18 / 87
第二番
第17話 宙の庭 1
しおりを挟む
鏡の向こうは、離宮の館の寝室ではなかった。
気づけば静湖はひとりきりで、まったくの異界の空のもとにいた。虹色の草原が一面に続き、昼間なのか夕時なのか、広い空には幾重にも白い虹がかかっている。
どこかで柔らかな音楽が鳴っていた。風や大気が子守唄を歌っているかのようだ。
その中にぽつんと三角屋根の家があった。
静湖は夢の中にいる心地で、一歩一歩その家へ歩いていく。
近づくにつれ、家の細部が見えてくる。丸太を組んだ山小屋のような家だ。前庭には木馬と揺り椅子があり、軒先にはブランコがすえられていた。
扉の横の窓から、静湖は中の様子をうかがう。灯りはともっていない。小ぶりの家具がひしめきあい、小物がこまごまと置かれている。古道具屋のような雰囲気だ。
静湖は呼び鈴を鳴らし、扉を何度か叩いた。
しばらく返事がないので、押し開けて中をのぞく。
「ごめんください」
喉からは綺麗な声が出て驚いた。ここは夢の中、鏡の中なのだ。
静かな家の中にはほこりが舞い、家具とがらくたがひしめいていた。
奥に進むと、丸机に突っ伏して眠っている魔術師姿の女性がいた。静湖はあわてて立ちすくむ。女性は朝焼けのような橙色の髪を背に結い、すうすうと寝息を立てていた。
「あの……」
「起きないよ」
はっと振り向けば、古道具の奥の壁際のたくさんの時計の下に、白髪の少女、あるいは少年がしゃがみこんでいた。
「さっき寝たばかりだから、天変地異でも起きない限り眠ってるよ、うちの師匠は」
「師匠?」
「師匠の結良。元、宮廷魔術師」
静湖は結良という橙の髪の魔術師と、白髪の少女ないし少年を見比べた。目の前のその子は、静湖に特に似てはいない。だがその声音には隠せないものがある。
「白流……?」
「ああ、よくわかったね、青流」
「あの、僕、なにがなんだか」
「怖い人に見つかっちゃったから逃げたんだ。鏡の向こうに出ていたことが知られたら、師匠に殺される。僕はまだ力がないし、周りは敵ばかりだ」
「君は何者なの……?」
白流は立ちあがり、静湖のもとへ寄った。
伸ばした人差し指で静湖の唇をふさぎ、しぃーっ、と秘密を告げるように言った。
「願いを叶える魔法使いだよ。ねぇ、なんでも願いを叶えてあげる──大切な青流のためだもの」
白流の指はそのまま静湖の頬を、あごを伝い、首や肩を這っていった。指先は冷やりとして、目は妖しくゆがむ。姿はもう似てはいない。それでも、もうひとりの自分に触れられているような気がして、静湖は魔法にかけられたように抵抗ができない。
「なにを言ってるの、離して」
「願いの木、燃やしちゃったでしょう? あそこにこめられていた願いはどこへ行ったと思う? 行き場を失って、このはざまの世界にあるんだよ。二人でそれを取り戻して、もう一度、願いの木の音楽会を成功させようか?」
静湖は面食らいながらも、なんとか半歩身を引いて白流の手を避ける。
「はざまの世界?」
「そう、はざまの世界。この世界から帰るとき、花を一輪持ち帰ってほしい。たいしたことじゃない。それだけで僕は君のためになんでもしてあげられる」
白流は無邪気に笑った。が、その瞳には魔性の光が宿っている。
うなずいてはいけない、と静湖は強く言葉を返した。
「してほしいことなんてないよ」
「本当かな? 声もずっとそのままにしてあげる」
「え──」
白流はしなだれかかるような仕草で、静湖の首元に二本の腕を伸ばした。
首をしめられる──静湖はびくりと身構える。
「そこまでだ」
鋭い女性の声が二人のやりとりをさえぎった。丸机で眠っていたはずの魔術師結良が、白流のうしろに立ち、手をひねりあげていた。
「痛てててて」
「すまないなお客人。こいつはとんでもない〈流〉なんだ。この世界に封じなんとか手なづけたはいいが、脱走の機会をうかがってる」
「〈流〉?」
