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1.0歳編
120.精霊様たちとの時間④
しおりを挟むエリアーナSide
契約について、精霊様目線で話を聞いた。
私としては、もっと時間をかけて契約をしてもいいのではないかと思った。
そのことを精霊様たちに伝えると疑問が返ってきた。
『闇:姫は妾たちが嫌いかえ?どうして真名の契約をしてはくれぬ?』
闇の精霊様が少し泣きそうだ。
私は、自分の考えを素直に伝える。
((リア:私は今世、神様たちに健康で丈夫な体を約束されました。だから、前世のように明日の命に怯えて暮らすことは少ないはずです。だからたくさん時間があると思っています。私はまだ1歳にもなっていない……。これからもっと私を知って、精霊様たちを知って、そこからお互いにどんな真名がいいか、どんな関係になりたいかたくさん話をしてからでも遅くはないのではないか。そう考えます))
その考えに、精霊様たちは黙ってしまった。
怒らせてしまっただろうか?
((リア:まず、リアの誕生日に友誼の契約を結んではくださりませんか?そこから私をもっと知って、段階的に真名の契約ではダメでしょうか?))
私は精一杯自分の考えを伝え、精霊様たちはどう思っているのかを聞く。
『風:姫様の考えはよくわかった。確かに今世はたくさん時間があるであろう。だが、友誼からでは嫌である!最低でも相互の契約を頼みたい!』
風の精霊様の言葉に他の精霊様たちが強く頷く。
精霊様たちが相互の契約でいいというのなら、私はそれに従う。
私の願いを聞き届け、時間をもらったのだ。
精霊様たちの願いも聞くのが、この関係を大切にするためには大事なことだ。
話がまとまり、そのあとはどんな名前がいいかをみんなで考えた。
真名は、私の前世の名前みたいに日本語で漢字の名前をつけて欲しいと注文が入った。
呼び名は、おまかせとのこと。
私は、異世界辞典と前世の知識をフル活用して名前を考える。
そして、お祖父様お祖母様、父様母様に1歳の誕生日に精霊様たちと相互の契約をしたいこと、いずれ真名の契約をすることを伝えた。
4人は少し驚いていたが、了承して精霊様たちに頭を下げていた。
「祖父:これからもリアをよろしくお願いいたします」
精霊様たちももちろんと返していた。
私は誕生日まで日課以外は特段やることがないので、精霊様たちの名前を考えたり、今まで以上に距離の縮まった精霊様たちに聖獣化してもらい遊んだりして過ごした。
盛りだくさんな時間になりそうな誕生日を心待ちにしながら、日々を過ごす。
明日の命も分からず、恐怖と苦痛と闘いながら生きた前世を思い返し、今の幸せな日々をくれた神様たちと大切な家族、友人、精霊様に感謝をーーー。
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お待たせいたしました。
これで、第1章:0歳編が終わりになります!
拙い文章で申し訳なかったのですが、読んでくださりありがとうございます( . .)"
第2章:1歳編は、第1章よりは短い予定です。
第2章もお読みいただけるように頑張っていきますので、よろしくお願いいたします( . .)"
第1章:0歳編にお付き合いいただきありがとうございました!
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