傀儡妃は幼馴染の王太子をひたすら愛する

田鶴

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第2章 傀儡の王太子妃

40.初恋は衝動の裏で散る*

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 ペトラが貧民街にいた頃に兄妹のように一緒に育ったヨルクは、王弟ヨアヒムの執事を務めつつ、アントンの命により彼の動向を探っている。アントンや仲間との連絡は、外に使いに出る機会や伝書鳩を使う。

 その日、ヨルクはアントンのいるマンダーシャイド伯爵家に来ていた。いつもの通り、影が使う例の客間に向かった。すると、その部屋から少し上気したアントンが心ここにあらずといった様相で出てきたのが遠くから見えた。アントンが客間で待っているとばかり思ったヨルクは不思議に思って話しかけたが、遠過ぎたのか、注意深い彼にしては珍しく気付かずに行ってしまった。

 ヨルクが客間に近づくと、扉がうっすらと開いているのが見えた。アントンがそんな不用心な事をするのが不思議で扉に近づく。

「ん……んん……んはぁ……」

 女の喘ぎ声と水音が微かに聞こえた。ヨルクは見てはいけないと思いつつも、扉に近づく脚が止まらない。客間の前につくと、扉の隙間に目を向けてしまい、見えた光景に目を疑った。ここから立ち去るべきだと思うのに、目が釘付けになって視線を離せない。ヨルクの股間にどんどん熱が集まってきた。

 扉の隙間からは、ペトラが床に座ったまま、扉に向かって大股を広げているのが見えた。白い太腿とぷっくりと充血した女陰がヨルクから丸見えで、彼は思わず唾液をゴクリと飲み込んだ。トラウザーズの前がパンパンに張り詰め、じわじわと濡れてきた。

 ペトラは、勃起した陰茎をかたどった張型をじゅぼじゅぼと水音をたてながら蜜壺に抜き差しし、もう片方の手で一心不乱に陰核を擦っていた。張型が蜜壺に出たり入ったりする度に白い体液がプシュプシュと溢れてきている。時々、張型から手を離して破れたお仕着せから零れ落ちた白い乳房の突起をいじる。その桃色の突起は、ペトラの指の下でどんどん尖っていく。

「はぁ……ああ……イけない……イけない! ねえ、そこにいるんでしょう? 私をイかせて」

 ヨルクは突然話しかけられてビクッとした。

「来て、兄さん。お願い、私をイかせて」

 昔のようにペトラから『兄さん』と呼ばれてヨルクの心臓がドキンと大きく脈打った。

 影の仲間から、媚薬を長期間摂取していると耐性をつけていても性欲が収まらなくなる副作用があるのを聞いた事はあったが、ヨルクにはまだその症状は出ていなかった。でももう分からない。ヨルクの血は頭のてっぺんまで上っていた。

 気が付いた時には、ヨルクは客間の中にいてペトラのお仕着せを完全に剥ぎ取っていた。噛みつくようにキスをして舌を絡め合う。唇を離すと今度は乳房に鬱血痕をばら撒く。桃色の飾りが目に入り、ヨルクはベロベロと舐めまくってもう一方の乳首を指で抓った。

「ああ……兄さん……お願い……私のココを舐めてイかせて」
「俺にアントン様の子種を飲ませるのか」

 ヨルクは罰とばかりにペトラの首筋に噛みついた。

「ああっ! 兄さんっ! お願い、ココ舐めてぇ……」
「しょうがねえな。アントン様の子種もお前の愛液と一緒に飲んでやるよ」

 ヨルクはペトラの花芯に舌を伸ばし、愛液と精液でぐずぐずになっている蜜壺に指を突っ込み、花芯の裏を突いた。花芯は、愛液だけでなく、生臭くて苦い例の味もしたが、構わず舐め続ける。すぐに精液の味はしなくなり、酸っぱいような、しょっぱいような愛液の味がしてきた。

