方角へと帰っていった。あんなに違うというような反応を見せておきながらやっぱり帰る場所は山ではないかと思ったが口にすることはなく、街灯の少ない暗い夜道で月明かりを頼りに歩いて帰る背中を見えなくなるまで見送っていたのだった。
「ここにいたんだ」
縁側に座り夜風に当たる莉奈に静かな足音とともに落ち着いた声音で声を掛ける存在は顔を見るまでもなくわかる。低すぎず高すぎない、中間的でありながら確実に男子であることを理解させる声音、
「奏人くん、どうしたの」
「いや別に。近くにいないからどうしたのかなって。隣、座っても?」
「どーぞ」
冗談っぽく確認を取る奏人に莉奈もまた両目を閉じ許可をする。ゆっくり座り込む姿を気にすることなく目の前に広がる天然のプラネテリウムを目に焼き付ける。
「きれいだよねぇ。せっかく写真も撮ったのにここ電波悪くてさー、投稿どころかDMすらちゃんとできないんだぁ」
「……でぃー…えむ…?」
自虐的な笑みを浮かべながら莉奈が愚痴るも奏人の反応は想像とかなりかけ離れていた。嘘だろと、常識外れとはいえ本当に現代に生きていたのか怪しくなるほどだ。昔の時代から現代にタイムスリップしたとでも言わない限り納得のいかないほどの無知っぷりに開いた口が塞がらない。そしてこの反応からあることに気がつく。
「……ちょっと待って…そういえば奏人くんてスマホもってるの?」
「…すまほ?それはなに?」
「……う…そ…この時代にスマホを知らないなんて…もしかして奏人くんって記憶喪失だったりしない?」
この時代にスマホの存在を知らない人間などいるはずもない。それこそ記憶を部分的に失ってでもいない限りは。むしろそうでなかった場合本当にこれまでの人生をどう歩んできたのか疑問でしかない。
莉奈の絶句ぶりに奏人もなにか察したのか汗が頬を伝う。
「記憶喪失なんかじゃないけど、俺の住んでるところはかなり古臭いところだったし人間の文化には全く触れてこなかったからなあ」
「古臭いのレベル遥かに越してるでしょ!人間の文化に触れてこなかったって山にでも遭難してないと証明つかないよ!?」
「……いやまあ、山ではないけどさ…」
「…え、何その含みのある否定…もしかして図星!?」
スマホを知らずしてこの歳まで山で育つ、もしや奏人の家族は仙人か何かなのか。もはや人の暮らしとは思えない育ち方にこれまでの変人っぷりと合致がつく。
「だからカラスに…」
あのときのカラスとの会話も自身を半妖といったことも山育ちの人間離れした生き方を15年ほど培ってきていれば納得するものだ。その他にも身体能力は異常なほど高いが言語能力以外の学力が全くと言っていいほど無いのも山の中で育っていれば合点がいく。
全てのパズルのピースが揃ったかのように、点と点が結びついたかのように理解が進む。山生まれ山育ちの少年が山から降り高校へ通うとはなんという神秘か、全部のことを理解した訳では無いがこの仮説以外に考えられなかった。
「えっと…大友さん?多分変に誤解されてる気がするんだけど…」
「奏人くん、もう何も言わなくて良いんだよ」
「…は?」
「奏人くんは頑張った。よくこの高校のために山を降りてきてくれたね」
何を言っているのだこいつはと言わんばかりの目が莉奈に刺さるが気にならない。このゴールデンウィークが終わった際には色んな人に教えてあげようこの生きた生命の神秘を─
「…とまあ、十分に命の輝きを見たところで…」
「もうわけわかんねぇ…」
数分の寸劇を終え手をパンと合わせるように叩き話の切り替えを表現する莉奈に追いつくことのできなかった奏人がようやく追いつく。しかしどっと疲れているようでこの会話で相当のカロリーを消費したことがわかる。
「奏人くんはどういった経緯でおじいちゃんと仲良くなったの?ここらへんがお家とか?」
先ほどとは違い真面目な表情で奏人を見つめる。本題というわけではないが一番の疑問であり知りたかった謎に長かった余談を終え聞く。その空気感に奏人もなにか察したらしく莉奈の瞳をしっかりと見て答えようとする。
「まあ、詳しいことは言えないけどちょっと前にここで仕事の用事があってさ、そこで色々あって怪我しちゃって…。そんなときに耕太郎さんがたまたま俺を拾ってくれてね、治療をしてもらってるうちに相撲とかの話で気が合っていって今みたいに仲良くさせてもらってるって感じ」
「ふーん。仕事って奏人くんもうバイト始めてるの?」
「ばいと…がなにかわからないけどまあ小さい頃からやってきた生業みたいなものだよ」
またも異常なまでの常識外れを披露してくれたがもう莉奈が驚くことはない。怪我が伴うような危険な仕事を幼い頃から行ってきたという事実には胸が傷んだが。自分がのうのうと生きている間も奏人のような人間が必死になって生きているなんてと同情してしまい思わず眉が下がる。
「なんか、奏人くんってすごく壮絶な過去を送ってきたんだね…」
「…?いや別に大したことはないよ。その時がたまたま厄介な相手だっただけでいつもならあんな大怪我しないし」
「大怪我!?怪我ってそんなひどかったの?」
「まあ、ちょっとばかし凶暴でね。それに慣れない人間の村ってこともあってね」
「慣れない人間の村?人間以外が住む村なんて無いでしょ?」
おかしなことを言うものだと冗談っぽく笑う莉奈に奏人も「そうだった」と訂正する。別に深い意味はない、ただの言い間違いだと疑うことがなかった。これまでの会話からも奏人のおかしさはよくわかっていたのだからその延長線上のなにかだと信じてやめなかった。
「それにしてもすごいなあ。奏人くんって自己紹介のこともあって変な子だなぁて思ってたけど、よく話してみたら本物の変人なんだもん」
「なにそれ、本物の変人って」
莉奈の辛辣な評価にカラカラと笑う奏人だが反論することはなく受け入れるように笑みだけを浮かべていた。
「でも、俺からしたら大友さんのほうがすごいけどなぁ」
「え?なんで」
「だってあんなにすぐ人と馴染めて、授業以外の時間はずっと仲のいい友達が机の周りを囲ってるんだもん」
「あー…そういう…。あんなのすごくもなんとも無いよ」
確かに莉奈の席の周りは隙あらば誰かがいるような状況。自慢ではないが確かに仲良く話せる人は無意識のうちに増やせるほどには初対面との会話に苦手意識はない。
とはいえ別にそれがすごいというわけではない。すごいなどと言われるほど大したことではないのだ。
「俺が高校に入った理由は友達と一緒にくだらない会話で笑い合いながら下校すること。ただそれだけ」
「いや、勉強に努めなよ」
思わずつっこむ莉奈だが奏人は気にすることなく真っ直ぐ前を見ていた。その視線の先は他ならぬ夜空であったがどこかその先にある何かを見ているようにも感じた。本当にそれだけを挑んで来たというのならかなりの阿呆だと思うがきっと奏人にしかわからない何かがそこにはあるのだろうと、そう思わせられた。
「できると良いね、そんな友達が」
「うん」
今の莉奈にはそうとしか言えなかった。否、言うしかなかったのかもしれない。その理由はわかっていても言うことはない。なぜならそれを認めてしまえば自分の中のなにかを壊すこととなるのだから。
「さて、そろそろ帰ろうかな」
「ん。気をつけて帰ってね」
「うん。ありがとう」
その後、祖父母とともに玄関まで見送り奏人は深いお辞儀を済ませ山の方角へと帰っていった。あんなに違うというような反応を見せておきながらやっぱり帰る場所は山ではないかと思ったが口にすることはなく、街灯の少ない暗い夜道で月明かりを頼りに歩いて帰る背中を見えなくなるまで見送っていたのだった。
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