4 / 7
精神の死刑囚
しおりを挟む
久しぶりね
元気にしてた?
目の前にいるあなたは、
ただ静かに私を見つめている
ねえ、あなたに触っても良い?
………そう、駄目なのね
どうして?どうして駄目なの?
ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、
もう私のことは嫌いになったの?
あの時みたいに、また私を捨てるの?
ねえ、答えてよ
そう、また答えてくれないのね…
この国は、昔よりも遥かに科学が進歩し、
刑罰にも様々な種類が増えてきた
私は、精神を殺す死刑囚
私が犯した罪は、自分の恋人を殺したこと
私に下された罰は、殺した恋人と話すことだった
彼に似たアンドロイドは
予め設定されている言語しか話さない
私の腕は拘束されて、触れることも叶わない
ああ、何て残酷な罰なのでしょうか
目の前にいるのは、愛しすぎて殺した彼なのに、
今の私には、彼を本当の意味で愛することは出来ない
彼に似たアンドロイドは、
今日も壊れたラジオのように、同じ言葉を繰り返す
「ごめんね、俺はもう君を愛することは出来ない」
彼が最後に私に言った別れの言葉を、
冷たいアンドロイドは無慈悲にも繰り返した
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あとがき
今回のテーマは死刑
肉体を殺す死刑があるなら、
精神を殺す死刑があっても良いんじゃね?
という札神の思考から生まれた話です
こうして心を殺すことで、
死ぬよりも辛い刑罰になるかもしれません
心が壊れて死にたいのに、死なせてくれない
それどころかいつまでも続ける
そんな死刑があったら、おかしくなりそうですね
まあ、肉体を殺す死刑よりも、精神の死刑の方が
罪悪感的には効果はありそうですが…
俺だったら絶対に受けたくないです
元気にしてた?
目の前にいるあなたは、
ただ静かに私を見つめている
ねえ、あなたに触っても良い?
………そう、駄目なのね
どうして?どうして駄目なの?
ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、
もう私のことは嫌いになったの?
あの時みたいに、また私を捨てるの?
ねえ、答えてよ
そう、また答えてくれないのね…
この国は、昔よりも遥かに科学が進歩し、
刑罰にも様々な種類が増えてきた
私は、精神を殺す死刑囚
私が犯した罪は、自分の恋人を殺したこと
私に下された罰は、殺した恋人と話すことだった
彼に似たアンドロイドは
予め設定されている言語しか話さない
私の腕は拘束されて、触れることも叶わない
ああ、何て残酷な罰なのでしょうか
目の前にいるのは、愛しすぎて殺した彼なのに、
今の私には、彼を本当の意味で愛することは出来ない
彼に似たアンドロイドは、
今日も壊れたラジオのように、同じ言葉を繰り返す
「ごめんね、俺はもう君を愛することは出来ない」
彼が最後に私に言った別れの言葉を、
冷たいアンドロイドは無慈悲にも繰り返した
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あとがき
今回のテーマは死刑
肉体を殺す死刑があるなら、
精神を殺す死刑があっても良いんじゃね?
という札神の思考から生まれた話です
こうして心を殺すことで、
死ぬよりも辛い刑罰になるかもしれません
心が壊れて死にたいのに、死なせてくれない
それどころかいつまでも続ける
そんな死刑があったら、おかしくなりそうですね
まあ、肉体を殺す死刑よりも、精神の死刑の方が
罪悪感的には効果はありそうですが…
俺だったら絶対に受けたくないです
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる