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再会
第四話
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食後のデザートのアイスも食べ終わり、そろそろ帰らないとと会計へ向かった。
すると会計は渚が来てくれた。
「美味しかった?」
「ああはい。美味しかった、です……」
そう答えるとニコッと笑って良かったと言った。
本当はもっと話したいななんて思うが、そうはいかないので残念だ。
またここへ来ようと思う。
「そう言えば君の名前は?
まだ聞いてなかったよね?」
名前を聞かれ、柊叶芽と言うと反復して柊叶芽?と確認されたのではいと答えた。
今度は俺の名前を覚えてる?と聞かれたので、宮市渚と答えると、覚えててくれたと嬉しそうに笑った。
スマホでキャッシュレス決済を済ませ店を出ようとした時、渚からちょっと待ってと呼び止められた。
「これ、もしよかったら……」
そう言われて手渡された紙切れ。
見ると彼の連絡先が書かれていた。
「叶芽君トラブルに巻き込まれやすそうだから、何かあったら連絡してよ。
まぁすぐ行けるとは限らないケド」
まさか連絡先をゲット出来るとは思ってなかった叶芽は感極まった。
「あ、ありがとう、ございます……
えと、帰ったらすぐ登録します」
そう言うと渚はうん、と言って見送ってくれた。
連絡先の書かれた紙を握り締め、ウキウキで家に帰った。
ここで思ったのは、彼の字は綺麗だと言うこと。
イケメンで優しいだけでなく、字も綺麗。
彼に欠点などあるのだろうか?
「もっと知りたいな……」
そう思った。
叶芽がΩだと知っても気にすることなく接してくれたし、佑真しか友達がいないので、出来ることなら彼と友達になりたいと思った。
「なんだかご機嫌だね。
いいことでもあった?」
リビングへやって来ると父がそんなことを聞いてきた。
あまり詮索もされたくないので、ここは別に無いと素っ気なく答えてしまった。
そこで父が眉を顰めた。
素っ気なくしたせいかと思ったらそうではないらしい。
「叶芽、そろそろじゃないのか?」
すると会計は渚が来てくれた。
「美味しかった?」
「ああはい。美味しかった、です……」
そう答えるとニコッと笑って良かったと言った。
本当はもっと話したいななんて思うが、そうはいかないので残念だ。
またここへ来ようと思う。
「そう言えば君の名前は?
まだ聞いてなかったよね?」
名前を聞かれ、柊叶芽と言うと反復して柊叶芽?と確認されたのではいと答えた。
今度は俺の名前を覚えてる?と聞かれたので、宮市渚と答えると、覚えててくれたと嬉しそうに笑った。
スマホでキャッシュレス決済を済ませ店を出ようとした時、渚からちょっと待ってと呼び止められた。
「これ、もしよかったら……」
そう言われて手渡された紙切れ。
見ると彼の連絡先が書かれていた。
「叶芽君トラブルに巻き込まれやすそうだから、何かあったら連絡してよ。
まぁすぐ行けるとは限らないケド」
まさか連絡先をゲット出来るとは思ってなかった叶芽は感極まった。
「あ、ありがとう、ございます……
えと、帰ったらすぐ登録します」
そう言うと渚はうん、と言って見送ってくれた。
連絡先の書かれた紙を握り締め、ウキウキで家に帰った。
ここで思ったのは、彼の字は綺麗だと言うこと。
イケメンで優しいだけでなく、字も綺麗。
彼に欠点などあるのだろうか?
「もっと知りたいな……」
そう思った。
叶芽がΩだと知っても気にすることなく接してくれたし、佑真しか友達がいないので、出来ることなら彼と友達になりたいと思った。
「なんだかご機嫌だね。
いいことでもあった?」
リビングへやって来ると父がそんなことを聞いてきた。
あまり詮索もされたくないので、ここは別に無いと素っ気なく答えてしまった。
そこで父が眉を顰めた。
素っ気なくしたせいかと思ったらそうではないらしい。
「叶芽、そろそろじゃないのか?」
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