君の知らない物語

蒼葉縁

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その血は現世へと受け継がれる

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またあの夢を見ていた
私によく似た人が大切であろう人を失う夢
とても怖い夢
きっとあれが私の前世
だけど不思議とその血が流れているのが嫌ではなくてむしろ嬉しい
あの人は優しい人だったから
だからこそ
大切な人を想って居たのだろう
「炎蝶」
そっと呟くと
今日朝一番の炎蝶はピンク色の炎のしている蝶だった
私はにこりと微笑みその蝶を見つめる
あの人がよく使っていた炎の蝶はいつもピンクだったからだ
ピンクの炎の蝶は癒し,緑の蝶とはまた違う癒しの能力を持つ
「ありがとう,消えていいよ」
ピンクの色の炎の蝶は頷くように小さく消えていく
私はそれを見届け制服に腕を通す
「行って来るね」
一人静かな部屋に響く私の声
私はそれでも毎日挨拶する
私には両親がいない
一人暮らしだけどお金とかはなんとかしている
バイトもしているし,一番は炎蝶の仕事かな
「舞蝶!」
「あーちゃん!」
私のことをあーちゃんとか舞蝶と呼ぶ人は大切な友人
「ん?おはよ」
男子の
「恋!」
女子の
「藍那!」
二人は私にとって大切な友人
守りたい人達
この二人にも力が宿っている
それは
恋は糸を操る
藍那は手毬で攻撃する
とても強い
最高な力を持っている
二人は前世の記憶を持っていて私と同じ
私に仕える人達だった
それの名残なのか
「「おはようございます」」

たまに敬語になる
私は困ったように笑いつつも頷いた
「今日は妖達がやけに騒がしい」
「あーちゃん,いつにする?」
「うーん,そうね」
今はこの喋り方なのを忘れないで
きっと
私が私ではなくなるから
恋も藍那も
変わってしまうから
この血は
受け継いでいる限り
この血から
逃れることはできない
現世まで続いている力は末代より強いのは確実だから
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