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第七話 国からの報酬

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豪華な馬車に揺られながら、後をついてくる奴
を意識していた。

『わぁ~楽しみだな~城の中か~何年ぶりだろう』

行ったことあるような口調でシェイナは言った
一度行ったことあるのか?、まぁ~それはいい
あとを着いてくるやつが気になる。
一体何者なのか、

『ユージくん、、、』

頭の中から言葉が聞こえてきた
誰だ?心の中でつぶやくと

『私女神様だよ』

自分で女神と呼ぶのか、少し笑える。
でも間違っていない、ほんとに美しい女神だ

『そんなに褒められたら照れるでしょ!』

えっ聞こえてたのか?

『聞こえてるわよ!』

まじか、心が読めるとかさすが女神だ。
周囲を見る、女神の姿はない。

心の中で一度言ってみる。

『き、聞こえますか?』

『しっかりとね』

元気よく返事が来た。

『ど、どうやって?』

『今心の中で話しているのはスキルのひとつ
【テレパシー】それを使って君と話せるってこと。』

『スキルか、、、俺にもあればなー』

【スキル 【テレパシー】獲得】

『はいはいそれはいいとして 今回話があっていまテレパシーを使っていて実はこのことをゼウス様に話したら平凡な青年にこの世界じゃ厳しいとか言って神レベル、ゴッドスキルを与えたんだってそのスキルってゆうのが、、、あっもうこんな時間ごめんまた連絡する』

えっ待て大事な部分聞いてないよ、
まぁ女神様も忙しんだろうな。ゴッドスキルってどんなスキルなんだろうか。ってかゴッドスキルって何だ?ゴットってついてるから
神?そういえばゼウス様とか言ってたよな。

『ねぇどうしたの?』

シェイナが話してきた。

『なぁシェイナ、ゴッドスキルって何?』

試しに聞いてみた、シェイナは冒険者だなにか知ってるかも。

『ゴッドスキルか、まぁ簡単にゆうと直接神から貰えるスキルのことだよ、魔王を倒した勇者様も神からもらったゴッドスキルがあったとか、んでゴッドスキルがどうしたの?』

『いや、つい気になって』

なるほど神から直接もらうことでどんなスキルだろうとゴットがつくってことか。
ってゆうことは俺神からスキルもらってるの?
どんなスキルなんだろうか。

そしてそんなことを思いながら跡を着いてくる
なにかの事を忘れていた俺であった。

★★★★★★★★



しばらく待っていると馬車は目的地へと着いた。

扉を開け外に出た。
そこに広がっていたのは、馬鹿でかい城に
大きな庭。そして深そうなプール

『す、すげー』

シェイナの方を見るとシェイナもその美しい光景にため息をついていた。

『では、ご案内致します。』

男爵が先頭で歩く大きな庭を通り、川を渡り
しばらく歩くとでかい門が前に現れた。
とにかくでかい無駄にすると大きな音を立てながら開いた中も綺麗だった。そして男爵にしばらく着いていき扉の前で待たされた。

『やっぱり綺麗だな城の中は。』


シェイナが言った、やっぱり言ったことがあるような口調で言っている。

『来たことがあるのか?』

『まぁちょっと、昔にね』

『へーそうなんだだから楽しみだったんだな。』

男爵が戻ってきた。

『ではこちらへ』

シェイナは手を振って待っている

『どうしたんだ、行かないのか?』

『私は行けない、そしてこれはユージの件でしょ。』

少し寂しそうな顔をしている。

『ユージ様こちらへ』

まぁいっか。扉を開いた目の前には
貴族のような格好していた若い男性がいた。

『君がユージくんかこれはこれは遥々来てくれた。どうぞこちらに。』

案内された椅子に座り目を合わした。

『私この国の王である。17代 アルテット・ユロ・カルボと申します。気軽にカルボと呼んでください。』

手を伸ばしてきた。

『僕は友山雄至  ユージと呼んでください』

おれも手を伸ばし握手をした。

『早速だが今回の件、聖剣エクスカリバーを抜いた件だが、これは昔勇者とともにいた、アーサーって言う。お方がなくなる前に岩にその剣を突き刺したのだ。それ以降その剣を誰も抜くことが出来ない剣になったのだ。それで私たち国は、剣を抜く英雄を見つけるため、この剣を抜いた英雄には国からの報酬が貰えると、報告したのだ。するとどうだ』

『挑戦した人が増えたと。そうゆうことですよね』

『あー。そうだ。それから300年間、エルフ、ドワーフ、魔物、冒険者、そしてあの勇者も。皆、試したが誰も抜けない。いつの間にかこの剣は、我が国の観光スポットになり。皆、挑戦するのを諦めていた、だがある日、私の耳に平凡な青年が、あの聖剣エクスカリバーを抜いたと聞いた。まさか生きてるうちに現れるなんて、本当に感動した。ありがとう。是非、御先祖に報告したいぐらいだ。』

『あ、有難うございます。』

『それでだ、その剣は、君の物だ。そして』

カルボ王は指をパチンと鳴らした。
すると外から

『はい。お父様。』

美しい声が聞こえた。無駄に高くなく低くもない。美しい声だ。
中から出てきたのは、

『げぇ!?』

思わず声が出るほど、美しかった。背は小さいが髪はサラサラそして、御上品な服に、アクセサリーが明らかに高級だ。そして一番目立つのは長くて細く、いかにも頑丈そうな剣があった。でも問題は、、、
あまり、恵まれてないんだな、そこは残念だ。
まぁいい可愛いのは変わりない。
そして手に持っていたのは少し大きい宝箱だ
カルボ王に渡し、俺に差し伸べた。

おれは可愛い少女にお礼をした。

『ありがとう』

そう言うと少女は何も言わず美しい瞳で俺を見るだけ。

思わず一言

『可愛いね。』

すると顔を真っ赤にして 顔をそらした。
可愛すぎるだろ!?なるほどツンデレか。
似合っている。

『すまんな。少し人見知りなもんで。』

『いえいえ』

『この子は私の娘 アルテット・ユロ・ライム
17歳だ 。実はこう見えて剣士の達人だ。
怒らせたら本当に怖い。私と肩を並べるほど
すごい。』

見た目と違って剣の実力は人一倍あるのか。
ナンパしてきたやつのあそこを切っちゃいそうだ。そう思うと、背中にゾクゾクっと何かが走った。

『どうした、大丈夫か。』

『アハハっ、大丈夫です。』

『まぁこの話は置いといて、これをどうぞ。』

目の前にあった宝箱を開いた。
そこには銀色に輝いている、コインがあった。

『これは?』

『報酬だ。プラチナ貨三十枚だ。』

『あっありがとうございます。』

正直どのぐらいの価値なのか、分からない。
だが遠慮なく貰う事にした。

『そしてこれだ。』

そこには、金色に輝いている、バッチだった。
そのバッチには紋章が描かれていた
多分この国の紋章だろう。


『これはなんのために?』

『そのバッチはこの城に行き来出来るバッチだ。いつでも来い。この国の英雄だからな。』

英雄か、ただ普通に抜いただけなのに、
本当だからな、あんま力入れてないし、
ただただ後ろに転けて目を開けたら手に持ってただけだ。
それなのにお金ももらい、城も行き来出来るし、英雄と呼ばれるし。まぁ悪い気分じゃあないから、別にいいんだが。
やべっ第二の人生めっちゃうまくいきそうだ!

心の中でそう思っていた俺であった。

【称号 "英雄" 獲得。】

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