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第三章 暴風のコロッセオ
第193話 フラタニティ・フレーム
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メルアの協力でナイルから譲り受けたレーヴェを作業場に運び込むと、僕は早速機体の点検に取りかかった。
話に聞いていたとおり、装甲と骨格、魔導炉は問題なく使えそうだ。
張り替えが必要だと言われていた魔力収縮筋についても、レギオンの魔力収縮筋で代用が可能なので、レーヴェから取り出した骨格をレギオンに組み込めば、ホムの動きに正しく追従出来る機体骨格として機能させることが出来そうだ。
メルアはアルフェの魔法の特訓に付き合うため、早々に作業場を離れたので、作業用のクレーンとアーケシウスを駆使して装甲を剥がし、内部の骨格を取り出した。
さて、このままレギオンに骨格を組み込んでしまおう。試運転をしながら調節もしたいところなので、起動実験はアイザックに頼んで、可能な限り作業を前倒ししておきたい。
ホム自身もヴァナベルたちとの機兵を使った特訓でかなり操縦の腕を上げているはずだから、この機体を使って調整を進めながら特訓の仕上げに入れるといいな。
そんなことを考えながら骨格を組み上げていると、ふと誰かの気配を感じた。
「ぬぉおおおおおおっ! リーフ殿! その真紅の装甲は、もしや、もしやぁあああああーーーーーーー!!」
「バーニングブレイズの機体じゃないかぁあああああっ!!」
誰かと思えばアイザックとロメオだ。彼らもエキシビジョンマッチを観戦してきたのか、司会のジョニーのようなリアクションをされて、思わず噴き出してしまった。
「そうだよ。リーダーのナイルに譲ってもらったんだ」
アーケシウスを操作しながら応えると、アイザックとロメオが剥がしたばかりの装甲に駆け寄り、拝むような仕草を見せた。
「誇り高き真紅の戦士、エステア殿相手の勇姿、しかとこの眼に焼き付けたでござるよぉおおおおおっ!」
機兵マニアで武侠宴舞の観戦も好きらしいから、敗戦したとはいえバーニングブレイズの機体にこうして触れられることに感動しているのだろうな。ロメオに至っては、言葉を失ってただその勇姿を讃えるように装甲に手を触れて頭を垂れている。微かに肩が震えているところを見るに、もしかすると機体を悼んで泣いているのかもしれないな。
装甲は使う予定もないし、邪魔にもならないので、アイザックとロメオはそのまま好きなようにさせて、僕は黙々と骨格を組み上げる作業に没頭した。
「……それにしても、見事なフラタニティ・フレームでござる……」
「第六世代機の内部フレームのデザインは、惚れ惚れするよね。装甲を外さないと見られないのが実に惜しいよ」
小一時間ほどして、気が済んだのかアイザックとロメオがレーヴェの骨格を改めて評価し始めた。
「フラタニティ・フレーム?」
聞き慣れない名前だが、内部骨格の特徴ということだろう。僕が問い返すと、アイザックは頷いていつものように解説を始めた。
「レーヴェに限らず、第六世代機兵には共通規格の内部骨格として『フラタニティ・フレーム』というものが採用されているでござる」
「一言でいうと可変型骨格だね。機体の動きに合わせて骨格そのものが稼働して、柔軟かつ人体を超える可動範囲を実現できるんだ」
ああ、つまりエキシビジョンマッチで感じたレーヴェの滑らかな動きは、この内部フレームによるものだったということだ。しかも、解体してみてわかったが、この内部フレームの関節部分は、人間の可動域より遙かに大きいため、人体には不可能な動きも可能に出来るようだ。
柔軟性という意味では、ホム機に求めていたものではあるが、そうなると機体の剛性面が気になるな。動きやすさを優先した結果、防御力が下がるのは避けたいところだ。
「柔軟性もいいけれど、機体剛性の問題は解消出来ているのかな? 内部骨格式だと噴射推進装置の運用に耐えられないから、第五世代機ではモノコック構造が採用されたはずだけど……」
「リーフ殿はノヴレスという機兵をご存知でござるか?」
アイザックの問いかけに僕は頷いた。その名前はさすがに僕でもわかる。長い聖華史の中でもノヴレスほど有名な機兵はないからだ。
ノヴレスはカーライル聖王国が第三次聖帝戦争中に開発した第五世代の機兵だ。
「知っての通り、第三次聖帝戦争の序盤は帝国軍のレギオンの活躍により帝国有利で進んで行ったでござる。潮目が変わったのは、戦争中期ごろ……聖王国がノヴレスの開発に成功したタイミングでござる」
レギオンの登場により、戦場のルールは一変した。聖王国もレギオンに対抗するための機兵を開発するしか勝機を見出すことが出来なかった。それが聖王国の第五世代の機兵、ノヴレスなのだ。
「ノヴレスの開発は秘密裏に自由都市同盟の地方都市で進められていたでござるが、運悪く帝国軍の偵察部隊に見つかり都市ごと襲撃を受けたでござる」
「そして、当時十六歳だった、民間人のレイ・アームスフィア少年は戦火に巻き込まれる形で開発中だったノヴレスに搭乗。襲撃してきたレギオン部隊を壊滅させた」
アイザックとロメオの説明に、僕は深く頷いた。
「それが、レイ・アームスフィアとノヴレス最強伝説の始まりでござる。その後もレイ少年はノヴレスを駆って多くの強敵たちと渡り合い超人的な戦績を残して追い詰められていた聖王国を救ったでござる」
ノヴレスの圧倒的な性能と、伝説的な機兵操手であるレイ・アームスフィアの戦果は、戦史の教科書にも載っているほど有名な話だ。
帝国にとっては忌むべき過去のはずなのに、レイ・アームスフィアの自伝小説が国内でも読まれているほど人気もある。
「だけど、それとフレームと何の関係があるんだい?」
アイザックとロメオの知識の深さはわかるが、要領を得ずに僕は問い返した。
「ノヴレスは、当時の水準では異常なまでに高いスペックを誇っていたでござる。とりわけ装甲材に使われていたイシルディンという錬金金属を用いた三層構造の装甲は、異次元なまでの硬さを誇っていたでござるよ」
「帝国軍の機体では、ノヴレスを傷つけることが叶わなかったと言われているぐらいにね」
そう説明しながら、ロメオが目の前の骨格を見上げた。
柔軟性と堅牢さを兼ね揃えた理想的な錬金金属、それがこのレーヴェの骨格であるとするならば、今までの話にも合点がいく。
「つまり、その錬金金属が……」
「そのとおり。フラタニティ・フレームには、ノヴレスの装甲材と同じイシルディンが使われているでござるよ。だから、このフレームは柔軟さと堅牢さを兼ね備えた、まさに機兵の理想的な内部骨格なのでござる!」
「なるほどね。それで噴射推進装置を搭載できる骨格となったわけか」
骨格を組み上げながら、ホムがこの機体を操縦しているところを想像してみる。ホムが喜ぶ顔が浮かび、良いイメージを自分の中に構築出来た気がした。
「……このフラタニティ・フレームが開発されたのは100年ほど前だけど、マイナーチェンジを繰り返して、現代の機兵にも採用されているからね。それほど完成度が高い内部骨格の最新モデルを手に入れられたのは、凄く運がいいよ」
そう考えるとやはりメルアの機転は素晴らしかったし、ナイルからこの機体を託されたのも実に幸運だったと言える。前世では考えられなかったが、誰かに頼れるというのは、自分一人では成し得ないことを成すための力になるのを、ひしひしと感じるな。
アイザックとロメオと話しながらレーヴェの骨格をレギオンの中に組み上げ、真っ二つにされた胴体部の接続部にはレギオンの接続基部を流用して全ての接続を完成させた。
装甲を取り付ける前なので、巨人の骨に魔力収縮筋が詰まったような見た目に変貌したレギオンは、実に人間らしい動きを期待させてくれる。
「あとは装甲を取りつければ完成でござるな」
「こんな短期間でここまで進められるなんて、本当に凄いよ」
アイザックとロメオが興奮を隠しきれない様子で、アーケシウスから降りた僕を迎えてくれる。
「まあ、噴射推進装置を搭載するバックパックの問題もあるけれど、今日のところはここまでだね」
「まだカスタマイズするでござるか!?」
「このどちらかじゃダメなの!?」
アイザックとロメオが、取り外して置いておいたレギオンとレーヴェのバックパックを両手で示しながら詰め寄る。
二人の問いかけに僕は首を横に振った。
「このどちらを使っても、僕が望む加速力を得られないんだよ。ホムの雷鳴瞬動と同等の加速力を得るには、既存のバックパックじゃ駄目らしい」
「ああ、あの……」
僕の説明を聞いて、クラス対抗戦のことを思い出したのか二人とも口を噤んだ。エステアの並外れた素早さを念頭に置けば、戦闘中に軌道を起動する手順はなんとしても省きたい。
動力となる雷魔法をチャージをするだけの時間を稼ぐことは難しいし、その間無防備になってしまうアルフェは格好の的になってしまう。それを避けるためには、ホム機に搭載するバックパック単体で雷鳴瞬動と同等の加速を得る必要があるのだ。
「しかし、いくらリーフでも今から機兵の推進装置の理論を研究するわけにはいかないよね?」
「時間が足りないけれど、やるしかないかもしれない。今あるバックパックの加速度では、エステアに勝てるわけがないからね」
機兵のバックパックは噴射推進装置を搭載し、機体の機動力の要を担う部位だ。プロフェッサーの言う通り、エキシビジョンマッチはかなり参考になったのだが、ここに来て大きな問題に当たってしまったな。
話に聞いていたとおり、装甲と骨格、魔導炉は問題なく使えそうだ。
張り替えが必要だと言われていた魔力収縮筋についても、レギオンの魔力収縮筋で代用が可能なので、レーヴェから取り出した骨格をレギオンに組み込めば、ホムの動きに正しく追従出来る機体骨格として機能させることが出来そうだ。
メルアはアルフェの魔法の特訓に付き合うため、早々に作業場を離れたので、作業用のクレーンとアーケシウスを駆使して装甲を剥がし、内部の骨格を取り出した。
さて、このままレギオンに骨格を組み込んでしまおう。試運転をしながら調節もしたいところなので、起動実験はアイザックに頼んで、可能な限り作業を前倒ししておきたい。
ホム自身もヴァナベルたちとの機兵を使った特訓でかなり操縦の腕を上げているはずだから、この機体を使って調整を進めながら特訓の仕上げに入れるといいな。
そんなことを考えながら骨格を組み上げていると、ふと誰かの気配を感じた。
「ぬぉおおおおおおっ! リーフ殿! その真紅の装甲は、もしや、もしやぁあああああーーーーーーー!!」
「バーニングブレイズの機体じゃないかぁあああああっ!!」
誰かと思えばアイザックとロメオだ。彼らもエキシビジョンマッチを観戦してきたのか、司会のジョニーのようなリアクションをされて、思わず噴き出してしまった。
「そうだよ。リーダーのナイルに譲ってもらったんだ」
アーケシウスを操作しながら応えると、アイザックとロメオが剥がしたばかりの装甲に駆け寄り、拝むような仕草を見せた。
「誇り高き真紅の戦士、エステア殿相手の勇姿、しかとこの眼に焼き付けたでござるよぉおおおおおっ!」
機兵マニアで武侠宴舞の観戦も好きらしいから、敗戦したとはいえバーニングブレイズの機体にこうして触れられることに感動しているのだろうな。ロメオに至っては、言葉を失ってただその勇姿を讃えるように装甲に手を触れて頭を垂れている。微かに肩が震えているところを見るに、もしかすると機体を悼んで泣いているのかもしれないな。
装甲は使う予定もないし、邪魔にもならないので、アイザックとロメオはそのまま好きなようにさせて、僕は黙々と骨格を組み上げる作業に没頭した。
「……それにしても、見事なフラタニティ・フレームでござる……」
「第六世代機の内部フレームのデザインは、惚れ惚れするよね。装甲を外さないと見られないのが実に惜しいよ」
小一時間ほどして、気が済んだのかアイザックとロメオがレーヴェの骨格を改めて評価し始めた。
「フラタニティ・フレーム?」
聞き慣れない名前だが、内部骨格の特徴ということだろう。僕が問い返すと、アイザックは頷いていつものように解説を始めた。
「レーヴェに限らず、第六世代機兵には共通規格の内部骨格として『フラタニティ・フレーム』というものが採用されているでござる」
「一言でいうと可変型骨格だね。機体の動きに合わせて骨格そのものが稼働して、柔軟かつ人体を超える可動範囲を実現できるんだ」
ああ、つまりエキシビジョンマッチで感じたレーヴェの滑らかな動きは、この内部フレームによるものだったということだ。しかも、解体してみてわかったが、この内部フレームの関節部分は、人間の可動域より遙かに大きいため、人体には不可能な動きも可能に出来るようだ。
柔軟性という意味では、ホム機に求めていたものではあるが、そうなると機体の剛性面が気になるな。動きやすさを優先した結果、防御力が下がるのは避けたいところだ。
「柔軟性もいいけれど、機体剛性の問題は解消出来ているのかな? 内部骨格式だと噴射推進装置の運用に耐えられないから、第五世代機ではモノコック構造が採用されたはずだけど……」
「リーフ殿はノヴレスという機兵をご存知でござるか?」
アイザックの問いかけに僕は頷いた。その名前はさすがに僕でもわかる。長い聖華史の中でもノヴレスほど有名な機兵はないからだ。
ノヴレスはカーライル聖王国が第三次聖帝戦争中に開発した第五世代の機兵だ。
「知っての通り、第三次聖帝戦争の序盤は帝国軍のレギオンの活躍により帝国有利で進んで行ったでござる。潮目が変わったのは、戦争中期ごろ……聖王国がノヴレスの開発に成功したタイミングでござる」
レギオンの登場により、戦場のルールは一変した。聖王国もレギオンに対抗するための機兵を開発するしか勝機を見出すことが出来なかった。それが聖王国の第五世代の機兵、ノヴレスなのだ。
「ノヴレスの開発は秘密裏に自由都市同盟の地方都市で進められていたでござるが、運悪く帝国軍の偵察部隊に見つかり都市ごと襲撃を受けたでござる」
「そして、当時十六歳だった、民間人のレイ・アームスフィア少年は戦火に巻き込まれる形で開発中だったノヴレスに搭乗。襲撃してきたレギオン部隊を壊滅させた」
アイザックとロメオの説明に、僕は深く頷いた。
「それが、レイ・アームスフィアとノヴレス最強伝説の始まりでござる。その後もレイ少年はノヴレスを駆って多くの強敵たちと渡り合い超人的な戦績を残して追い詰められていた聖王国を救ったでござる」
ノヴレスの圧倒的な性能と、伝説的な機兵操手であるレイ・アームスフィアの戦果は、戦史の教科書にも載っているほど有名な話だ。
帝国にとっては忌むべき過去のはずなのに、レイ・アームスフィアの自伝小説が国内でも読まれているほど人気もある。
「だけど、それとフレームと何の関係があるんだい?」
アイザックとロメオの知識の深さはわかるが、要領を得ずに僕は問い返した。
「ノヴレスは、当時の水準では異常なまでに高いスペックを誇っていたでござる。とりわけ装甲材に使われていたイシルディンという錬金金属を用いた三層構造の装甲は、異次元なまでの硬さを誇っていたでござるよ」
「帝国軍の機体では、ノヴレスを傷つけることが叶わなかったと言われているぐらいにね」
そう説明しながら、ロメオが目の前の骨格を見上げた。
柔軟性と堅牢さを兼ね揃えた理想的な錬金金属、それがこのレーヴェの骨格であるとするならば、今までの話にも合点がいく。
「つまり、その錬金金属が……」
「そのとおり。フラタニティ・フレームには、ノヴレスの装甲材と同じイシルディンが使われているでござるよ。だから、このフレームは柔軟さと堅牢さを兼ね備えた、まさに機兵の理想的な内部骨格なのでござる!」
「なるほどね。それで噴射推進装置を搭載できる骨格となったわけか」
骨格を組み上げながら、ホムがこの機体を操縦しているところを想像してみる。ホムが喜ぶ顔が浮かび、良いイメージを自分の中に構築出来た気がした。
「……このフラタニティ・フレームが開発されたのは100年ほど前だけど、マイナーチェンジを繰り返して、現代の機兵にも採用されているからね。それほど完成度が高い内部骨格の最新モデルを手に入れられたのは、凄く運がいいよ」
そう考えるとやはりメルアの機転は素晴らしかったし、ナイルからこの機体を託されたのも実に幸運だったと言える。前世では考えられなかったが、誰かに頼れるというのは、自分一人では成し得ないことを成すための力になるのを、ひしひしと感じるな。
アイザックとロメオと話しながらレーヴェの骨格をレギオンの中に組み上げ、真っ二つにされた胴体部の接続部にはレギオンの接続基部を流用して全ての接続を完成させた。
装甲を取り付ける前なので、巨人の骨に魔力収縮筋が詰まったような見た目に変貌したレギオンは、実に人間らしい動きを期待させてくれる。
「あとは装甲を取りつければ完成でござるな」
「こんな短期間でここまで進められるなんて、本当に凄いよ」
アイザックとロメオが興奮を隠しきれない様子で、アーケシウスから降りた僕を迎えてくれる。
「まあ、噴射推進装置を搭載するバックパックの問題もあるけれど、今日のところはここまでだね」
「まだカスタマイズするでござるか!?」
「このどちらかじゃダメなの!?」
アイザックとロメオが、取り外して置いておいたレギオンとレーヴェのバックパックを両手で示しながら詰め寄る。
二人の問いかけに僕は首を横に振った。
「このどちらを使っても、僕が望む加速力を得られないんだよ。ホムの雷鳴瞬動と同等の加速力を得るには、既存のバックパックじゃ駄目らしい」
「ああ、あの……」
僕の説明を聞いて、クラス対抗戦のことを思い出したのか二人とも口を噤んだ。エステアの並外れた素早さを念頭に置けば、戦闘中に軌道を起動する手順はなんとしても省きたい。
動力となる雷魔法をチャージをするだけの時間を稼ぐことは難しいし、その間無防備になってしまうアルフェは格好の的になってしまう。それを避けるためには、ホム機に搭載するバックパック単体で雷鳴瞬動と同等の加速を得る必要があるのだ。
「しかし、いくらリーフでも今から機兵の推進装置の理論を研究するわけにはいかないよね?」
「時間が足りないけれど、やるしかないかもしれない。今あるバックパックの加速度では、エステアに勝てるわけがないからね」
機兵のバックパックは噴射推進装置を搭載し、機体の機動力の要を担う部位だ。プロフェッサーの言う通り、エキシビジョンマッチはかなり参考になったのだが、ここに来て大きな問題に当たってしまったな。
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