23 / 48
22 三人の時間
しおりを挟む
「……で、なんで戻って来たの?」
メニューの中から自分とリーリエの好きなものを適当に注文したアスカが、最初の質問に話を戻す。エドガーは今度は勿体ぶらずに、リーリエを見つめて答えた。
「それはもちろん、アーカンシェルの女神に仕事を頼むためさ」
『仕事』と聞いて、エドガーと再会したあの瞬間を思い出す。相手がもしエドガーでなければ、事情を説明して帰ってもらっていたはずの依頼だ。
「あ……、あの――」
「おっと。いちいち気にすんなって。お前が描きたいって思うようになるまで、待つって言ってんだろ」
そう言われたかどうかは記憶が定かではなかったが、簡単には引き下がらないところがいかにもエドガーらしかった。一度決めたことは、必ず実行するのは、幼いエドガーも同じだったからだ。
「……でも、なんで私の絵を?」
「今、働いてるデルフィン商会がさ、文化発展や研究活動推進に力を入れてるんだよ。で、そこの研究者が面白い塗料を発明してさ。それを売り込みたいんだ」
麦酒で喉を湿らせながら饒舌に語るエドガーの回答に、リーリエは少しだけ安堵した。
「私の絵で?」
問いかけながら、自分の絵でなくても良い可能性を考えたが、その思考はエドガーの次の言葉によって柔らかく否定された。
「そっ。今やアーカンシェルの女神と言ったら、誰もがリーリエのことだってわかるぐらいには有名なんだぜ。俺も映写盤で見た時は度肝を抜かれたし、惚れ直した」
エドガーが八重歯を見せて屈託のない笑みを見せながら言うと、相槌を打っていたアスカも声を弾ませた。
「あれ、最高に格好良かったよね! ……無事だったから安心して言えるけど」
「大人しそうな顔してんのに、凄いことやるんだよな、お前ってやつは」
「……考えるよりも前に、身体が動いてたから……」
改めて二人から言われると、自分の行動ながらどこか他人事のような感覚が蘇ってくる。皆が称賛するアーカンシェルの女神と今の自分は、全く違う人間なのだとリーリエは苦笑を浮かべたが、それは伝わりそうになかった。
「それでいいんだよ。考えるより、身体が動く感覚に任せてた方がお前らしい」
「私らしい?」
「そう。だから、もうくよくよするなよ、リーリエ」
リーリエの問いかけにエドガーが大きく頷き、ジョッキの麦酒を呷った。
「俺が、そんなやつ忘れさせてやる! だから――」
「そうそう! あたしもエドガーも、リーリエの味方!」
負けじとアスカが大声を上げ、エドガーの声を掻き消す。拍子抜けしたように目を瞬いたエドガーの背後から、女主人が大皿を持って現れた。
「私らもだよ。さっ、これはサービスだ。ちゃんと食べな」
テーブルの中央に置かれた大皿には、この店の人気メニューの甘辛いタレがかかった唐揚げをはじめ、野菜をたっぷりと使ったポテトサラダなどの前菜などが盛り付けられている。薄く湯気を立てる揚げたての唐揚げから漂う芳ばしい匂いに、リーリエもやっと空腹を自覚した。
「さっ、久しぶりの再会なんだし、じゃんじゃん楽しもう!」
アスカが追加の麦酒を頼みながら、手際良く料理を取り分けていく。
「リーリエも飲めればいいのにな」
「ふふふ、酔って色々ぶちまけるのも楽しいよぉ~」
「誕生日まで我慢……って言いたいところだけど、多分お酒弱いんじゃないかな」
既に二十歳の誕生日を迎えた二人の誘惑にリーリエは苦笑を浮かべ、オレンジジュースの追加を頼む。
「確かに。リーリエって、呑んだらすぐに真っ赤になりそう」
ジョッキに残った麦酒を豪快に飲み干しながらアスカは楽しげに、リーリエを見つめた。そう話すアスカの顔は全く変わっていない。エドガーも同様で、リーリエは二人の成長を感じながら酔って饒舌になっていく二人の会話に心地良く耳を傾けた。
