沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! 第一部

流川おるたな

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神楽坂先生の心遣い?

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「珍しいわねぇ、お昼時に先生のところへ二人が来るなんて。あら、その見事に真っ二つになっている机はどうしたの?」

 廊下に置いた机に神楽坂先生はすぐに気付いた。
 さあ、考えていた言い訳をしなきゃ…

「あのですねぇ。言いにくいんですけれど、わたしがはしゃいで机の上に乗って飛び跳ねていたらこう…バキッと折れちゃったんですよ」

 神楽坂先生は腕を組み、わたしの言い訳に合点がいかない顔をしている。

「加賀美さん、なんであなたは机の上ではしゃいだりなんかしたの?そんな行動をするような生徒だと先生は到底想えないわ」

 うっ!?確かにお酒でも呑んで泥酔でもしない限り机の上ではしゃぐような真似はしないだろう。泥酔なんかしたこともないけど。

「な、なんででしょうねぇ…ハハハ...」

 う~ん、流石にこの言い訳には無理があったかなぁ、困ったぞ…

「…まぁ良いわ。それよりあなたにケガはなかった?」

 あれっ!?神楽坂先生が追及して来ない。助かったのかな?

「あ、それは全然大丈夫です!この通り!」
 わたしは何故かクニャクニャと変な動きをしてケガが無いことをアピールした。

「じゃあ、二人ともその壊れた机を隣の部屋に置いて、代わりにその部屋にある机を教室に運んでくれるかしら?あとの処理は先生の方でやっておくから」

「はい!運んでおきます先生。あの、大変申し訳ありませんでした」

 感謝とお詫びの意味を込めて深々と頭を下げた。

「それと、加賀美さん。どんなことがあっても学校の女学生に手を上げてはだめよ」

「あっ!?えっ!?はいぃ…」

 神楽坂先生には嘘の言い訳など通じてなかった。最初からお見通しだったのかも知れない。

 しかし、千歳には本当に悪かったけれど、とにもかくにも何とか乗り切った。

 先生に言われた通り、教員控所の隣にある物置部屋に壊れた机を二人で運ぶ。
 その部屋の中には机だけでなく、使われていない椅子や本棚などの備品も置かれていた。
 
 千歳と一緒に壊れた机と同じような代わりになる机を探す。
 
「千歳、お昼時の大事な時間をこんなことに付き合わせて本当にごめんね」

「なにを言ってるのよ。困ってたら助け合うのが親友ってものでしょ。だからわたしが困った時は遠慮なく司を頼らせてもらうわ」

「うんうん!その時は何でも言って!全力で助けるから!」

 そんなことを言って互いの顔を見ながら笑い合った。

 程なく丁度良さそうな机を探し出し、両端を二人で持って教室に運ぶ。

 教室に入ると周りの女学生達から何とも言えない注目を集めた。
 

 

 
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