神妖恋物語

蒼葉縁

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壱.神の娘とその相棒

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「ぐれ………時雨!!」
「っ………!?」
目を覚ますと目の前には血相変えた相棒の天音空が居た
私はそんな天音の姿に戸惑うが天音は私が起きたことにより落ち着きを取り戻す
「何じゃ、いきなり」
私は服を整えつつも天音の頭を手を乗せる
「貴方が起きないからでしょう…」
その手を握りながら天音は私を抱き締めた
「どんな夢を見ていたのですか?」
その言葉に私はクスリと笑い
「そうじゃなぁ、まずは着替えてからの?」
そう言ったのだ
着替えが終わり、夢の話をするためにリビングに出る
リビングのソファに天音が座っていた
「夢の話をするかの?」
「はい、して下さい」
私の夢の話を聞いた天音は顎に手を当て考える
「久しぶりですね、その様な夢は」
天音はそう言うと立ち上がり、私の頭を撫でた
暖かく優しい温もりに目を細める
「さて、学校へ行きましょうか?」
「そうじゃの」
カバンを手を持ち、扉を開ける
外に出てこの前覚えたばかりの道を歩く
今日の天気など話しているうちに学校の門が見えた
門はやけに純白に輝いている
私と天音は溜息を同時に吐いた
門を潜ると猫が寄ってくる
私はその猫を抱き上げると猫は甘えてきた
「ふふ、愛い奴よの」
「どこに行ったのー!シェリーナ!」
どうやらこの子を探しておる様に見える
私はそいつに近づく
すると男はこの子を見ると走ってきた
「ありがとう!」
「いえいえ」
私はクスリと微笑み、その場から去る
男は先ほどの猫を抱き寄せて、微笑んだ
猫はニコニコとして私の方を向く
そしてゆっくりと手を振る
「ふふ、またの」
「時雨、こっちですよ」
腕を掴まれ、天音の方を向く
「あい、分かった」
天音の隣に行き、入学式会場へ入る
中には多くの人たちがいた
私は席に座り、目を閉じる
(ちぃと疲れたの)
ライトが暗くなった
どうやら始まる様子
私は目を開け、入学式を終えた
背伸びをして席から立ち上がる
「さて、天音よ」
「えぇ行ってきなさい、どうせ止めても行くのでしょう」
天音の言葉に頷きながら私は走り出した
微かに血の匂いがする
私はそれを感じ取った
その匂いは妖と共にだ
「居たの」
私は足を止める
そっと近付く
妖が視えているのか男四人は怯えている
四人の前に立ち、妖を睨む
「悪しき者よ、帰るべき元へ帰れ」
私は掌から黒炎を出した
それを妖に向ける
「ギャァアアア!!」
妖は消え去り、静かになった
私は四人の男を見る
「よく、喰われなかったの…」
私は四人の頭を撫で、微笑んだ
そして
その場から風に乗って消える
力の匂いに気が付いて天音の元へ行った時には怒られた
「す、すまなかったのじゃ」
「分かればよろしい」
最終的には
天音も後片付けをしてくれた
「これで宜しいかと」
「ふむ、匂いも気配もないな」
私はスンと鼻を動かす
その時、気配がした
「何奴じゃ?」
「姿を示しなさい!」
私達の言葉に怯える影
ん?怯える?
「待つのじゃ」
私は天音を止める
天音は首を傾げた
「………?」
「其処の者達は先ほどの奴じゃろう?」
影が出てくる
「さっきはありがとう」
赤髪の男性
「助かった」
ツートンカラーの男性
「ありがとう」
茶髪の男性
「んふふ、ありがとう」
紫色の男性
四人は頭を下げて、礼を言った
私は口元に手を当て笑う
「無事ならばそれで良かったのじゃ」
「先程の説明の方々ですか、成る程」
頷くと天音は四人を睨んだ
天音を制して、私は四人を見つめる
「情報を教えてくれんか?何故、あの場にいたのじゃ」
「さっさと吐いてくれませんかね?」
(何故天音は苛ついておるのじゃ)
私はやれやれと溜息を吐く
情報によれば
サボっていて
嫌な予感がしたところ図書館が開いていた
つまりーーーー
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