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しおりを挟む私は婚約者のハンエム様と愛し合っている最中でした。
しかし、私は過去のあの経験を後ろめたく思っているです。。
「あの、ハンエム様……実は私」
「なんだい、私はどんなことでも受け入れるから、気軽に言ってごらん」
「は、はい……実は」
私はそうして、過去に愛し合っていた殿方がいたこと。
かつての彼とは毎日のように交わっていたこと。
それが1年ほど続いていたこと。
そういったことを包み隠さず言った。
「……そうか。それは……少しだけ驚いたな」
「ご、ごめんなさい」
「いや、謝る必要なんてないさ。そんな過去のことは私たち二人の間には何も関係がないことだろう?」
「は、はい……」
「これから二人でたくさん愛し合っていけばいいだけことさ」
ハンエム様はそういって、私のことを優しく抱きしめてくれました。
どこか懐かしい心地がします。
私はその、かつての温もりにハンエム様のものを重ねても少しも罪悪感が湧かないようになりました。
ありがとうございます、ハンエム様……
お優しいのですね……
一生お慕い申し上げますわ。
「それでは、今日からたっぷりと愛し合おうじゃないか」
「……はいっ!!!」
私はそう、恥ずかしげでありながらも、明るい返事をしたのでした。
【終わり】
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