魔娘 ―Daughter of the Golden Witch―

こりどらす

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第5章 魔女と奇術師

5-7 反撃の一手

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「― 空を駆れ、雷電の帯! ―」

エリカは老婆に向かって細い線状の電撃を放った。

「愚か者、その程度の魔法がわしに届くと思うてか。」

老婆が杖を振ると、人の背丈ほどもある巨大な黒い蜘蛛の巣が出現。
その様はさながら巨大な盾のよう。
電撃は老婆に届くことなく、蜘蛛の巣に当たってそのまま糸に吸収された。

「わしに啖呵を切ったからには、相応の覚悟はできているんじゃろうな。」

そして蜘蛛の巣は一転、獲物を捕らえる投網のようにエリカへ向かって飛来する。

「はっ!」

エリカは強く地面を蹴って横に飛び、飛んできた蜘蛛の巣をかわした。
すぐに体勢を立て直すと、その肩に心配そうな表情のアレイスターが止まる。

「おいエリカ、あんなヤバそうな魔女に喧嘩を吹っ掛けて大丈夫なのか?勝算はあるんだろうな。」
「ないわ。澪を助けるにはこうするしかなかったんだもの。」
「はぁ!?じゃあ一体どうすんだよ。」

すると、エリカは背後にある建設途中のビルを指差した。
呆れるアレイスターをなだめつつ答える。

「とりあえず、障害物に隠れてやり過ごしながら勝機を伺いましょ。幸いにもここは工事現場だから色々と大きな物が置いてあるし。もちろんアレイスターも助けてくれるわよね。」

アレイスターはやれやれとばかりに羽根を降ろすと、エリカの目を見つめた。

「ったくしょうがねーな。ご主人様のピンチだ、オレが力になってやるぜ。」
「ありがと。それじゃあ、あそこに隠れるわよ。」

そしてビルへと駆けこむエリカ。
まだ建造の最中で壁がほとんどない、柱と天井ばかりの建物である。
太い柱の陰に体を密着させ、さながらスパイのように息を潜める。

「無駄じゃよ、そんな場所に逃げ込んでも。わしから逃れることなどできぬわ。」

老婆が杖で地面を突くと触手が出現し、エリカが隠れる柱へと一直線に伸びた。
エリカは間一髪飛び退いて難を逃れたが、黒い触手は柱にぐるぐると巻き付き、強靭な力で無理矢理へし折った。

「エリカ、天井が落ちるぞ!」

アレイスターが全力で叫ぶやいなや、支えを失った天井が雪崩のように落下。
逃げる間もなくエリカも崩落に巻き込まれる。

「あっけないのう。先程までの威勢はどこへいったのやら。まあ一応、念には念を入れておくとするかの。」

老婆の怪しげな手の動きに呼応して、しなる触手が天井の残骸を叩きつけようとした時、

「――私にも魔女としてのプライドがあるのよ。そう簡単にやられたりはしないわ。」

瓦礫の山の頂点が破裂し、飛び散った塊が触手に直撃した。
その中から現れたのは、頭上に鉱石の盾を掲げたエリカ。
天井が落ちてきた時、瞬時にエリカは詠唱して盾を構築し、自分の身を守っていたのである。

「― 風刃よ、切り刻め! ―」

触手が制御を失っている間にエリカは瓦礫の隙間から抜け出し、老婆へ向けて風の刃を放つ。

「ふんっ!」

老婆はその進路上に黒い蜘蛛の巣を張った。
小さくとも速く、かつ鋭利な刃にも関わらず、蜘蛛の糸は一本も切れることなく受け止め、風刃を完全に無力化した。

「おぬしの貧弱な魔法など、わしに届きはせぬよ。」

エリカの実力を見て失望したかのようにため息をつく老婆。
しかし、その背後に突如として緑色の蛾が現れた。

「それはどうかな、ってな!」

アレイスターは激しく羽ばたいて赤い鱗粉を一斉に撒き散らした。

「まったく小癪なまねをするわい。」

即座に杖を振った老婆の体を黒い霧が包み込む。
赤い鱗粉が次々と爆発を起こすが、そのどれも手応えはない。
エリカとアレイスターの目論見は空振りに終わった。

「ちくしょう、さすがにそう簡単にはいかねーか。」

悔しがるアレイスターの前で霧は消失した。
すると、それと入れ替わるように、今度はエリカの後方に黒いもやが出現。
もやは次第に凝集して濃霧となった。
その霧の中から現れた老婆が蜘蛛の巣を飛ばす。

「― 疾く駆けよ、炎球の弾丸! ―」

エリカは火の球を当てて巣を燃やそうとしたが、頑丈な糸は着火すらせず、何事もなかったかのように炎を吸収してしまった。
蜘蛛の糸はエリカの体にねっとり絡みつくと、強い粘着力で体の自由を封じる。