エドガーとアスカに促されて、心に溜まっていた不安や不満を吐き出すと、少しだけすっきりしたような気がする。ごく控えめなリーリエの悪口は、酒場の喧噪に掻き消されて誰の注目も向けられない。その無関心がリーリエには心地良かった。
「私らしくいられるって、感じ、やっとわかったかも」
リヒテンブルグ家では、リーリエの一挙一動に注意が払われており、酷く居心地が悪かったことを思い出し、リーリエは何度目かの苦笑を浮かべた。
「でしょ~。やっぱりお固い貴族にはリーリエの魅力は活かせないんだよね。嫌なことは溜め込まないでぜーんぶ吐き出しちゃお!」
テーブルに身を乗り出したアスカが、リーリエの顔を覗き込むようにして、にこにこと微笑んでいる。その笑顔に頷きながら、リーリエは心からの安堵を覚えていた。
「同感だ。この調子で吐き出した順に忘れていこうぜ。人間の記憶っていうのは、無限じゃないからな」
明るい口調だったが、リーリエを見る目にはどこか心配の色が浮かんでいた。リーリエが自ら話すこと以上の話を聞かないのは、エドガーなりの気遣いなのだろう。
「エドガー……」
それが嬉しくてなにか言いたかったが、どの言葉が適切なのか思い浮かばなかった。
「たまにはいいこと言うね!」
「いつも、の間違いじゃないか?」
途切れそうになった会話をアスカが引き継ぎ、エドガーがそれに軽口を返す。
「久しぶりに会ったし、どうかなぁ~?」
十三年という空白の歳月は、もうすっかり埋まっている。
気がつけば、二人につられてリーリエも良く笑っていた。酒場の自慢の料理を心行くまで食べて、呑み、大いに語る夜は、リーリエの心にぽっかりと開いてしまった穴を優しくあたたかなもので埋めていくかのようだった。
☘
「……なあ。明日は、予定空いてるか?」
酒場の閉店時間になり、会計を終えたエドガーが立ち上がりながらリーリエに訊ねた。
「あなたに頼まれた仕事があるわ」
「言っただろ。そんなもん、しばらく保留だ、保留!」
「えー……」
そう言われたのは確かだが、三人で過ごした時間のお陰か、また絵が描けそうな予感がある。それを早く確かめたかっただけに、リーリエは思わず唇を尖らせた。が、エドガーは譲らなかった。
「俺は、『リーリエ・バンクシーの絵』が見たいんだよ。無理して描かせたくねぇ」
「ひゅー」
リーリエの肩に手を置き、真っ直ぐに目を見つめながらエドガーが言う。その言葉に間髪入れずにアスカが合いの手を入れた。
「茶化すな、茶化すな」
アスカの顔の近くで手のひらを振り、少し下がるように促しながらエドガーが反対の手で後頭部を掻く。
「まあ、その……なんだ。気分転換にさ、俺と出かけないか?」
「いいの?」
問いかけたリーリエの頬を、エドガーの熱い手のひらが両側から包み込んだ。
「よくなきゃ誘ってねぇだろ。ってわけだから、明日迎えに行くからな」
額を軽くぶつけるのは、小さい頃にエドガーがやっていた仕草そのものだ。
「うん」
変わらずに接してくれる幼なじみの瞳を見つめ、リーリエはそっと額を押し返す。互いの髪がじゃれ合うように柔らかに触れた。
酒場の前で二人と別れ、帰宅したリーリエは、自室に入ると、机の引き出しに長らくしまっていた写真を取り出した。
エドガーが留学に行くと決まった頃に、アスカと三人で写った写真だ。
「変わってないなぁ……」
その変わっていない感じが、心強く、リーリエは写真立てに収まったそれを胸に大切に抱き締めた。
外からはまだアスカとエドガーの賑々しい声が聞こえてくる。
「楽しかったな……。おやすみ……」
次第に遠ざかっていく二人の声を子守歌代わりに、リーリエはベッドに横になった。幸せな気分が、穏やかな湖の波のように街のざわめきを響かせている。
目を閉じると優しい微睡みがリーリエを迎え、眠りの中へと誘った。
メニューの中から自分とリーリエの好きなものを適当に注文したアスカが、最初の質問に話を戻す。エドガーは今度は勿体ぶらずに、リーリエを見つめて答えた。
「それはもちろん、アーカンシェルの女神に仕事を頼むためさ」
『仕事』と聞いて、エドガーと再会したあの瞬間を思い出す。相手がもしエドガーでなければ、事情を説明して帰ってもらっていたはずの依頼だ。
「あ……、あの――」
「おっと。いちいち気にすんなって。お前が描きたいって思うようになるまで、待つって言ってんだろ」
そう言われたかどうかは記憶が定かではなかったが、簡単には引き下がらないところがいかにもエドガーらしかった。一度決めたことは、必ず実行するのは、幼いエドガーも同じだったからだ。
「……でも、なんで私の絵を?」
「今、働いてるデルフィン商会がさ、文化発展や研究活動推進に力を入れてるんだよ。で、そこの研究者が面白い塗料を発明してさ。それを売り込みたいんだ」
麦酒で喉を湿らせながら饒舌に語るエドガーの回答に、リーリエは少しだけ安堵した。
「私の絵で?」
問いかけながら、自分の絵でなくても良い可能性を考えたが、その思考はエドガーの次の言葉によって柔らかく否定された。
「そっ。今やアーカンシェルの女神と言ったら、誰もがリーリエのことだってわかるぐらいには有名なんだぜ。俺も映写盤で見た時は度肝を抜かれたし、惚れ直した」
エドガーが八重歯を見せて屈託のない笑みを見せながら言うと、相槌を打っていたアスカも声を弾ませた。
「あれ、最高に格好良かったよね! ……無事だったから安心して言えるけど」
「大人しそうな顔してんのに、凄いことやるんだよな、お前ってやつは」
「……考えるよりも前に、身体が動いてたから……」
改めて二人から言われると、自分の行動ながらどこか他人事のような感覚が蘇ってくる。皆が称賛するアーカンシェルの女神と今の自分は、全く違う人間なのだとリーリエは苦笑を浮かべたが、それは伝わりそうになかった。
「それでいいんだよ。考えるより、身体が動く感覚に任せてた方がお前らしい」
「私らしい?」
「そう。だから、もうくよくよするなよ、リーリエ」
リーリエの問いかけにエドガーが大きく頷き、ジョッキの麦酒を呷った。
「俺が、そんなやつ忘れさせてやる! だから――」
「そうそう! あたしもエドガーも、リーリエの味方!」
負けじとアスカが大声を上げ、エドガーの声を掻き消す。拍子抜けしたように目を瞬いたエドガーの背後から、女主人が大皿を持って現れた。
「私らもだよ。さっ、これはサービスだ。ちゃんと食べな」
テーブルの中央に置かれた大皿には、この店の人気メニューの甘辛いタレがかかった唐揚げをはじめ、野菜をたっぷりと使ったポテトサラダなどの前菜などが盛り付けられている。薄く湯気を立てる揚げたての唐揚げから漂う芳ばしい匂いに、リーリエもやっと空腹を自覚した。
「さっ、久しぶりの再会なんだし、じゃんじゃん楽しもう!」
アスカが追加の麦酒を頼みながら、手際良く料理を取り分けていく。
「リーリエも飲めればいいのにな」
「ふふふ、酔って色々ぶちまけるのも楽しいよぉ~」
「誕生日まで我慢……って言いたいところだけど、多分お酒弱いんじゃないかな」
既に二十歳の誕生日を迎えた二人の誘惑にリーリエは苦笑を浮かべ、オレンジジュースの追加を頼む。
「確かに。リーリエって、呑んだらすぐに真っ赤になりそう」
ジョッキに残った麦酒を豪快に飲み干しながらアスカは楽しげに、リーリエを見つめた。そう話すアスカの顔は全く変わっていない。エドガーも同様で、リーリエは二人の成長を感じながら酔って饒舌になっていく二人の会話に心地良く耳を傾けた。
エドガーとアスカに促されて、心に溜まっていた不安や不満を吐き出すと、少しだけすっきりしたような気がする。ごく控えめなリーリエの悪口は、酒場の喧噪に掻き消されて誰の注目も向けられない。その無関心がリーリエには心地良かった。
「私らしくいられるって、感じ、やっとわかったかも」
リヒテンブルグ家では、リーリエの一挙一動に注意が払われており、酷く居心地が悪かったことを思い出し、リーリエは何度目かの苦笑を浮かべた。
「でしょ~。やっぱりお固い貴族にはリーリエの魅力は活かせないんだよね。嫌なことは溜め込まないでぜーんぶ吐き出しちゃお!」
テーブルに身を乗り出したアスカが、リーリエの顔を覗き込むようにして、にこにこと微笑んでいる。その笑顔に頷きながら、リーリエは心からの安堵を覚えていた。
「同感だ。この調子で吐き出した順に忘れていこうぜ。人間の記憶っていうのは、無限じゃないからな」
明るい口調だったが、リーリエを見る目にはどこか心配の色が浮かんでいた。リーリエが自ら話すこと以上の話を聞かないのは、エドガーなりの気遣いなのだろう。
「エドガー……」
それが嬉しくてなにか言いたかったが、どの言葉が適切なのか思い浮かばなかった。
「たまにはいいこと言うね!」
「いつも、の間違いじゃないか?」
途切れそうになった会話をアスカが引き継ぎ、エドガーがそれに軽口を返す。
「久しぶりに会ったし、どうかなぁ~?」
十三年という空白の歳月は、もうすっかり埋まっている。
気がつけば、二人につられてリーリエも良く笑っていた。酒場の自慢の料理を心行くまで食べて、呑み、大いに語る夜は、リーリエの心にぽっかりと開いてしまった穴を優しくあたたかなもので埋めていくかのようだった。
☘
「……なあ。明日は、予定空いてるか?」
酒場の閉店時間になり、会計を終えたエドガーが立ち上がりながらリーリエに訊ねた。
「あなたに頼まれた仕事があるわ」
「言っただろ。そんなもん、しばらく保留だ、保留!」
「えー……」
そう言われたのは確かだが、三人で過ごした時間のお陰か、また絵が描けそうな予感がある。それを早く確かめたかっただけに、リーリエは思わず唇を尖らせた。が、エドガーは譲らなかった。
「俺は、『リーリエ・バンクシーの絵』が見たいんだよ。無理して描かせたくねぇ」
「ひゅー」
リーリエの肩に手を置き、真っ直ぐに目を見つめながらエドガーが言う。その言葉に間髪入れずにアスカが合いの手を入れた。
「茶化すな、茶化すな」
アスカの顔の近くで手のひらを振り、少し下がるように促しながらエドガーが反対の手で後頭部を掻く。
「まあ、その……なんだ。気分転換にさ、俺と出かけないか?」
「いいの?」
問いかけたリーリエの頬を、エドガーの熱い手のひらが両側から包み込んだ。
「よくなきゃ誘ってねぇだろ。ってわけだから、明日迎えに行くからな」
額を軽くぶつけるのは、小さい頃にエドガーがやっていた仕草そのものだ。
「うん」
変わらずに接してくれる幼なじみの瞳を見つめ、リーリエはそっと額を押し返す。互いの髪がじゃれ合うように柔らかに触れた。
酒場の前で二人と別れ、帰宅したリーリエは、自室に入ると、机の引き出しに長らくしまっていた写真を取り出した。
エドガーが留学に行くと決まった頃に、アスカと三人で写った写真だ。
「変わってないなぁ……」
その変わっていない感じが、心強く、リーリエは写真立てに収まったそれを胸に大切に抱き締めた。
外からはまだアスカとエドガーの賑々しい声が聞こえてくる。
「楽しかったな……。おやすみ……」
次第に遠ざかっていく二人の声を子守歌代わりに、リーリエはベッドに横になった。幸せな気分が、穏やかな湖の波のように街のざわめきを響かせている。
目を閉じると優しい微睡みがリーリエを迎え、眠りの中へと誘った。
0
あなたにおすすめの小説
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
※完結しました。
離婚約――それは離婚を約束した結婚のこと。
王太子アルバートの婚約披露パーティーで目にあまる行動をした、社交界でも噂の毒女クラリスは、辺境伯ユージーンと結婚するようにと国王から命じられる。
アルバートの側にいたかったクラリスであるが、国王からの命令である以上、この結婚は断れない。
断れないのはユージーンも同じだったようで、二人は二年後の離婚を前提として結婚を受け入れた――はずなのだが。
毒女令嬢クラリスと女に縁のない辺境伯ユージーンの、離婚前提の結婚による空回り恋愛物語。
※以前、短編で書いたものを長編にしたものです。
※蛇が出てきますので、苦手な方はお気をつけください。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
私に価値がないと言ったこと、後悔しませんね?
みこと。
恋愛
鉛色の髪と目を持つクローディアは"鉱石姫"と呼ばれ、婚約者ランバートからおざなりに扱われていた。
「俺には"宝石姫"であるタバサのほうが相応しい」そう言ってランバートは、新年祭のパートナーに、クローディアではなくタバサを伴う。
(あんなヤツ、こっちから婚約破棄してやりたいのに!)
現代日本にはなかった身分差のせいで、伯爵令嬢クローディアは、侯爵家のランバートに逆らえない。
そう、クローディアは転生者だった。現代知識で鉱石を扱い、カイロはじめ防寒具をドレス下に仕込む彼女は、冷えに苦しむ他国の王女リアナを助けるが──。
なんとリアナ王女の正体は、王子リアンで?
この出会いが、クローディアに新しい道を拓く!
※小説家になろう様でも「私に価値がないと言ったこと、後悔しませんね? 〜不実な婚約者を見限って。冷え性令嬢は、熱愛を希望します」というタイトルで掲載しています。
政略結婚で「新興国の王女のくせに」と馬鹿にされたので反撃します
nanahi
恋愛
政略結婚により新興国クリューガーから因習漂う隣国に嫁いだ王女イーリス。王宮に上がったその日から「子爵上がりの王が作った新興国風情が」と揶揄される。さらに側妃の陰謀で王との夜も邪魔され続け、次第に身の危険を感じるようになる。
イーリスが邪険にされる理由は父が王と交わした婚姻の条件にあった。財政難で困窮している隣国の王は巨万の富を得たイーリスの父の財に目をつけ、婚姻を打診してきたのだ。資金援助と引き換えに父が提示した条件がこれだ。
「娘イーリスが王子を産んだ場合、その子を王太子とすること」
すでに二人の側妃の間にそれぞれ王子がいるにも関わらずだ。こうしてイーリスの輿入れは王宮に波乱をもたらすことになる。
私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!
近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。
「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」
声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。
※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です!
※「カクヨム」にも掲載しています。
元婚約者に冷たく捨てられた令嬢、辺境で出会った無愛想な騎士に溺愛される ~今さら戻ってこないでください~
usako
恋愛
婚約者に「平民の娘と結婚する」と一方的に婚約破棄された名門令嬢レティシア。
心が傷ついた彼女はすべてを捨て、辺境の小領地へと旅立つ。
そこで出会ったのは、無口で不器用だが誰よりも誠実な騎士・エドガー。
彼の優しさに癒され、次第に芽生える信頼と恋心。
けれど元婚約者が後悔とともに彼女を探しに来て――「もう遅い」と彼女は微笑む。
ざまぁと溺愛の王道を詰め込んだ、胸キュン辺境ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる