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第3話 芥藻屑との戦 ノ83
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病によって弱りきった少年を相手に傲慢な態度であった男が、突如としてあり得ない姿に豹変した少年を前におののく。
「お、お、お前のその異様な姿は一体全体何だってんだい...まるで得体の知れねぇ化け物じゃねぇか!?」
今更だけれど男の名は秤度斉次(はかりどせいじ)。ある人物に金で雇われ、源蔵少年を暗殺するよう命じられた者で単なる傭兵に過ぎない。
彼は何処からどう見ても冷静ではなかったが、恐怖に震えながらの言い分は完全に的を得ていた。
脂肪だけに止まらず、全身隈なく筋肉まで削ぎ落とされて痩せ細り、ミイラを連想させるような乾涸びた肌に、位置関係のおかしい異形の顔だった少年の様相は、今や人の想像を絶するものとなっていたのである。
その姿はあからさまに人に非ず...
少年の身の丈は成人男性の平均的高さまで一気に伸び、痩せ細っていた身体は隆々とした赤い筋肉を纏う強靭なものへと変貌していた。
極めつけは人間に限らず、あらゆる固有生物を認識するための情報が詰まった顔の変化である。
「奇形」という言葉こそ当て嵌まらなくなったものの、少年が病にかかる以前の面影を僅かに残しただけの般若の如き顔になっていた。
風貌は変わり果ててしまったけれど、少年は心まで失ったわけではなく、以前の頭の冴えすら取り戻していた。
「ハ、ハハハ。これは凄いな...生まれ変わって別人になったような感覚がするぞ...ところであんた。さっきは渋っていたが、ひょっとして誰に雇われたのか話す気になったんじゃないか?」
刀を折られガタガタと震える秤度を見るや、形勢逆転を確信した元少年の化け物が流暢に言葉を発した。
「い、言うから俺に絶対手を出すんじゃねぇぞ」
もはや彼からは先程までの余裕ある態度は微塵も感じられない。
化け物と化した少年がニヤリと笑う。
「ククク、実におもしろいなぁ。まるであんたも別人になったように見えるぞ...う~ん、気が変わった。やっぱりあんたは何も言わずこのままくたばるがいいさ。誰が雇ったのかは僕自身で調べることにするよ」
化け物は言うや否や、秤度のこめかみの辺りを両手で「ガシッ!」固く挟んだ。
「ひっ!?ひぃいい!?やめろ!やめてくれーーーっ!!!」
秤度が情け無くも悲鳴を上げた瞬間!
「バキッ!!」
化け物の両手に挟まれた秤度の顔が、木の幹が折れるような音を立てて真横へ直角に折れ曲がった!
こうして少年の命を奪いに訪れた筈の男は、本人の意図していた結果と真逆の運命を辿ることとなったのである...
「お、お、お前のその異様な姿は一体全体何だってんだい...まるで得体の知れねぇ化け物じゃねぇか!?」
今更だけれど男の名は秤度斉次(はかりどせいじ)。ある人物に金で雇われ、源蔵少年を暗殺するよう命じられた者で単なる傭兵に過ぎない。
彼は何処からどう見ても冷静ではなかったが、恐怖に震えながらの言い分は完全に的を得ていた。
脂肪だけに止まらず、全身隈なく筋肉まで削ぎ落とされて痩せ細り、ミイラを連想させるような乾涸びた肌に、位置関係のおかしい異形の顔だった少年の様相は、今や人の想像を絶するものとなっていたのである。
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風貌は変わり果ててしまったけれど、少年は心まで失ったわけではなく、以前の頭の冴えすら取り戻していた。
「ハ、ハハハ。これは凄いな...生まれ変わって別人になったような感覚がするぞ...ところであんた。さっきは渋っていたが、ひょっとして誰に雇われたのか話す気になったんじゃないか?」
刀を折られガタガタと震える秤度を見るや、形勢逆転を確信した元少年の化け物が流暢に言葉を発した。
「い、言うから俺に絶対手を出すんじゃねぇぞ」
もはや彼からは先程までの余裕ある態度は微塵も感じられない。
化け物と化した少年がニヤリと笑う。
「ククク、実におもしろいなぁ。まるであんたも別人になったように見えるぞ...う~ん、気が変わった。やっぱりあんたは何も言わずこのままくたばるがいいさ。誰が雇ったのかは僕自身で調べることにするよ」
化け物は言うや否や、秤度のこめかみの辺りを両手で「ガシッ!」固く挟んだ。
「ひっ!?ひぃいい!?やめろ!やめてくれーーーっ!!!」
秤度が情け無くも悲鳴を上げた瞬間!
「バキッ!!」
化け物の両手に挟まれた秤度の顔が、木の幹が折れるような音を立てて真横へ直角に折れ曲がった!
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