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27.告白への迷い
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ヨハンはレオポルディーナに頑な過ぎたと少し後悔したが、どうしても嫉妬心が抑えきれなかった。自分がレオポルディーナにとった態度をフェルディナントが知れば、多分彼は怒るだろうとヨハンは思ったが、黙っていたらもっと事態が悪化するかもしれないと思ってフェルディナントに打ち明けた。
「この間、伯爵家でフェルがトイレに行っている間にレオポルディーナに聞かれたんだ。どうして俺がそんなにディーナに辛く当たるんだって」
「まさか僕達のことを言ったりはしてないよね?」
「まさか! 言ってないよ。でもディーナは俺の態度が変だって気付いてる」
「ディーナにいちいち突っかかるのは止めろよ。僕達の関係を告白する前に気付かれるのは最悪だ。告白するならどういう風にディーナに伝えるかよく考えてからにしないと。でも告白するのはあんまり気が進まないな」
「うん……それにフェルがディーナと結婚するって考えただけでも俺は嫉妬しちゃうよ……」
「フフフ……ヨハンはかわいいなぁ」
「かっ、かわいいなんて心外だ!」
フェルディナントはヨハンの頬を両手で持って唇を軽く重ねた。
「んん……」
「ここじゃ、これ以上はできないよ。残念」
「じゃなくって! 真剣に話さなくちゃ」
「できれば僕らの秘密を知る人は少ない方がいいよね」
「たとえディーナがフェルの奥さんになってフェルの子供を産むとしても?」
「ああ。ディーナに知らせたらあの侍女にも知られるんじゃないか?あの女はただでさえヨハンを敵視してる。子供を作る方法についてはドミニク先生に相談しよう」
「その……やっぱりフェルがディーナを抱かなきゃいけないのは……」
「うん、ヨハンの気持ちはわかってる。でも僕達の関係を黙っている以上、注射器は使えない。僕が直接子種を注ぐしかないけど、最低限の接触で済むようにドミニク先生に相談するよ」
フェルディナントがレオポルディーナに自分達の秘密を明かしたがらないことにヨハンは喜びと優越感を覚えたが、彼が彼女を抱くことを考えると嫉妬で胸が苦しくなった。
それからしばらく経ってドミニクの定期健診を受けた後、フェルディナントはヨハン以外、人払いをさせた。
「先生、僕らはディーナに僕達の関係を告白しないことに決めました」
「私は打ち明けるほうをお勧めするけど、それが君達の決断なら仕方ないね」
「ちなみにどうして打ち明けるほうを勧めるのですか?」
「打ち明けないと、注射器を使わずに君がレオポルディーナ嬢と身体を繋げて直接子種を注ぐしかない。でも君はレオポルディーナ嬢を抱けるかい? 君の男性器は反応しないのではないだろうか? けど、君は閨の実践をパスした。つまり女性相手に勃起できるという証明をしたことになる」
「でもあれは!! 強い媚薬を使ったからでしょう?!」
フェルディナントはあの最悪な経験を思い出して怒りを抑えきれなくなった。
「ああ、そうだ。でも公式には使ったことにはなっていない。あれを使った実践を教会は認めていないし、あれには常習性があって何度も使うのは危険だ」
「そんな危険なものを僕に使ったんですか!」
「悪かったと思ってるよ。でも君の父上には逆らえなかった……」
「くそっ! でも何度か性交を試して不能ってことになれば、注射器を使えますね?」
「そうだとしたら、お父上は君を廃嫡するかもしれないね」
フェルディナントはここまで我慢してきたのに排除されてたまるものかと思った。廃嫡されたら、今まで自分に辛くあたってきた父を排除する力を持てない。
「最短、最低限の接触で妊娠させる方法を教えて下さい」
「1ヶ月に3日ほど妊娠しやすい期間に性交していただきます。お互いに先に自分で高めておいて着衣のまま挿入すればいいでしょう。レオポルディーナ嬢の顔を見るのが気まずいなら、腹ばいになってもらって夜着を腰までまくってもらって後ろから挿入します」
「先に自分で高めておいてって……」
「レオポルディーナ嬢には自分で女性器を愛撫するか香油を塗るかしていただいて膣を濡らしておいてもらいます。フェルディナント様は陰茎を扱いて勃起させることになります」
「ディーナはそんなやり方知らないはずだ」
「そうでしょうね。女性には『旦那様に任せておきなさい』って言うだけがこの国の女性への性教育の方針ですから。娼館から教師を呼んでやり方を教授させましょうか?」
「いや、駄目だ、そんなの! 先生から香油を陰部に塗るようにと言っておいて下さい」
「では、私がレオポルディーナ嬢に1度塗ってみせてさしあげましょう」
「そんなの駄目に決まってるだろう! ディーナが恥ずかしがる。ディーナだって口頭で教えてもらえば分かるはずだ」
「経験がないと言葉だけだと分からないと思いますが……」
「いいからそういうことにしておいて!」
