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拾い物
第四話
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悩んでいるその最中に真尋のスマホがピロンとなった。
真尋はちょっと保留とスマホを手に取ると、あっと声を上げる。
「何?」
「見てください利音さん!!
温泉旅行当たりました!!」
「温泉旅行?」
真尋のスマホには確かに温泉旅行と当選の文字が掛かれている。
「いや~なんかネットで温泉旅行当たるって懸賞に応募したらペアの奴当たりました!!」
とある懸賞キャンペーンにスマホでダメ元で応募した結果、温泉旅行ペア招待券が当たってしまった。
「利音さん一緒行きます?」
「え~俺はいいよ、店あるし。
秋人さんでも誘えば?
たまにはお祖父ちゃん孝行でもしなよ」
店を留守にしてまで行くつもりはない。
ただでさえ真尋と言うバイトを雇っているのだから店を空ける余裕が無いと言うのが正直なところだ。
「秋人さんには少しだけどバイト代で食べ物とかプレゼントしてますし……」
それに任務で色々なところに行くので、それが旅行にもなっているだろうと思っている。
「あ、じゃあ店は緋葉に任せたら……」
そう思ったが、彼は人ではない。
流石にこの姿で人前には出せない。
「人に化けたりとかは出来ないよね?」
ダメ元で聞いてみると出来ますと言って姿を人へと変えた。
「妖力を使う故長くは人の姿には慣れぬが、店番くらいならば何とか……」
「…………」
人の姿に変えた緋葉。
その姿は黒髪の短髪に眉間の皺と鋭い目付きが少々強面ではあるが、端正な顔立ちで格好いい。
更に190cm近くあろうかと言う長身が、まるでモデルのようで真尋は少し嫉妬した。
「じゃあ温泉旅行までの間仕事覚えて貰おうかな……」
ただでこき使えるならここに置いてもいいかなと利音は思う。
別に彼を信用しているわけではない。
使えるものは使う。
もし裏切ろうものなら容赦なく叩きのめすのみだ。
「て言うかさ、店番頼むにしても言葉遣いが堅苦しく無いですか?武士か!?」
真尋がそう指摘する。
確かに現在では使わないような言い方をする。
「言葉遣い……
よくは分からぬが、善処する……」
果たして大丈夫だろうか?
真尋はちょっと保留とスマホを手に取ると、あっと声を上げる。
「何?」
「見てください利音さん!!
温泉旅行当たりました!!」
「温泉旅行?」
真尋のスマホには確かに温泉旅行と当選の文字が掛かれている。
「いや~なんかネットで温泉旅行当たるって懸賞に応募したらペアの奴当たりました!!」
とある懸賞キャンペーンにスマホでダメ元で応募した結果、温泉旅行ペア招待券が当たってしまった。
「利音さん一緒行きます?」
「え~俺はいいよ、店あるし。
秋人さんでも誘えば?
たまにはお祖父ちゃん孝行でもしなよ」
店を留守にしてまで行くつもりはない。
ただでさえ真尋と言うバイトを雇っているのだから店を空ける余裕が無いと言うのが正直なところだ。
「秋人さんには少しだけどバイト代で食べ物とかプレゼントしてますし……」
それに任務で色々なところに行くので、それが旅行にもなっているだろうと思っている。
「あ、じゃあ店は緋葉に任せたら……」
そう思ったが、彼は人ではない。
流石にこの姿で人前には出せない。
「人に化けたりとかは出来ないよね?」
ダメ元で聞いてみると出来ますと言って姿を人へと変えた。
「妖力を使う故長くは人の姿には慣れぬが、店番くらいならば何とか……」
「…………」
人の姿に変えた緋葉。
その姿は黒髪の短髪に眉間の皺と鋭い目付きが少々強面ではあるが、端正な顔立ちで格好いい。
更に190cm近くあろうかと言う長身が、まるでモデルのようで真尋は少し嫉妬した。
「じゃあ温泉旅行までの間仕事覚えて貰おうかな……」
ただでこき使えるならここに置いてもいいかなと利音は思う。
別に彼を信用しているわけではない。
使えるものは使う。
もし裏切ろうものなら容赦なく叩きのめすのみだ。
「て言うかさ、店番頼むにしても言葉遣いが堅苦しく無いですか?武士か!?」
真尋がそう指摘する。
確かに現在では使わないような言い方をする。
「言葉遣い……
よくは分からぬが、善処する……」
果たして大丈夫だろうか?
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