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第3章
042.また会いましょう
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「そうか、あの家は引き払うか…………」
静かな、物音一つしないような部屋。
椅子とテーブル、そして"あちら"と"こちら"を隔てる透明な壁しか無い厳かな空間で、そんな声が響き渡る。
眼の前には俺もよく知る男の人。普段見慣れていた金髪が黒く染まっていて頬も痩せこけている。此処に来た当初は別人かと思ってしまったほど覇気の無くなった人物。その変貌してしまった姿に違和感が拭えないまま、奴も同じ気持ちのようで前髪を時々いじりながらそう答える。
「あぁ。大家さんが別のアパートを都合つけてくれてな。色々落ち着いた頃に移ろうと思ってる」
「そうか……」
俺の言葉に奴……実の父親は頷くのみでそれ以上言葉を重ねようとはしない。
しかしそれでいい。これはただの自己満足。俺は奴に今日までのことを報告していた。
セミさえも鳴く余裕もないほど夏の暑い光が照らす世界。
そのうちの公的機関にて俺は奴と二度目の邂逅を果たした。
一度目はあの病室で。そして二度目は、この拘置所で。いくら色々あったといえど親は親。最低限報告するべきとは思ったのだ。
祈愛も目覚めた事、これからの家の事、俺の引き取り手のこと。様々なことが山積みだ。それを奴は普段のように激昂することなく腕組んで黙って耳を傾けていた。
自らの事を不必要に語ろうとしない奴に、今度は俺から声をかける。
「聞いたよ。あの病室でのこと。アンタが一人で暴れたと供述したってな」
「あぁ」
「……それでいいのか?」
それでいい。あの病室であったのは何もそれだけじゃない。
あの時病室をグシャグシャにして暴れ回ったのは俺自身だ。それも魂だけの状態で、物を動かす力を使って。
しかし聞いた話によると、奴は自ら暴れて頭を打って気絶したという。それは真実とは大きく異なる話だった。だから本当にそれでいいのか。そう問いかけると奴はこれまで仏頂面だった頬を緩めてニヤリと口を大きく曲げる。
「ハッ。じゃあなんだ?本当の事を言えってことか?『幽霊と戦って負けました』って?カメラにも写ってない与太話を警察や裁判所が信じるとでも?」
「いや…………」
「あぁそうさ。信じるわけがない。逆に気が触れてるってことで行き先に精神病院が追加されるくらいだろうな」
「…………」
奴の真っ当な答えに俺は閉口せざるをえなかった。
本当のことを言えば幾分か裁判での心象がマシになるかもしれない。しかしそんな事を言ったところで信じられるわけもないと俺も知っていたからだ。
なら何故俺は問うたのか。それは自ら罪を被ったことで俺を庇ったのかと思ったからだ。否、思いたかったからだ。しかしその口ぶりだと真意は俺の期待とはまた違うところにあるのだろう。そう実感して顔を伏せると奴から「ケッ!」と吐き捨てる声が聞こえる。
「いいか、俺に何を期待してるのか知らんが改心すると思ったら大間違いだ。むしろお前の青春話を聞くのは虫酸が走る。話すことが無くなったのならさっさと去ぬれ!」
「…………わかった」
…………どうやら最後の最後までわかり合うことは無理みたいだ。
今にも食って掛かりそうな目をする奴を見て、俺は諦めて席を立つ。
しかし部屋を出ようとドアノブに手をかけたその瞬間、「おいっ!」と不意に後ろから声がかけられた。
「……なんだ」
「俺はお前が憎い。死ぬほど恨んでる」
「………知ってる」
「だから刑を終えて出てくるまでに俺は籍を抜いて、煌司とは違う遠い場所で暮らす」
「…………あぁ」
奴の宣言にも近いその言葉に今度は俺が言葉少なく返事をする。
そこまで憎んでいるのか。知ってはいるが、実の親に言われるとつらいところもあるな。そう少しだけ他人事で居るように努めながらドアノブを強く握りしめる。
そしてもう話は終わりだと背を向ける奴を見て、俺も黙って背を向けると、今度は「最後に……」と言葉を紡いできた。
「最後に……蒼月の母娘は、元気だったか?」
「――――。あぁ。祈愛は相変わらずだし、母親も祈愛に負けず劣らず毎日笑顔で楽しそうだぞ」
「………………そうか」
そう言葉少なに答えた奴は、俺が振り返る頃には部屋を出て行ってしまっていた。
最後の問いには一体どんな気持ちが込められていたのか知る由もない。けれど、決して心の底から悪の感情からくる問いではないと、今の俺にはそう思えた――――。
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「おかえり。おにいちゃん」
「祈愛…………」
留置所から出た先。出入りする門で待ち構えていたのは祈愛だった。
真っ白のワンピースに光に映えるピンクの髪。そして以前会った時より肉付きが良くなった彼女は麦わら帽子を押さえて笑顔で俺を迎えてくれる。
トテトテとこちらに小走りで近づいてきた祈愛。そんな彼女は迷うこと無く腕を絡ませてきた。
「暑くないか?」
「ん~ん、全然。気にならないよ」
「そうか……。どうしてここが?」
「家に行ったら誰も居なくって。マヤに聞いたら多分ここだって」
多分って……マヤどころか誰にも言ってないのになんでそうピンポイントで特定できるんだ。
超能力的なものが失われたはずなのにトンデモな全知ぶりを発揮するマヤは置いておいて、俺たちは揃って駅へと向かう。
熱い熱い太陽の下。
今年は酷暑。だから夏の終わりが近いというのにあいも変わらず暑すぎる程だ。
そんな道を涼やかな格好をした祈愛と共に歩いている。彼女もリハビリを頑張っているようで、最近ようやく自らの足で外出できるようになった。
まだまだ多くの休憩は必要だが、10年という失われた時間と比べたらたいしたことないだろう。
しかし、それにしても暑い。
気温は35度近く。もはや外は天然の風呂だ。サウナだ。
ここまで暑いとなると魂だけの存在が恋しくなる。あの身体だと暑さも寒さも感じないからそういう意味では最高だったな。
「ねぇ、おにいちゃん」
「どうした?」
かんかんと照りつける太陽の暑さに恨み言を唱えていると、不意に祈愛から声がかけられた。
やべ、アッチの身体に戻りたいとか思ったのがバレたか?
「おにいちゃんはこっちの世界に戻ってきて、今幸せ?」
「……難しい質問だな」
「向こうの世界では何でも作り出せたし何しても許されたけど、今はどう?楽しい?」
一瞬本当に言い当てられたかと思ったが、違ったみたいだ。
真っ直ぐ向けられる視線に不安の色が見える。
「祈愛はあの身体がよかったのか?」
「わかんないの……。人生の半分以上あっちだったから、私にはどっちが良いか……」
立ち止まって問い返すと彼女は目を伏せて迷いを口にする。
あぁ、そういうことか。祈愛にはあまりにも現世での経験がない。だから良し悪しがブレるのだ。むしろ向こうのほうが良かったとさえ思っているのかもしれない。
そうだな……俺は―――――
「俺は今の世界のほうが良かったと思ってるぞ」
「どうし――――ひゃっ!?」
その問いに対する俺の答えはもちろん、よかった、だ。
そして理由を話す前に祈愛をぐいっと引き寄せて抱きしめると、胸元から小さな悲鳴が上がる。
しかしその悲鳴は驚きのみであって決して否定の心はなかった。大人しく胸元で収まる彼女からは困惑の色が見えるがイヤという色は見えない。そんな彼女の頭を優しく撫で、ゆっくりと口を開いた。
「だってこの世界じゃないと祈愛を感じられないからな。この暖かさも、柔らかさも、この匂いだって」
「もう……おにいちゃん、私汗かいてる……汗臭いよぉ……」
「俺も汗かいてるからお互い様だ。我慢しろ。……それでどうだ?イヤか?」
「………ううん、イヤじゃ、ない」
確かに少し鼻孔を揺らせば祈愛自身の匂いに混じって汗の匂いも感じ取ることができる。
だが決して嫌なものではない。むしろいくらでも嗅いでられる……そう思うほど良い香りが漂っていた。
そっと身体を預け胸元に顔を埋めた彼女も目を細めて気持ちよさそうにしている。
そこまで汗の匂いを堪能されると逆に恥ずかしく、心配になるんだけどな……。しかし流石は夏。暑い。こうして抱き合っていると特に、暑さが籠もって直射日光とともに俺の身体がジリジリと――――――――
「――――ダメだ!暑い!やっぱりアッチの身体がいい!!」
「えぇ!?」
やはりこの暑さは我慢できない!!
そう思ってグイッと祈愛を剥がすと驚きの声が聞こえてきた。
仕方ないだろ!暑いんだから!!
「おにいちゃん!結局どっちなの!?」
「暑さにおいては断然アッチの身体!!地獄だろこの気温!!」
「もぉ~!せっかくのいい雰囲気が台無しだよおにいちゃん~!」
知るか!夏の暑さには誰にも勝てないのは全世界共通だ!
祈愛を剥がした俺はそのままズンズンと駅の方まで歩みを進める。
「ほら、台無しが嫌ならこんな炎天下じゃなくってクーラー効いたところ行くぞ!」
「もぅ……仕方ないなぁ……。それじゃあ走ろ!おにいちゃん!」
「あぁ!」
そう二人で笑いあった俺たちは一緒に走り出す。
今度は引き離すなんてことはしない。同じ過ちを繰り返してなるものか。
そう心に決めた俺と祈愛の間には、決して離れてたまるかと、固く手が握られているのであった――――。
静かな、物音一つしないような部屋。
椅子とテーブル、そして"あちら"と"こちら"を隔てる透明な壁しか無い厳かな空間で、そんな声が響き渡る。
眼の前には俺もよく知る男の人。普段見慣れていた金髪が黒く染まっていて頬も痩せこけている。此処に来た当初は別人かと思ってしまったほど覇気の無くなった人物。その変貌してしまった姿に違和感が拭えないまま、奴も同じ気持ちのようで前髪を時々いじりながらそう答える。
「あぁ。大家さんが別のアパートを都合つけてくれてな。色々落ち着いた頃に移ろうと思ってる」
「そうか……」
俺の言葉に奴……実の父親は頷くのみでそれ以上言葉を重ねようとはしない。
しかしそれでいい。これはただの自己満足。俺は奴に今日までのことを報告していた。
セミさえも鳴く余裕もないほど夏の暑い光が照らす世界。
そのうちの公的機関にて俺は奴と二度目の邂逅を果たした。
一度目はあの病室で。そして二度目は、この拘置所で。いくら色々あったといえど親は親。最低限報告するべきとは思ったのだ。
祈愛も目覚めた事、これからの家の事、俺の引き取り手のこと。様々なことが山積みだ。それを奴は普段のように激昂することなく腕組んで黙って耳を傾けていた。
自らの事を不必要に語ろうとしない奴に、今度は俺から声をかける。
「聞いたよ。あの病室でのこと。アンタが一人で暴れたと供述したってな」
「あぁ」
「……それでいいのか?」
それでいい。あの病室であったのは何もそれだけじゃない。
あの時病室をグシャグシャにして暴れ回ったのは俺自身だ。それも魂だけの状態で、物を動かす力を使って。
しかし聞いた話によると、奴は自ら暴れて頭を打って気絶したという。それは真実とは大きく異なる話だった。だから本当にそれでいいのか。そう問いかけると奴はこれまで仏頂面だった頬を緩めてニヤリと口を大きく曲げる。
「ハッ。じゃあなんだ?本当の事を言えってことか?『幽霊と戦って負けました』って?カメラにも写ってない与太話を警察や裁判所が信じるとでも?」
「いや…………」
「あぁそうさ。信じるわけがない。逆に気が触れてるってことで行き先に精神病院が追加されるくらいだろうな」
「…………」
奴の真っ当な答えに俺は閉口せざるをえなかった。
本当のことを言えば幾分か裁判での心象がマシになるかもしれない。しかしそんな事を言ったところで信じられるわけもないと俺も知っていたからだ。
なら何故俺は問うたのか。それは自ら罪を被ったことで俺を庇ったのかと思ったからだ。否、思いたかったからだ。しかしその口ぶりだと真意は俺の期待とはまた違うところにあるのだろう。そう実感して顔を伏せると奴から「ケッ!」と吐き捨てる声が聞こえる。
「いいか、俺に何を期待してるのか知らんが改心すると思ったら大間違いだ。むしろお前の青春話を聞くのは虫酸が走る。話すことが無くなったのならさっさと去ぬれ!」
「…………わかった」
…………どうやら最後の最後までわかり合うことは無理みたいだ。
今にも食って掛かりそうな目をする奴を見て、俺は諦めて席を立つ。
しかし部屋を出ようとドアノブに手をかけたその瞬間、「おいっ!」と不意に後ろから声がかけられた。
「……なんだ」
「俺はお前が憎い。死ぬほど恨んでる」
「………知ってる」
「だから刑を終えて出てくるまでに俺は籍を抜いて、煌司とは違う遠い場所で暮らす」
「…………あぁ」
奴の宣言にも近いその言葉に今度は俺が言葉少なく返事をする。
そこまで憎んでいるのか。知ってはいるが、実の親に言われるとつらいところもあるな。そう少しだけ他人事で居るように努めながらドアノブを強く握りしめる。
そしてもう話は終わりだと背を向ける奴を見て、俺も黙って背を向けると、今度は「最後に……」と言葉を紡いできた。
「最後に……蒼月の母娘は、元気だったか?」
「――――。あぁ。祈愛は相変わらずだし、母親も祈愛に負けず劣らず毎日笑顔で楽しそうだぞ」
「………………そうか」
そう言葉少なに答えた奴は、俺が振り返る頃には部屋を出て行ってしまっていた。
最後の問いには一体どんな気持ちが込められていたのか知る由もない。けれど、決して心の底から悪の感情からくる問いではないと、今の俺にはそう思えた――――。
―――――――――――――――――
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「おかえり。おにいちゃん」
「祈愛…………」
留置所から出た先。出入りする門で待ち構えていたのは祈愛だった。
真っ白のワンピースに光に映えるピンクの髪。そして以前会った時より肉付きが良くなった彼女は麦わら帽子を押さえて笑顔で俺を迎えてくれる。
トテトテとこちらに小走りで近づいてきた祈愛。そんな彼女は迷うこと無く腕を絡ませてきた。
「暑くないか?」
「ん~ん、全然。気にならないよ」
「そうか……。どうしてここが?」
「家に行ったら誰も居なくって。マヤに聞いたら多分ここだって」
多分って……マヤどころか誰にも言ってないのになんでそうピンポイントで特定できるんだ。
超能力的なものが失われたはずなのにトンデモな全知ぶりを発揮するマヤは置いておいて、俺たちは揃って駅へと向かう。
熱い熱い太陽の下。
今年は酷暑。だから夏の終わりが近いというのにあいも変わらず暑すぎる程だ。
そんな道を涼やかな格好をした祈愛と共に歩いている。彼女もリハビリを頑張っているようで、最近ようやく自らの足で外出できるようになった。
まだまだ多くの休憩は必要だが、10年という失われた時間と比べたらたいしたことないだろう。
しかし、それにしても暑い。
気温は35度近く。もはや外は天然の風呂だ。サウナだ。
ここまで暑いとなると魂だけの存在が恋しくなる。あの身体だと暑さも寒さも感じないからそういう意味では最高だったな。
「ねぇ、おにいちゃん」
「どうした?」
かんかんと照りつける太陽の暑さに恨み言を唱えていると、不意に祈愛から声がかけられた。
やべ、アッチの身体に戻りたいとか思ったのがバレたか?
「おにいちゃんはこっちの世界に戻ってきて、今幸せ?」
「……難しい質問だな」
「向こうの世界では何でも作り出せたし何しても許されたけど、今はどう?楽しい?」
一瞬本当に言い当てられたかと思ったが、違ったみたいだ。
真っ直ぐ向けられる視線に不安の色が見える。
「祈愛はあの身体がよかったのか?」
「わかんないの……。人生の半分以上あっちだったから、私にはどっちが良いか……」
立ち止まって問い返すと彼女は目を伏せて迷いを口にする。
あぁ、そういうことか。祈愛にはあまりにも現世での経験がない。だから良し悪しがブレるのだ。むしろ向こうのほうが良かったとさえ思っているのかもしれない。
そうだな……俺は―――――
「俺は今の世界のほうが良かったと思ってるぞ」
「どうし――――ひゃっ!?」
その問いに対する俺の答えはもちろん、よかった、だ。
そして理由を話す前に祈愛をぐいっと引き寄せて抱きしめると、胸元から小さな悲鳴が上がる。
しかしその悲鳴は驚きのみであって決して否定の心はなかった。大人しく胸元で収まる彼女からは困惑の色が見えるがイヤという色は見えない。そんな彼女の頭を優しく撫で、ゆっくりと口を開いた。
「だってこの世界じゃないと祈愛を感じられないからな。この暖かさも、柔らかさも、この匂いだって」
「もう……おにいちゃん、私汗かいてる……汗臭いよぉ……」
「俺も汗かいてるからお互い様だ。我慢しろ。……それでどうだ?イヤか?」
「………ううん、イヤじゃ、ない」
確かに少し鼻孔を揺らせば祈愛自身の匂いに混じって汗の匂いも感じ取ることができる。
だが決して嫌なものではない。むしろいくらでも嗅いでられる……そう思うほど良い香りが漂っていた。
そっと身体を預け胸元に顔を埋めた彼女も目を細めて気持ちよさそうにしている。
そこまで汗の匂いを堪能されると逆に恥ずかしく、心配になるんだけどな……。しかし流石は夏。暑い。こうして抱き合っていると特に、暑さが籠もって直射日光とともに俺の身体がジリジリと――――――――
「――――ダメだ!暑い!やっぱりアッチの身体がいい!!」
「えぇ!?」
やはりこの暑さは我慢できない!!
そう思ってグイッと祈愛を剥がすと驚きの声が聞こえてきた。
仕方ないだろ!暑いんだから!!
「おにいちゃん!結局どっちなの!?」
「暑さにおいては断然アッチの身体!!地獄だろこの気温!!」
「もぉ~!せっかくのいい雰囲気が台無しだよおにいちゃん~!」
知るか!夏の暑さには誰にも勝てないのは全世界共通だ!
祈愛を剥がした俺はそのままズンズンと駅の方まで歩みを進める。
「ほら、台無しが嫌ならこんな炎天下じゃなくってクーラー効いたところ行くぞ!」
「もぅ……仕方ないなぁ……。それじゃあ走ろ!おにいちゃん!」
「あぁ!」
そう二人で笑いあった俺たちは一緒に走り出す。
今度は引き離すなんてことはしない。同じ過ちを繰り返してなるものか。
そう心に決めた俺と祈愛の間には、決して離れてたまるかと、固く手が握られているのであった――――。
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