ただでさえレオポルディーナに負担を強いるのだから、他人から陰部に香油を塗られるような辱めは受けないようにしてやりたい。フェルディナントはその一心でドミニクの提案をはねのけた。だが、ヨハンはフェルディナントがレオポルディーナを庇ったように思えてもやもやが収まらなかった。
「この間、伯爵家でフェルがトイレに行っている間にレオポルディーナに聞かれたんだ。どうして俺がそんなにディーナに辛く当たるんだって」
「まさか僕達のことを言ったりはしてないよね?」
「まさか! 言ってないよ。でもディーナは俺の態度が変だって気付いてる」
「ディーナにいちいち突っかかるのは止めろよ。僕達の関係を告白する前に気付かれるのは最悪だ。告白するならどういう風にディーナに伝えるかよく考えてからにしないと。でも告白するのはあんまり気が進まないな」
「うん……それにフェルがディーナと結婚するって考えただけでも俺は嫉妬しちゃうよ……」
「フフフ……ヨハンはかわいいなぁ」
「かっ、かわいいなんて心外だ!」
フェルディナントはヨハンの頬を両手で持って唇を軽く重ねた。
「んん……」
「ここじゃ、これ以上はできないよ。残念」
「じゃなくって! 真剣に話さなくちゃ」
「できれば僕らの秘密を知る人は少ない方がいいよね」
「たとえディーナがフェルの奥さんになってフェルの子供を産むとしても?」
「ああ。ディーナに知らせたらあの侍女にも知られるんじゃないか?あの女はただでさえヨハンを敵視してる。子供を作る方法についてはドミニク先生に相談しよう」
「その……やっぱりフェルがディーナを抱かなきゃいけないのは……」
「うん、ヨハンの気持ちはわかってる。でも僕達の関係を黙っている以上、注射器は使えない。僕が直接子種を注ぐしかないけど、最低限の接触で済むようにドミニク先生に相談するよ」
フェルディナントがレオポルディーナに自分達の秘密を明かしたがらないことにヨハンは喜びと優越感を覚えたが、彼が彼女を抱くことを考えると嫉妬で胸が苦しくなった。
それからしばらく経ってドミニクの定期健診を受けた後、フェルディナントはヨハン以外、人払いをさせた。
「先生、僕らはディーナに僕達の関係を告白しないことに決めました」
「私は打ち明けるほうをお勧めするけど、それが君達の決断なら仕方ないね」
「ちなみにどうして打ち明けるほうを勧めるのですか?」
「打ち明けないと、注射器を使わずに君がレオポルディーナ嬢と身体を繋げて直接子種を注ぐしかない。でも君はレオポルディーナ嬢を抱けるかい? 君の男性器は反応しないのではないだろうか? けど、君は閨の実践をパスした。つまり女性相手に勃起できるという証明をしたことになる」
「でもあれは!! 強い媚薬を使ったからでしょう?!」
フェルディナントはあの最悪な経験を思い出して怒りを抑えきれなくなった。
「ああ、そうだ。でも公式には使ったことにはなっていない。あれを使った実践を教会は認めていないし、あれには常習性があって何度も使うのは危険だ」
「そんな危険なものを僕に使ったんですか!」
「悪かったと思ってるよ。でも君の父上には逆らえなかった……」
「くそっ! でも何度か性交を試して不能ってことになれば、注射器を使えますね?」
「そうだとしたら、お父上は君を廃嫡するかもしれないね」
フェルディナントはここまで我慢してきたのに排除されてたまるものかと思った。廃嫡されたら、今まで自分に辛くあたってきた父を排除する力を持てない。
「最短、最低限の接触で妊娠させる方法を教えて下さい」
「1ヶ月に3日ほど妊娠しやすい期間に性交していただきます。お互いに先に自分で高めておいて着衣のまま挿入すればいいでしょう。レオポルディーナ嬢の顔を見るのが気まずいなら、腹ばいになってもらって夜着を腰までまくってもらって後ろから挿入します」
「先に自分で高めておいてって……」
「レオポルディーナ嬢には自分で女性器を愛撫するか香油を塗るかしていただいて膣を濡らしておいてもらいます。フェルディナント様は陰茎を扱いて勃起させることになります」
「ディーナはそんなやり方知らないはずだ」
「そうでしょうね。女性には『旦那様に任せておきなさい』って言うだけがこの国の女性への性教育の方針ですから。娼館から教師を呼んでやり方を教授させましょうか?」
「いや、駄目だ、そんなの! 先生から香油を陰部に塗るようにと言っておいて下さい」
「では、私がレオポルディーナ嬢に1度塗ってみせてさしあげましょう」
「そんなの駄目に決まってるだろう! ディーナが恥ずかしがる。ディーナだって口頭で教えてもらえば分かるはずだ」
「経験がないと言葉だけだと分からないと思いますが……」
「いいからそういうことにしておいて!」
ただでさえレオポルディーナに負担を強いるのだから、他人から陰部に香油を塗られるような辱めは受けないようにしてやりたい。フェルディナントはその一心でドミニクの提案をはねのけた。だが、ヨハンはフェルディナントがレオポルディーナを庇ったように思えてもやもやが収まらなかった。
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