スケルトンになりました

白野シャチ

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8話⑤

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 次の階層につくと何もない灰色の空間に出た。
「何もないのに何か嫌な感じがするわねぇ」
 ユキナの言うとおりだ。何か嫌な気配を感じる。
「確かに巨体な気配を感じます」
 ゴブゾも警戒体勢に入る。・・・クロキは、俺の頭の上で相変わらずぐっすりと寝ている。
「来るわ!!皆、気をつけて!!」
 突風と共にそいつは現れた。
 その身体は、大きな蛇に類似していて巨大な翼に4本の足、2本の角、全身を魚のような黒い鱗に覆われている。そいつは、ファンタジーによく登場するドラゴンと呼ばれる存在だ。

「貴様ら。・・・何者だ!!」

 種族【古代竜王エンシェントドラゴン
 名前【???】
 Lv .???

「骨の貴様。我を鑑定したな!」
 古代竜王は、俺たちに向かって火球を吐く。
 その火球を切り裂くゴブゾ。そのタイミングにあわせて古代竜王に斬る。しかし、刃は弾かれた。
「硬い!」
 翼でユキナを叩き落とされた。
 ゴブゾは、古代竜王を斬ろうと顔面まで飛び太刀を抜く。ゴブゾも鱗に弾かれ前足で叩き落とされた。
 ユキナもゴブゾも立ち上げる。
「貴様ら。・・・しぶといな。・・・いいだろ。・・・これで終わらしてやる。」
 古代竜王は、口を開け息を吸い、力を溜めると黒い炎を二人にブレスを吐く。
 俺はついに動く。
 力を溜めた剣をそのブレスに向かって振るう。青白い斬撃となってブレスを切り裂く。二人を守ることが出来た。クロキは俺の頭から降りて二人の元へと走っていた。
「クロキ。二人を頼んだぞ」
「ワン!」
 俺は、古代竜王の腹を全力でぶん殴る。 
「ぐっは!」
 古代竜王を吹き飛ばし、皆から離す。そのあとを追う。
 古代竜王は、俺を待っていたかのように空中で止まっていた。
「貴様。その力。・・・まあいい。知っても意味はないなぁ。」
「どう言うことだよ」
「貴様。スケルトンの癖に喋れたのか?」
 こいつ。痛いところつくなぁ。
「・・・悪いかよ」
「悪くはないさぁ。疑問に思っただけだ。」
「そーかよ。じゃーいつまで飛んでるんだよ。地に落ちやがれ」
 俺は古代竜王の頭まで飛び、そのまま、頭を全力でぶん殴る。ドーンと古代竜王は、地面に叩きつけた。その横に飛び降りた。
「クッハハハハハハハハ?痛いなぁ。久しぶりの痛みだ」
 古代竜王は、大笑いをしていた。こいつ。アイツと同類か。
「お返しだ!!」
 古代竜王は、前足で頭上から潰された。
「なんだ。終わりか?」
 前足を退けて、バラバラになった俺を見て悲しそうにしていた。
 意識がある状態で死ぬのは久しぶりだ。
 
『スキル【不死】が発動。不死の権能、【強制復活】が発動。肉体の再構築を開始。』
 
 俺の身体が強烈な青白い光を放ちバラバラになった身体は完全な状態に戻って行く。俺はゆっくりと立ち上がる。
「誰が終わったって?」
「クッハハハハハハハハ!貴様。その再生能力。不死か!」
「・・・正解だよ。」
「なら。我と同じ。≪怠惰≫の大罪だなぁ。御主。いいだろ。貴様の心が折れるまで殺し続けてやる」
「そー簡単に殺れるかよ」
 俺にブレスを吐くがそれを切り捨て古代竜王に斬りかかる。
 それを容易く避ける。古代竜王は前足で落とそうとする。それをギリギリで回避して顔に斬りかかる。
 そのタイミングでブレスを吐かれた。熱い。だが行ける。
 ブレスを掻い潜り眼を斬る。
「クッハハハハハハハハ!これが痛みか。そーだ。我は生きている!!」
「・・・お前。キモい」
「クッハハハハハハハハ!御主面白いな」
「何処だがだよ!!」
「クッハハハハハハハハ!」
 古代竜王は、いかにも楽しそうに俺と殺し合っている。
「クッハハハハハハハハ!御主はいい。殺しても死なないのがいい!」
「なんだよ。お前は!」
 その問いに古代竜王は動きを止めた。
「我は・・・原初の竜して世界が始まるよりも前から存在している竜。そして怠惰の大罪ベルフェゴールだ」
「・・・はい?」
「我は・・・原初の竜して世界が始まるよりも前から存在している竜。そして怠惰の大罪ベルフェゴールだ」
「いやいや、聞こえてるよ。色々情報過多!」
 きょとんとする古代竜王。
「そ、そっか。それは気を付けよ。すまんかったな」
「・・・もーいいよ。」
 古代竜王は、クスッて笑い。翼を大きく広げた。
「雑談はこれぐらいにして再開するか。」
「再開しますか。」

 続く。
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