君の知らない物語

蒼葉縁

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恋,藍那の前世 藍那編

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前世の私は手毬を操る女の子だと思っているでしょ?
実は男性なの
「また来たんですか?このバカ」
しかも
毒舌っぽい
「来ちゃ悪いの?」
「ここは死の世界に近いですからね」
溜息をつきつつも話してくれるあたり優しい
彼は手毬を弾ませながら私の言葉を聞いてくれる
「私,舞蝶のことちゃんと守れてるかな」
「私の現世は臆病な上馬鹿ですね」
手毬が頭をぶつかる
痛みで涙が出てきた
「何すんのよ!」
「貴方はあの方をどう思ってますか?」
「大切な人よ」
まっすぐな瞳を向ける
「その目をしているのなら大丈夫ですよ」
「え?」
私のことを認めてくれるその言葉は
「真剣に考えているなら良いと言ってるんですこの阿保」
毒舌で馬鹿にされていても暖かくて
「う…そ,そろそろ行くね!」
「もう来なくても良いですよ」
素っ気ないけど
「え!?」
「嘘ですよ」
優しくて
私は好きだよ
貴方があの方を想うように
私も舞蝶を想ってる
「またね」
「またね」
手を振る前世の私を見つめてを振り返す
目を覚ますと
恋が一番早く起きていた
目を覚まさないのは
舞蝶だけ
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