痛い痛いと奥へ引っ張られていく白流。その手を引く結良のことを、静湖はまじまじと観察した。かつての宮廷魔術師だという。老齢には見えないが、重たい眼鏡の奥の目は眠そうで、所作はゆったりとし、魔法で永年を生きているのかと思わせる。
結良は奥の家具に白流をおとなしく座らせると、自分は丸机の椅子に戻ってきて腰かけ、ぱんぱんと手を鳴らし、口笛で短い曲を吹いた。
「あのね、小さなお客さん。この世界では王都で流行りの魔法は使えない。それでもこうして自分で定めた音楽が、自在に魔法となる。そういう世界さ」
結良が説明するうち、あたりのがらくたの間からカップやポット、茶缶やスプーンや砂糖壺が現れ、ふよふよと浮遊しながら、宙空より流れでた湯でひとりでに茶を淹れた。
人数分の茶が、瞬く間に丸机の上に用意される。
「さぁどうぞ」
目を丸くして見ていた静湖は、おずおずと結良の向かいの椅子に腰かけた。結良は奥の白流にもカップを手渡しながら話した。
「私は〈流〉の研究をする魔術師。そしてここは〈宙〉、交響たる〈流〉が姿形をとる世界だ」
「〈宙〉?」
「初めて聞くかね」
「はい」
「正確には、ここは〈宙〉と現実のはざまだ。〈流〉の実体がわかるので、研究にはもってこいの世界だよ」
静湖は茶をすすり、おずおずと問いかけた。
「白流は〈流〉なんですか」
「そうだ。人の姿をとっているから、惑わされたかね」
「〈流〉が人の姿をとるなんて……」
結良はうしろに座る白流の様子を気にもせずに答えた。
「〈流〉は魔法のもととなる音楽の力だ。この世界ではさまざまな形をとる。その一環として人の姿もとっている、と私は見ている。だからこいつは人ではない」
「そんな言い方……」
静湖は思わず口を挟むが、結良は淡々と続けた。
「〈流〉は力であり、意思はない。意思とみえるものは響きや曲調だ。こいつがしゃべるのは、曲が歌われているのと同じだよ。君が誘惑されたのも、音楽に惑わされただけだと思いなさい」
──〈流〉とは、音楽に宿る命のこと、ですよ。
御影の言葉が蘇る。御影はそれを、とっておきの秘密として教えてくれた。
結良はそのような見解は持っていないようだ……、静湖は白流の顔色をうかがった。無表情に茶をすすっている。異論を挟む気はないようだ。
「わ、わかりません。白流はそこにいる。生きてる」
「思い入れたのかね」
「感じるもの、生きてるって」
ふぅ、と静かに茶を置き、結良はあごの下で手を組んだ。
「生きてる、ね。たしかに私も〈流〉には人やものを生かす力があると思っている。だが白流に限って言えば、ここにいるのは、たまたま人の姿になっている音楽の一部、幻だよ──ところで」
結良は立ちあがり、壁際の時計たちの脇にあった鏡台の板をくるりと回した。ほこりで曇った鏡面が表に出る。そこには何者かの姿が、この部屋の景色に重なってゆらいでいた。
「この世界をのぞこうとしているやからがいる。どいつもこいつも、まったく困った弟子たちだ」
静湖は立ちあがり、鏡の向こうの人物を見て驚いた。
「奥の宮様!」
奥の宮が、館の静湖の部屋で、なにかを歌ったり確かめたりしている様子が映っている。静湖を捜しているようだった。
「奥の宮様が、結良さんの弟子?」
結良はそれには答えず、眼鏡の奥からじっと静湖を見た。
魔術を極めた者の深い瞳に見すえられ、静湖はすくんでしまう。
「二階を見にくるか? 研究室だよ」
静湖がうなずくと、結良は鏡台の脇のひもを引いた。がらがらばたばたと絡繰の動く音がして脇の壁が回り、階段が現れた。
結良は白流を従えて、階段を登っていった。
鏡の向こうにいる奥の宮のことは気になるが、今は付き従うしかない、と静湖は彼らを追った。
*
気づけば静湖はひとりきりで、まったくの異界の空のもとにいた。虹色の草原が一面に続き、昼間なのか夕時なのか、広い空には幾重にも白い虹がかかっている。
どこかで柔らかな音楽が鳴っていた。風や大気が子守唄を歌っているかのようだ。
その中にぽつんと三角屋根の家があった。
静湖は夢の中にいる心地で、一歩一歩その家へ歩いていく。
近づくにつれ、家の細部が見えてくる。丸太を組んだ山小屋のような家だ。前庭には木馬と揺り椅子があり、軒先にはブランコがすえられていた。
扉の横の窓から、静湖は中の様子をうかがう。灯りはともっていない。小ぶりの家具がひしめきあい、小物がこまごまと置かれている。古道具屋のような雰囲気だ。
静湖は呼び鈴を鳴らし、扉を何度か叩いた。
しばらく返事がないので、押し開けて中をのぞく。
「ごめんください」
喉からは綺麗な声が出て驚いた。ここは夢の中、鏡の中なのだ。
静かな家の中にはほこりが舞い、家具とがらくたがひしめいていた。
奥に進むと、丸机に突っ伏して眠っている魔術師姿の女性がいた。静湖はあわてて立ちすくむ。女性は朝焼けのような橙色の髪を背に結い、すうすうと寝息を立てていた。
「あの……」
「起きないよ」
はっと振り向けば、古道具の奥の壁際のたくさんの時計の下に、白髪の少女、あるいは少年がしゃがみこんでいた。
「さっき寝たばかりだから、天変地異でも起きない限り眠ってるよ、うちの師匠は」
「師匠?」
「師匠の結良。元、宮廷魔術師」
静湖は結良という橙の髪の魔術師と、白髪の少女ないし少年を見比べた。目の前のその子は、静湖に特に似てはいない。だがその声音には隠せないものがある。
「白流……?」
「ああ、よくわかったね、青流」
「あの、僕、なにがなんだか」
「怖い人に見つかっちゃったから逃げたんだ。鏡の向こうに出ていたことが知られたら、師匠に殺される。僕はまだ力がないし、周りは敵ばかりだ」
「君は何者なの……?」
白流は立ちあがり、静湖のもとへ寄った。
伸ばした人差し指で静湖の唇をふさぎ、しぃーっ、と秘密を告げるように言った。
「願いを叶える魔法使いだよ。ねぇ、なんでも願いを叶えてあげる──大切な青流のためだもの」
白流の指はそのまま静湖の頬を、あごを伝い、首や肩を這っていった。指先は冷やりとして、目は妖しくゆがむ。姿はもう似てはいない。それでも、もうひとりの自分に触れられているような気がして、静湖は魔法にかけられたように抵抗ができない。
「なにを言ってるの、離して」
「願いの木、燃やしちゃったでしょう? あそこにこめられていた願いはどこへ行ったと思う? 行き場を失って、このはざまの世界にあるんだよ。二人でそれを取り戻して、もう一度、願いの木の音楽会を成功させようか?」
静湖は面食らいながらも、なんとか半歩身を引いて白流の手を避ける。
「はざまの世界?」
「そう、はざまの世界。この世界から帰るとき、花を一輪持ち帰ってほしい。たいしたことじゃない。それだけで僕は君のためになんでもしてあげられる」
白流は無邪気に笑った。が、その瞳には魔性の光が宿っている。
うなずいてはいけない、と静湖は強く言葉を返した。
「してほしいことなんてないよ」
「本当かな? 声もずっとそのままにしてあげる」
「え──」
白流はしなだれかかるような仕草で、静湖の首元に二本の腕を伸ばした。
首をしめられる──静湖はびくりと身構える。
「そこまでだ」
鋭い女性の声が二人のやりとりをさえぎった。丸机で眠っていたはずの魔術師結良が、白流のうしろに立ち、手をひねりあげていた。
「痛てててて」
「すまないなお客人。こいつはとんでもない〈流〉なんだ。この世界に封じなんとか手なづけたはいいが、脱走の機会をうかがってる」
「〈流〉?」
痛い痛いと奥へ引っ張られていく白流。その手を引く結良のことを、静湖はまじまじと観察した。かつての宮廷魔術師だという。老齢には見えないが、重たい眼鏡の奥の目は眠そうで、所作はゆったりとし、魔法で永年を生きているのかと思わせる。
結良は奥の家具に白流をおとなしく座らせると、自分は丸机の椅子に戻ってきて腰かけ、ぱんぱんと手を鳴らし、口笛で短い曲を吹いた。
「あのね、小さなお客さん。この世界では王都で流行りの魔法は使えない。それでもこうして自分で定めた音楽が、自在に魔法となる。そういう世界さ」
結良が説明するうち、あたりのがらくたの間からカップやポット、茶缶やスプーンや砂糖壺が現れ、ふよふよと浮遊しながら、宙空より流れでた湯でひとりでに茶を淹れた。
