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第118話 有意義な時間
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後から聞いた話によれば、淀鴛さんは井伊影村に来ることを決めてから、「ハイボール」を作れるセットを準備していたらしい。
僕から言わせてもらうと、「既製品の缶のハイボールでよかったのでは?」と思うのだけれど、本人いわく「それじゃぁ詰まらないだろ」と笑って答えた次第である。
兎にも角にも僕と淀鴛さんのささやかなる呑み会は始まった。
二人とも、特に淀鴛さんに至ってはかなりの酒量をいっているはずなのだが、酔ってロレツが回らなくなるようなこともなく、意外にも饒舌な感じでスラスラと会話できたものである。
その内容は、僕を信用してくれているのか、表面にこそ表れていないもののただ単に酔っている所為なのか、淀鴛さんは職務で経験した貴重な体験談を話してくれた。
これでも僕は元廃墟たる小さな事務所の一探偵である。
だから警察関係の方々と接っして会話をすることは、一般人より遥かに多いと云えよう。
そんな僕からしても、淀鴛さんの経験談は奥が深く先を知りたくなるようなものであった。
あっという間に有意義な時間は過ぎ、ふとスマホで時間を確認した時には既に日が変わっていた。
ずっと彼の話しを聞き朝まで呑み続けたいところではあるけれど、変わったばかりの本日にも予定というものがある。
頃合いをみて呑み会をお開きにし、燈明神社へ一緒に行くことを改めて約束したあと、僕は助手が寝ている自室に戻り直ぐに就寝したのだった...
僕から言わせてもらうと、「既製品の缶のハイボールでよかったのでは?」と思うのだけれど、本人いわく「それじゃぁ詰まらないだろ」と笑って答えた次第である。
兎にも角にも僕と淀鴛さんのささやかなる呑み会は始まった。
二人とも、特に淀鴛さんに至ってはかなりの酒量をいっているはずなのだが、酔ってロレツが回らなくなるようなこともなく、意外にも饒舌な感じでスラスラと会話できたものである。
その内容は、僕を信用してくれているのか、表面にこそ表れていないもののただ単に酔っている所為なのか、淀鴛さんは職務で経験した貴重な体験談を話してくれた。
これでも僕は元廃墟たる小さな事務所の一探偵である。
だから警察関係の方々と接っして会話をすることは、一般人より遥かに多いと云えよう。
そんな僕からしても、淀鴛さんの経験談は奥が深く先を知りたくなるようなものであった。
あっという間に有意義な時間は過ぎ、ふとスマホで時間を確認した時には既に日が変わっていた。
ずっと彼の話しを聞き朝まで呑み続けたいところではあるけれど、変わったばかりの本日にも予定というものがある。
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