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救世主は...
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斬られるっ!?
と諦め目を瞑ったその時!
「パッキィン!」
刀が何かに叩き折られる音が響いた!
目を開けると目の前に一人の殿方が木刀を持って立っている。
「玄次郎さん!此処までです。いい加減正気に戻って下さい!」
この声はまさか...
「うるさいうるさいうるさい!もう僕は終わりなんだ放っておいてくれ!従兄弟が出しゃばるな!樹、そこを退け!」
従兄弟!?樹様!?なぜこんなところへ?
「仕方無い...ハッ!」
樹様は構えも取らずに自然体のまま、素早く木刀による突きを繰り出す!
「ズン!」
「うがぁっ!?」
狂乱の殿方が鳩尾にその一撃まともに受け、白目を剥き仰向けに地面へバタンと倒れた。
流石は樹様、なんと鮮やかな...
「いつ...」
「キャー!凄いーっ!」
樹様に声を掛けようとしたところ、後の取り巻き女学生達の黄色く甲高い声に掻き消されてしまう。
そして、あっという間に樹様は女学生達に囲まれてしまった。
わたしがそれを呆然として見ていると、宝城さんが後ろから近寄り...
「加賀美さん。今回は本当にありがとう。貴方に大きな借りが出来てしまったわ」
平常心に戻った顔でお礼を言われけれど、最後は結局、わたしも樹様に助けられた形になったので何だかばつが悪い。
「あ、いえいえ。わたしも樹様に助けられたので...」
「あの殿方を知ってらっしゃるの!是非とも紹介して頂きたいわぁ♪」
救世主の名を明かした途端、お礼への返事を言い終える前に目をキラキラとさせて紹介を希望されてしまった。
「わたしも昨日会って会話を少し交わしただけで、まだ良くは知らないの」
「あら!そうなのね。じゃあ直接お礼を言って来るわぁ♪」
宝城さんはそう言って女学生達の中へと駆けて行った。
「あっ!?そうだわ!」
急に思い出し倒れている殿方の方へ目を向けると、気絶をした状態で神楽坂先生と男性の先生の二人がかりで縄をかけられていた。
わたしの傍に寄って来た千歳が口を尖らせて言う。
「みんな酷いわぁ。司がこの人と闘ったから、誰も怪我しなくて済んだのにね」
「仕方が無いわよ。だって最後はわたしも樹様に助けられたんだから」
「えっ!?あのお方がさっき話に出て来た冷泉樹様なの!?司!これって運命的な場面じゃない!」
「運命的」!?そう言われると何だか胸が高鳴りドキドキする。
「あ、あとでお礼を言いに行かなきゃね...」
「何を悠長に構えているの司!あとでなんて言ってないで今すぐ行くのよ!」
千歳はわたしを急かすかのように背中を両手で押すのだった。
と諦め目を瞑ったその時!
「パッキィン!」
刀が何かに叩き折られる音が響いた!
目を開けると目の前に一人の殿方が木刀を持って立っている。
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この声はまさか...
「うるさいうるさいうるさい!もう僕は終わりなんだ放っておいてくれ!従兄弟が出しゃばるな!樹、そこを退け!」
従兄弟!?樹様!?なぜこんなところへ?
「仕方無い...ハッ!」
樹様は構えも取らずに自然体のまま、素早く木刀による突きを繰り出す!
「ズン!」
「うがぁっ!?」
狂乱の殿方が鳩尾にその一撃まともに受け、白目を剥き仰向けに地面へバタンと倒れた。
流石は樹様、なんと鮮やかな...
「いつ...」
「キャー!凄いーっ!」
樹様に声を掛けようとしたところ、後の取り巻き女学生達の黄色く甲高い声に掻き消されてしまう。
そして、あっという間に樹様は女学生達に囲まれてしまった。
わたしがそれを呆然として見ていると、宝城さんが後ろから近寄り...
「加賀美さん。今回は本当にありがとう。貴方に大きな借りが出来てしまったわ」
平常心に戻った顔でお礼を言われけれど、最後は結局、わたしも樹様に助けられた形になったので何だかばつが悪い。
「あ、いえいえ。わたしも樹様に助けられたので...」
「あの殿方を知ってらっしゃるの!是非とも紹介して頂きたいわぁ♪」
救世主の名を明かした途端、お礼への返事を言い終える前に目をキラキラとさせて紹介を希望されてしまった。
「わたしも昨日会って会話を少し交わしただけで、まだ良くは知らないの」
「あら!そうなのね。じゃあ直接お礼を言って来るわぁ♪」
宝城さんはそう言って女学生達の中へと駆けて行った。
「あっ!?そうだわ!」
急に思い出し倒れている殿方の方へ目を向けると、気絶をした状態で神楽坂先生と男性の先生の二人がかりで縄をかけられていた。
わたしの傍に寄って来た千歳が口を尖らせて言う。
「みんな酷いわぁ。司がこの人と闘ったから、誰も怪我しなくて済んだのにね」
「仕方が無いわよ。だって最後はわたしも樹様に助けられたんだから」
「えっ!?あのお方がさっき話に出て来た冷泉樹様なの!?司!これって運命的な場面じゃない!」
「運命的」!?そう言われると何だか胸が高鳴りドキドキする。
「あ、あとでお礼を言いに行かなきゃね...」
「何を悠長に構えているの司!あとでなんて言ってないで今すぐ行くのよ!」
千歳はわたしを急かすかのように背中を両手で押すのだった。
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