人数分の茶が、瞬く間に丸机の上に用意される。
「さぁどうぞ」
目を丸くして見ていた静湖は、おずおずと結良の向かいの椅子に腰かけた。結良は奥の白流にもカップを手渡しながら話した。
「私は〈流〉の研究をする魔術師。そしてここは〈宙〉、交響たる〈流〉が姿形をとる世界だ」
「〈宙〉?」
「初めて聞くかね」
「はい」
「正確には、ここは〈宙〉と現実のはざまだ。〈流〉の実体がわかるので、研究にはもってこいの世界だよ」
静湖は茶をすすり、おずおずと問いかけた。
「白流は〈流〉なんですか」
「そうだ。人の姿をとっているから、惑わされたかね」
「〈流〉が人の姿をとるなんて……」
結良はうしろに座る白流の様子を気にもせずに答えた。
「〈流〉は魔法のもととなる音楽の力だ。この世界ではさまざまな形をとる。その一環として人の姿もとっている、と私は見ている。だからこいつは人ではない」
「そんな言い方……」
静湖は思わず口を挟むが、結良は淡々と続けた。
「〈流〉は力であり、意思はない。意思とみえるものは響きや曲調だ。こいつがしゃべるのは、曲が歌われているのと同じだよ。君が誘惑されたのも、音楽に惑わされただけだと思いなさい」
──〈流〉とは、音楽に宿る命のこと、ですよ。
御影の言葉が蘇る。御影はそれを、とっておきの秘密として教えてくれた。
結良はそのような見解は持っていないようだ……、静湖は白流の顔色をうかがった。無表情に茶をすすっている。異論を挟む気はないようだ。
「わ、わかりません。白流はそこにいる。生きてる」
「思い入れたのかね」
「感じるもの、生きてるって」
ふぅ、と静かに茶を置き、結良はあごの下で手を組んだ。
「生きてる、ね。たしかに私も〈流〉には人やものを生かす力があると思っている。だが白流に限って言えば、ここにいるのは、たまたま人の姿になっている音楽の一部、幻だよ──ところで」
結良は立ちあがり、壁際の時計たちの脇にあった鏡台の板をくるりと回した。ほこりで曇った鏡面が表に出る。そこには何者かの姿が、この部屋の景色に重なってゆらいでいた。
「この世界をのぞこうとしているやからがいる。どいつもこいつも、まったく困った弟子たちだ」
静湖は立ちあがり、鏡の向こうの人物を見て驚いた。
「奥の宮様!」
奥の宮が、館の静湖の部屋で、なにかを歌ったり確かめたりしている様子が映っている。静湖を捜しているようだった。
「奥の宮様が、結良さんの弟子?」
結良はそれには答えず、眼鏡の奥からじっと静湖を見た。
魔術を極めた者の深い瞳に見すえられ、静湖はすくんでしまう。
「二階を見にくるか? 研究室だよ」
静湖がうなずくと、結良は鏡台の脇のひもを引いた。がらがらばたばたと絡繰の動く音がして脇の壁が回り、階段が現れた。
結良は白流を従えて、階段を登っていった。
鏡の向こうにいる奥の宮のことは気になるが、今は付き従うしかない、と静湖は彼らを追った。
*
0
あなたにおすすめの小説
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…
【完結】悪役令嬢の身代わりで処刑されかけた侍女、悪人面強面騎士にさらわれる。
雨宮羽那
恋愛
侍女リーリエは、処刑される予定の主・エリーゼと容姿がそっくりだったせいで、身代わりとして処刑台へ立たされていた。
(私はエリーゼ様じゃないわ!)と心の中で叫んだ瞬間、前世の記憶がよみがえり、ここが読みかけだった悪役令嬢ものの小説の世界だと気づく。
しかも小説ではエリーゼが処刑されるはずなのに、リーリエが処刑されかけているという最悪の展開。
絶体絶命の瞬間、リーリエの前に現れたのは強面で悪人面の騎士ガウェイン。
彼はなぜかリーリエを抱えあげ連れ去ってしまい――?
◇◇◇◇
※全5話
※AI不使用です。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる