異世界で最強執事をしていたら転生しても執事でした、、、

蒼葉縁

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1:最強執事は転生する

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私の役目は執事
主人を守り又は導いてあげる者
そんな私が
主人である王を守って死ねるのならば本望
私はジャック・アダム
最強執事と呼ばれている
王は優しく時に厳しい
それは自分に対してもだ
私はそれを見て聞いて諭すことくらいしか出来ない
だけれど
王はそれでも笑顔で
「ありがとう」

「お前がいてくれて助かるよ」

仰ってくれた
とても優しく勇敢な人
そんな王に敵がいないわけではない
私が王の書類を作成していたら大きな音がした
冷や汗と
恐怖が込み上がる
だが
執事たる者このくらいで動揺してはならない
そう思い
王のところへ行くと
王が刺されそうになっていた
私は
この時
身体が勝手に動いた
心臓にまっすぐ刺さるそれを見て私は敵を蹴り上げる
ふらつく身体を王は優しく抱き寄せてくれた
指先から冷えて行く身体
「ジャック!逝くな!」
「王…貴方は強く生きなさい」
「ジャック!!!!」
「あなたを守れて死ねるのならば私にとって本望」
震えるもう動かないであろう指で王の涙を掬う
王は涙で濡れた顔を私の手にすり寄った
「ありがとう」
王の最後の顔は笑っていた
目を閉じて浮かぶのは
王と王の家族
そして
皆の笑顔だった
私の生まれた世界での
私にとっての人生が終えた瞬間だった

ふわふわしている身体
どこか優しく
安心する
そっと目を開くと私は真っ白な部屋にいた
部屋というよりかは空間
私は辺りを見渡し自分の身体を見る
刺されていたところは血で濡れているが痛くはない
ここが天国なのだろうか
「ジャック,こんにちは」
「こんにちは,貴方は?」
突然声をかけられて少し動揺はしたものの冷静に対処する
彼女はクスリと笑い
「貴方は死にましたね?」

問う
私は頷き
「そうですね」

答える
彼女は自分の方へ歩いて来ては私の事を抱き締める
「貴方には転生をしてもらいます」
「転生?」
抱き締められていた腕が離れていく
そして
まっすぐな瞳が私を映した
「転生とは生まれ変わるという事」
「はい」
頭に入ってくる説明
つまり
輪廻転生
という事だろう
生まれ変わるならまた自分の世界というわけにはいかないらしく
地球という
何も力のない人間達のところへ行くという事だろう
「又会うとしたらそれは貴方が死ぬ時ですね」
「死なないように気を付けますよ」
にこりと微笑み一礼した
そしたら
彼女が何か叫んだ
「力はそのままですよー!」
「え?力は!?」
それって人間じゃないじゃないですか!?
こうして私ジャック・アダムは転生します
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