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第3話 芥藻屑との戦 ノ34
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なるほど、確かにお銀言う通りであると思い至ったからである。
同じ日に二度もこの村を訪れた雅楽奈亜門と沙河定銀の目的は、今朝方村を急襲した折に深追いし逸れてしまった芥五人衆が一人、四谷流甲斐の探索であったではないか。ならば、首領である「鬼武者源蔵」こと韋駄地源蔵が探しに出たまま帰って来ぬ二人の探索に動くは必然とさえ思えた。
そのあと、またもや思慮の浅かった己を反省した郷六は、もはや一つの村ともといえる芥藻屑巣窟の位置を過去に一度だけ見た記憶を頼りに教え、どれくらいの早さで人口が増加しているのかは分からないけれど、総人数は三百人を超えてうち半分は芥藻屑の輩かもという予測を合わせて伝えた。
郷六は仙花一行ばかりに迷惑は掛けられないと、己を含め村人の中で戦えそうな者達の参戦を申し出たが、仙花から「わざわざ今以上の村人の犠牲を増やすは必要はない。其方らは村の復興に集中するが良い」などとあっさり断られたものである。
村人達の中には子供を連れ去られた親や伴侶を奪われた者がおり、自分らの非力さを悔やみ涙ながらに助けを求め、ほとんど物資の残らぬ社から少しでもとかき集めた食料や物を渡そうとしたが、仙花はその一切合切受け取らず、ただ「儂らに任せておけ」と微笑んで見せるのだった。
そうこうしているうちに仙花一行の「芥藻屑との戦」へ赴く準備が整い、一行の前には郷六を筆頭に村の者達全員が集まった。
村長の郷六が申し訳なさそうな顔で見送ろうとするものだから、仙花が不本意な表情をして敢えて苦言を呈す。
「別れ際にそのような顔をするでない!ったく仕方のない奴よのう。儂らは儂らのやりたいことをするだけだ。何度も言うておるが其方らが気に掛ける必要は微塵もないぞ。それに其方はにこれから村の復興という大きな仕事が待っておるのだ。儂らのことを考えてくれるなら別れ際くらい元気な顔を見せて安心させるが上策というものぞ。ほれ、無理矢理でも良いから笑顔を見せよ」
言われた郷六が強ばる顔面に力を入れ、引き攣りながらも口角を上げて笑顔を作る。
「ハ、ハハハ、こ、これでよろしいですかな?」
逆に仙花は極々自然な笑顔をして言う。
「うむ、今はそれで十分だ...おっと、忘れるところであった。蓮左衞門、例の物を此処へ」
「只今!」
返事をした蓮左衞門が小綺麗な巾着袋袋を郷六の側により手渡す。
小さな巾着袋だったのだがズシリと来る重さに郷六が驚く。
「こ、これは?」
「ちょっとした銭だ。村復興の足しにするといい」
柔かにして答える仙花であった。
同じ日に二度もこの村を訪れた雅楽奈亜門と沙河定銀の目的は、今朝方村を急襲した折に深追いし逸れてしまった芥五人衆が一人、四谷流甲斐の探索であったではないか。ならば、首領である「鬼武者源蔵」こと韋駄地源蔵が探しに出たまま帰って来ぬ二人の探索に動くは必然とさえ思えた。
そのあと、またもや思慮の浅かった己を反省した郷六は、もはや一つの村ともといえる芥藻屑巣窟の位置を過去に一度だけ見た記憶を頼りに教え、どれくらいの早さで人口が増加しているのかは分からないけれど、総人数は三百人を超えてうち半分は芥藻屑の輩かもという予測を合わせて伝えた。
郷六は仙花一行ばかりに迷惑は掛けられないと、己を含め村人の中で戦えそうな者達の参戦を申し出たが、仙花から「わざわざ今以上の村人の犠牲を増やすは必要はない。其方らは村の復興に集中するが良い」などとあっさり断られたものである。
村人達の中には子供を連れ去られた親や伴侶を奪われた者がおり、自分らの非力さを悔やみ涙ながらに助けを求め、ほとんど物資の残らぬ社から少しでもとかき集めた食料や物を渡そうとしたが、仙花はその一切合切受け取らず、ただ「儂らに任せておけ」と微笑んで見せるのだった。
そうこうしているうちに仙花一行の「芥藻屑との戦」へ赴く準備が整い、一行の前には郷六を筆頭に村の者達全員が集まった。
村長の郷六が申し訳なさそうな顔で見送ろうとするものだから、仙花が不本意な表情をして敢えて苦言を呈す。
「別れ際にそのような顔をするでない!ったく仕方のない奴よのう。儂らは儂らのやりたいことをするだけだ。何度も言うておるが其方らが気に掛ける必要は微塵もないぞ。それに其方はにこれから村の復興という大きな仕事が待っておるのだ。儂らのことを考えてくれるなら別れ際くらい元気な顔を見せて安心させるが上策というものぞ。ほれ、無理矢理でも良いから笑顔を見せよ」
言われた郷六が強ばる顔面に力を入れ、引き攣りながらも口角を上げて笑顔を作る。
「ハ、ハハハ、こ、これでよろしいですかな?」
逆に仙花は極々自然な笑顔をして言う。
「うむ、今はそれで十分だ...おっと、忘れるところであった。蓮左衞門、例の物を此処へ」
「只今!」
返事をした蓮左衞門が小綺麗な巾着袋袋を郷六の側により手渡す。
小さな巾着袋だったのだがズシリと来る重さに郷六が驚く。
「こ、これは?」
「ちょっとした銭だ。村復興の足しにするといい」
柔かにして答える仙花であった。
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