「何よこれ、ねばねばして……思うように動けないわ。」
「まんまとかかったわい。ほれ、これでどうじゃ。」

老婆が杖で足元を突くと、タコの足のような触手が床を突き破って現れ、エリカを思い切り叩き飛ばした。
山と積まれた鉄パイプの束に激突したエリカ。

「エリカ、大丈夫か!」

それを見たアレイスターがせわしなく羽ばたいて急行する。
エリカは痛む体をさすりつつ、追撃に備えてすぐさま立ち上がった。

「いたた……うん、何とか大丈夫よ。それよりも、次の攻撃を警戒しないと。」

その予想は的中する。
老婆が再び真下を杖で突くと、地面からまたもや触手――ではなく、今度は硬質で巨大なサソリの尻尾が生え、先端に光る鉤状の毒針がエリカを狙う。

「容赦がないわ。一切休む暇も与えてくれないのね。」

エリカは全力で走って毒針の一撃を避ける。
針はビルの床に突き刺さり、開いた穴からは毒々しい液が滲み出た。

「― 疾く駆けよ、炎球の弾丸! ―」

反撃を試みたエリカは杖を両手で握って詠唱。
火球がサソリの尾に着弾するが、黒光りした尻尾はびくともしない。

「おぬしの実力はその程度かね。」

尾の先で輝く毒針がエリカを襲う。

「― 我が魔導の杖よ、鋼と化せ! ―」

エリカは硬質化させた杖でかろうじて針を受け止めたが、尻尾の勢いを減衰させることはできず、大きく弾き飛ばされた。
痛む体を動かし、やっとの思いで、うず高く積まれた木の板の背後に隠れたエリカ。
後から飛んできたアレイスターが心配そうに確認する。

「オイオイ、これじゃあ勝機なんてどこにも見出せねーぞ。あんまし言いたくはねぇが、ちっと実力差がありすぎるな。」
「そうね……戦う前からある程度は分かってたことだけど。」

苦々しげに唇を噛むエリカ。
何とか起死回生の一手を打ち出せないかと周囲を見回すと、とある物体が目に入った。

「あそこに階段があるわね。上に登れば何かしらの打開策を見つけられるかも。」
「そうだな。このまま戦っていても勝てる見込みは薄さそうだし、モノは試しだ。とりあえず2階に行ってみようぜ。」

エリカはアレイスターを引き連れて一足飛びに階段を駆け上がった。

「ふむ、何を考えておるのか知らぬが、高い所へ上ってもその先に逃げ場はないぞ。おぬしの首を締めるだけじゃろうに。」

老婆は余裕に満ちた足取りで階段へと近付いてゆく。



一方、2階に到達したエリカは案の定、頭を悩ませていた。
ビルの建設現場であるとはいえ、まだ工事は始まったばかりらしく、現時点では2階よりも先のフロアはない。
エリカの頭上に広がるのは、白い雪が舞い落ちる漆黒の夜空。
だだっ広い空間にあるものは、まばらに置かれた雑多な資材と、床から等間隔に突き出た太い柱くらいのもの。
そのどれもが人の胸ほどの中途半端な高さである角柱を見て、エリカの目が鋭く光った。

「よし、いいことを思いついたわ。」
「何だ?その柱がどうしたってんだ。」

怪訝そうに顔を覗き込むアレイスターにエリカは耳打ちした。

「なるほど、オマエにしちゃ面白いことを考えるじゃねーか。確かにその方法なら一発逆転のチャンスを作れそうだな。でもよ、一つ問題がある。」
「問題って?」
「その作戦を実行するには腐蝕魔法を使う必要があるだろ。今のオマエに、その発動に必要な怒りのエネルギーが溜まってんのか?パッと見、オレにはそう思えねーが。」

問われたエリカは真顔になり、踵を返してアレイスターに背を向ける。

「そう、アレイスターにはあくまで私が冷静な感じに見えるのね。」

その場に片膝をついたエリカは足元に積もった雪を手ですくい上げた。
指の隙間から粉のような雪がさらさらとこぼれ落ちる。

「でもね、決してそんなことはないの。怒りに任せて戦って足元をすくわれないよう、ただ感情を押さえつけているだけ。」

歯を食いしばり、雪を乗せた手を前方に掲げて一息に握り潰す。

「私の心の中には澪を、大切な友を、傷付けられたことへの怒りが激しく渦巻いているのよ。」

広げた手の平から紫色の炎が燃え上がった。
反対の手でエリカが杖を取り出すと、その周りに紫色の火の粉が舞い始める。
アレイスターが無言で見つめる中、立ち並ぶ柱の一本に歩み寄る。
杖を逆手に持ってその先端を柱の上部に押し当て、詠唱した。

「― 腐れ、蝕め、ことごとく溶け落ちよ! ―」



一歩一歩ゆったりとした足取りで階段を上り切った老婆。
辺り一帯をぐるりと見回すが、先に逃げていったはずのエリカの姿はどこにもない。

(飛び降りた?いや、この建物には壁はないのじゃ。どこから落ちたとしても、1階にいたわしの目に入っていたはずじゃが……)

老婆は床から生やした触手を四方に伸ばし、資材や柱の裏を逐一確かめたが、それでもエリカを見つけることはできない。

(あの娘が透明化などという高度な魔法を使えるはずもなかろうに。本当にどこへ行ったのじゃ?)

腑に落ちないといった険しい表情で円を描くように歩き回る老婆。
その耳に、カランカランという甲高い金属音が響いた。

「む、一体何の音じゃ?」

ふと足元を見れば、どこかから外れて転がってきたのか、一本の大きなネジが落ちていた。

「まったく、驚かすでないわ――」

老婆がネジに気を取られて見せた、わずかな隙。

「― 腐れ、蝕め、煉獄に落ちよ! ―」

頃合いを見計らったかのように、どこからともなくエリカが詠唱する声が聞こえた。
すると、老婆の背後から紫色の火球が高速で飛来。
とっさの判断で老婆は回避したものの、完全に避けきることはできず、火球は左腕に着弾した。

「おのれ……してやられたわい。」

苦悶の顔で老婆が振り返った先にあったのは、一本の柱にぽっかりと開いた横穴。
柱の内部では紫炎を纏ったエリカが杖を突き出していた。

「なるほどのう。魔法で柱の内側を溶かして空洞を作り、わしが隙を見せるまで、その中で息を潜めていたというわけじゃな。これは一本取られたわい。」

エリカが取った一連の行動を冷静に分析する老婆。
声色こそ落ち着いてはいるものの、左腕の肉はごっそりとえぐれ、額には脂汗が浮かんでいる。
あまり余裕はないようである。

「魔女としての実力は、間違いなくあなたの方が格上だと思う。でも、だからといって私は負けるつもりはないわ。大切な親友の心を壊そうとしたあなたには。」

杖を構えたままエリカは柱の外へと歩を進め、

「― 腐れ、蝕め! ―」

紫炎の球を素早く撃ち放つ。

「たわけ。これ以上おぬしの思い通りになどさせぬわ。」

老婆は身を守るように黒い蜘蛛の巣を張った。
腐蝕の力を持った火球ですら、黒い糸を溶かすことはかなわず、紫の炎は蜘蛛の巣に吸収されてしまう。
とはいえ老婆も腕の怪我が激しく痛むのか、その表情はかなり苦しそうである。

「くっ……わしとしたことが油断したわい。仕方あるまい、ここは一旦退くとするかのう。」

老婆が素早く杖を振ると、どこからともなく現れた黒霧がその身を覆い隠す。

「好き勝手やっておいて逃げるつもり?」
「わしは残りの人生短い老いぼれよ。これ以上、わが身を危険に晒すわけにはいかぬからの。」

濃さを増してゆく霧。
その隙間から一瞬覗いた老婆の眼光がエリカを射すくめる。

「じゃが、おぬしの顔はしっかりと覚えたわい。逃げた娘共々、近いうちに必ず始末するからの。ゆめゆめ覚悟しておくことじゃ。」

老婆に威圧され足を止めたエリカの前で、今度は黒い霧が徐々に薄くなってゆく。
そして霧が文字通り霧散した後に、老婆の姿はなかった。
ようやく緊張から解放されて大きく息を吐いたエリカに、アレイスターがねぎらいの言葉をかける。

「やったなエリカ。完全な奇襲だったとはいえ、あのバアさんにキツい一撃をお見舞いできたぜ。ま、そのせいで目を付けられちまったみてーだが、今は素直に喜んでいいだろ。」

しかし、エリカは遠くを見つめたまま険しい表情を崩さない。
その顔からは強い焦燥感が読み取れる。

「これで終わりじゃないわ、アレイスター。澪を探して、早く見つけてあげないと。普段のあの子からは想像できないくらい酷く思い詰めていたから、すごく嫌な予感がするの。でも、一体どこにいるのかしら。『エリたんのそばにいる資格はない』って言い残したくらいだから、電話に出てくれるとは思えないし……」

黙って話を聞いていたアレイスターはエリカの正面に回ると、いつになく真剣な眼差しで語り始めた。

「確かにミオはそんなことを言ってたけどな、きっとアイツは寂しがっている。本心ではオマエの助けを渇望している。普段からオマエら二人をよく見ているオレには分かるぜ。『ここにいれば必ず探しに来てくれる』って確信できるような場所で、ミオはオマエが見つけてくれるのを待ってるんじゃねーか?」

的確な示唆を聞いてエリカははっとした表情になる。
手の平の上にアレイスターを乗せると、落ち着いた声で言い切った。

「それなら思い当たる所があるわ。私達二人の思い出の場所。澪は、きっとそこにいると思う。」
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