「ああっ! イく、イくぅ~!! んあああっ!」
「なんだ、もう降参か?」

 ペトラはつま先から背中までピンと弓なりになってビクビクと身体を震わせた。

「はぁ、はぁ、はぁ……兄さん、お願い」
「何を?」
「兄さんのアレを……入れて……」
「どこに何を入れるの? アレって何?」
「兄さんの男の象徴を私の膣に入れてぇ!」
「俺のモノはどうなってる? お前の女陰は今、どうなってる? ちゃんと言え」
「兄さんの硬くてでっかいソレを私の濡れ濡れズブズブなココに入れてぇ……!!」
「まだ足りないな」
「そんなぁ……ココが疼いて仕方ないの……兄さん、お願い……」
「しょうがないな……俺ももう限界だ。入れてやるよ!」

 ヨルクはペトラをズドンと一気に貫き、鈴口がペトラの最奥にキスをした。子宮からペトラの全身にビリビリとした痺れが稲妻のように走っていく。ペトラが全身を震わせると、膣壁がビクビクと男根を締め付けた。

「お、おいっ、ペトラ! そんなに締め付けるな! イっちゃうだろ?」
「兄さん……中で出していいよ」
「ああっ! 煽るな!」

 蜜壺が剛直をキュッキュッと締めた。

「そ、そんなに締めるな! あああっ、も、もう駄目だ! あっ、あっ、ああーっ、んんんんーっ、ううううっ!」

 ヨルクはパチュンパチュンと激しくペトラの局部に股間を打ち付けた。何度かの律動の後、身体を細かく震わせ、熱い欲望をペトラの最奥に放った。

「ご、ごめん……まだイきたりなかったよね?」
「じゃあ、お詫びにもう1回して」
「えっ?!」
「兄さん、まだできるでしょ?」

 ペトラがヨルクから身体を離すと、半ば力を失った陰茎がズルリと抜け、栓を失った蜜壺から精液と愛液がまざった液体がねっとりとペトラの太腿に垂れてきた。

 陰茎は男女の体液が混ざったものでずぶ濡れになっており、テカテカと光っていた。それに構わずにペトラは半ば柔らかくなった肉棒を口に入れて吸い上げ、じゅるじゅると舌で舐めまわした。

「お、おいっ、ペトラ?! そんな事しなくていい!」
って、舐めなひゃきゃ勃らないれたたないでしょ?」

 ペトラの口の中は気持ちよく、ヨルクは股間に再び熱が集まってくるのを感じた。ペトラの口の中から陰茎を抜き、彼女を壁に押し付け、剛直を後ろから一気に挿入した。抽送の度にペチペチと陰嚢がペトラの尻たぶを叩き、接合部からはびちゃびちゃと水音がして体液が噴き出してくる。

「ああん……アントン様ぁ……」
「俺は! 俺は! アントンじゃない!」

 ヨルクはペトラのうなじに噛みつき、屹立をグイグイと子宮口に押し付けた。

「ああん……いいっ! 奥まで来てる! アントン様ぁ……」

 ヨルクはうなじに噛みついたまま、ズポンと剛直を抜いた。急に栓を失った蜜口は、餌をねだる鯉のようにパクパクと開いたり、閉まったりして愛液をだらだら垂らしながら陰茎を渇望している。

「ええ?! どうしてぇ……奥まで突いてよぉ……」
「これはアントンのモノじゃない! 誰のだ?」
「兄さんの……ヨルクのおっきくて長くて硬いモノ……で奥まで突いて!」
「ああ、突いてやる!」
「ああああん! あん、あん、あん! 気持ちイイのぉ~あああああー……」
「おい、おい、まだまだだぞ。俺はまだイってないだからな」

 ヨルクがバチュンと再度一気に貫いた途端、ペトラはビクビクと痙攣して身体中から力が抜けてしまった。。ヨルクはペトラを貫いている剛直と両腕で彼女を支え、腰を突き上げた。

 2人が我に返った時、客間は惨憺たる有様だった。そこら中に精液と愛液が飛び散り、生臭い匂いが充満していた。2人の身体もお互い噛み痕と吸い痕だらけ、どちらのものとも分からない体液でべとべとになっていた。
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