守るためなら命賭けろ

蒼葉縁

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二の刻

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俺は学校に着き、車から降りる
お袋は手を振り車を動かして行った
俺は欠伸をしながら門を潜る
俺はうんざりしていた
何故なら
「きゃー!真琴様よ!」
だの
「お美しい」
だの煩い女共がいるからだ
俺はギロリと睨み舌打ちをする
「先公」
俺はそいつらを無視して先公の方に歩いていく
「何だ、真琴」
先公、日珠律が俺の頭を撫でる
俺はその手を振り払い睨む
「いつもいつも撫でんな」
俺は心を開いているわけじゃない
だから先公だろうが関係無い
「威嚇すんな」
先公はケタケタと笑い俺にプリントの束を出した
「あ?」
俺はそのプリントの束を受け取る
「どーせ、図書館だろ?」
おれの考えを読むんじゃねぇよ
「………チッ…おぅ」
俺は舌打ちして後ろを向く
「ありがとな」
俺はちらりと先公を見てそっぽを向いた
「やれやれ、困った子だな」
先公は笑いながらそう言った
俺は鼻で笑い
「ウッセーよ」
と言った
図書館に行くと図書館の先公、椿がお茶を飲んでいる
俺は椿に一礼すると椿が笑った
「いつもの席は空けとるよ」
椿は俺にお菓子を渡してそう言うから俺はお菓子を受け取りながら自分の席を見る
「………おぅ」
腕一杯にあるお菓子を食べながら俺は席に座った
プリントが大分終わってきた頃
俺の耳に届いた
「助けて」
と言う声が
「椿、俺また来る」
椿は察してくれる
いつも助かるんだ
だから
「行ってらっしゃいね」
と言ってくれる
さすが俺の叔母だ
来栖川椿、俺の叔母
俺は廊下を走り窓に足を掛ける
先公が慌てて来るが俺は構わず飛んだ
「馬鹿!って………エ!?」
俺は回転して着地する
線香が驚いていたがそんなの知らねぇ
俺は校庭裏に行くと何かの塊が目に映った
それは
大勢の男子が一人の男を虐めている
そう言う光景
俺はうんざりしつつ
「おい」
と声を掛けた
男共は俺を見て笑っている
「女が来たぜ?」
女だからと馬鹿にした声
「丁度いいおいちょっと面貸せや」
俺の肩を掴む男
俺は肩に置かれた手を捻り上げ蹴り飛ばす
「汚ねぇ手を乗っけんな」
俺はギロリと睨む
「あんだと!?」
男共が殴りかかってきた
弱いな
遅い
「ガ!?」
顎を殴る
「ガフ………!?」
頬を殴り上げる
俺は男共の山を作り両手を叩く
「で、お前」
ギロリと睨む
「ひ」
男は泣きそうになっていた
制服はボロボロ
泣いていて震えている
とても
俺の幼少期に似ていた
「………チッ」
俺はブレザーを脱ぎ掛ける
「え?」
男はキョトンとしていた
「そんなんで歩かれても目障りだ」
俺はギロリと睨み、歩き去る

俺のシャツを掴む手
「あの!」
声を掛けられて俺はうんざりとした顔をして
「あ?」
と言う

男は怖がりつつも
「俺、君が好きだ!」
突然
俺は
泣き虫なこの男に
告白をされた
おい、どう言うことだ?汗
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