空白のページ

札神 八鬼

文字の大きさ
上 下
1 / 7

冷たい彼女

しおりを挟む
僕は雨の日、失恋をした。
僕は彼女を愛していたのに、
彼女は僕の気持ちに応えてはくれなかった。
君は覚えているだろうか。
もしかしたら忘れているのかもしれない。
傘を差さずに歩く僕に、傘を差し出してくれた君を。
君にとっては当たり前だったのだろう。
それでも、僕は君の優しさに惚れたんだ。
まるで昨日のことのように覚えているよ。
君の手の温かさと、僕に向けてくれた笑顔を…
ああ、でも…とても残念だな。
あの笑顔は、もう二度と見れないようだ。
だって、彼女の笑顔を壊したのは僕自身なのだから。
だけど、二度目の失恋をするよりはましだった。
手も握ってくれない、笑わないし動かない。
そんなつれない彼女だけど、
僕は今の彼女を愛しているんだ。
一度壊してやっと、僕の恋が実った気がした。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

あとがき(という名の言い訳)
今回のテーマは失恋
あまり書かない恋愛を練習してみようと、
ろくに考えずに書きましたが、
あれ?どうしてこうなった?
恋愛のつもりで書いたのですが、
途中からおかしくなってきましたね
気づけばいつもの如く脱線していました
やっぱり、慣れないことはするもんじゃねえな
大人しくいつも書いてるジャンルに戻ります
しおりを挟む

処理中です...