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第3話 芥藻屑との戦 ノ51
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雷龍の消えた場所には、うつ伏せで倒れたままの果綱紅樹の身体がピクピクと痙攣を起こしている。
「ふ~ん。かろうじて息はしているようだねぇ。あれを喰らって生きてるだけでもご立派だわぁ」
口では褒めているけれど、お銀の口調と表情は極めて冷たい。
実際のところ、彼女の繰り出した雷遁の術「剛龍白雷」の威力たるや、自然界が時折起こす落雷にも匹敵する。
彼女は
落雷の直撃を受けた人間の生き残れる確率を考えれば、果綱紅樹がかろうじてでも生存していることは幸運?であった。
が、その幸運は美しくも圧倒的強者であるくノ一によって無意味なものと化す。
「何も言い返して来ないのは呑気に気絶でもしているからかしらねぇ...」
お銀はそう語りかけつつ懐から短刀を取り出し近づく。
そして、鞘から刃を解き放って気を失う果綱紅樹に言う。
「あたしが正義の味方なら、瀕死のあんたを見逃すっていう馬鹿げた選択肢もあるのかも知れないけれど...残念ねぇ。あたしは仙花様の味方であって正義の味方ではないのよ。だからあんたの命は此処で貰っておくことにするわぁ。それに忍者のあんたを見逃してやっても碌なことがないだろうしねぇ...」
「ザクッ!」
彼女は果綱紅樹の首を容赦なく深々と斬り裂いた。
首から大量の血が流れた彼の身体は、やがてピクリとも動かない屍と成り果てた。
「さてと...蛇腹から逃げ出す族がちらほらと見えるようねぇ。残らず狩っておくことにしようかしら」
お銀はそう言ってまた動き出したのだった。
朝陽がゆっくりと昇り始め、薄暗かった蛇腹に陽が差し込み明るくなって来た頃。
何十人もの敵を単独で相手取り闘い続ける侍の姿がそこにあった。
彼があの世に送った敵の数は、此処まででなんと五十人を超えていた。
「ヒュン!ヒュン!ヒュン!」
「っ!?」「が!?」「な!?」
また勇気を振り絞り向かって来る三人の敵をいとも容易く葬る。
他に類を見ない恐るべき速さの剣速は「神速」と表現しても、過言どころかむしろ足りないくらいであろう。
最初はこれだけの人数でかかればどうにかなるものと踏んでいた敵衆も、次に次に積み上げられていく死体の山を目にし、腰の引けている者、戦意を喪失して仲間が散りゆくのを呆然と眺める者、中には闘うことを放棄し蛇腹から逃げ出す者まで出始めていた。
この人間とは思えぬ所業を成している男の名は、仙花一味の居眠り侍こと雪舟丸に他ならない。
周囲から敵が居なくなりつつある彼の目の前に、自称「天才剣士」の少年?可惜夜千里が姿を現した。
「ふ~ん。かろうじて息はしているようだねぇ。あれを喰らって生きてるだけでもご立派だわぁ」
口では褒めているけれど、お銀の口調と表情は極めて冷たい。
実際のところ、彼女の繰り出した雷遁の術「剛龍白雷」の威力たるや、自然界が時折起こす落雷にも匹敵する。
彼女は
落雷の直撃を受けた人間の生き残れる確率を考えれば、果綱紅樹がかろうじてでも生存していることは幸運?であった。
が、その幸運は美しくも圧倒的強者であるくノ一によって無意味なものと化す。
「何も言い返して来ないのは呑気に気絶でもしているからかしらねぇ...」
お銀はそう語りかけつつ懐から短刀を取り出し近づく。
そして、鞘から刃を解き放って気を失う果綱紅樹に言う。
「あたしが正義の味方なら、瀕死のあんたを見逃すっていう馬鹿げた選択肢もあるのかも知れないけれど...残念ねぇ。あたしは仙花様の味方であって正義の味方ではないのよ。だからあんたの命は此処で貰っておくことにするわぁ。それに忍者のあんたを見逃してやっても碌なことがないだろうしねぇ...」
「ザクッ!」
彼女は果綱紅樹の首を容赦なく深々と斬り裂いた。
首から大量の血が流れた彼の身体は、やがてピクリとも動かない屍と成り果てた。
「さてと...蛇腹から逃げ出す族がちらほらと見えるようねぇ。残らず狩っておくことにしようかしら」
お銀はそう言ってまた動き出したのだった。
朝陽がゆっくりと昇り始め、薄暗かった蛇腹に陽が差し込み明るくなって来た頃。
何十人もの敵を単独で相手取り闘い続ける侍の姿がそこにあった。
彼があの世に送った敵の数は、此処まででなんと五十人を超えていた。
「ヒュン!ヒュン!ヒュン!」
「っ!?」「が!?」「な!?」
また勇気を振り絞り向かって来る三人の敵をいとも容易く葬る。
他に類を見ない恐るべき速さの剣速は「神速」と表現しても、過言どころかむしろ足りないくらいであろう。
最初はこれだけの人数でかかればどうにかなるものと踏んでいた敵衆も、次に次に積み上げられていく死体の山を目にし、腰の引けている者、戦意を喪失して仲間が散りゆくのを呆然と眺める者、中には闘うことを放棄し蛇腹から逃げ出す者まで出始めていた。
この人間とは思えぬ所業を成している男の名は、仙花一味の居眠り侍こと雪舟丸に他ならない。
周囲から敵が居なくなりつつある彼の目の前に、自称「天才剣士」の少年?可惜夜千里が姿を現した。
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