6 / 167
第1章
006.エレナ襲来
しおりを挟む
一週間―――――
あの台風の日、不審者の小学生……もとい、エレナと出会ってから一週間が過ぎた。
正確には9日間だが、ここの所しばらくはあの日の出来事など夢だったかのように普段通りの何もない日が続いていた。
平日は学校に行って退屈な授業を受けながらたまの課題をこなし、休日は掃除をしたり足りなくなったものを買いに行ったりと、そんな日々。
無色の日々を送るのは慣れている。だからこそ、あの日本当にエレナと出会ったのは夢なんかじゃないかと思うようになった。
4月から一人暮らしとなり、ずっと一人寂しく過ごしていたオレの心が生んだそんな悲しい夢だと…………
けれど待ちに待った休日となる金曜日の放課後に事は起こった。
まだ台風の日のあの騒動がそよ風に感じる思う日が来るなど、今の俺には想像すらつかなかった――――
「ん? 慎也、もう帰るのか?」
帰りのホームルームが終わって暫く経ち、授業中に出された課題が終わって帰り支度を始めるとふと後方からそんな言葉が耳に届いた。
「うん、早く帰ってご飯の支度したいしね」
「はぁ……ご飯の支度ねぇ……お前も主夫業にハマったもんだな」
俺の真後ろに座っている友人は暇そうにしながらも感心したように息を吐く。
家に居ても何もすることがないクセに面倒くさがって適当に作り始めた料理。最初はチャーハンや親子丼などの男飯だったものの、今では様々なジャンルに挑戦することがライフワークになっていた。
作り始めた最初期は塩を入れすぎたりして食べられるような代物ではなかったが、もうレシピを見ずとも作れる料理も増えてきた。今はスムーズに魚をおろせるようになることが目標だ。
「意外と楽しいよ?」
「俺はいいや、最低限で十分。 あと、もう7月も近くなって暑くなってきたんだ。食材探しの為に川に飛び込んだりするなよ?」
川に飛び込むって……いくら料理にハマったからといってハンターみたいなことにはならないから安心してほしい。
「さすがにそんな自殺志願者みたいなことしないよ。 それじゃあ俺はそろそろ」
「おう、引き止めて悪かったな。休日、ゆっくり休めよ」
「智也もね。それじゃ」
軽く手を振って後方の人物……中学の頃からの親友である大外 智也に見送られながら教室を出る。
……しまった。彼も暇そうにしていたし、ゲーセンかどこかに誘えばよかっただろうか。
けれどそんな思いに至る頃にはもう昇降口。今から引き返して誘うのもなんとなくバツが悪く、今回は諦めて家へ帰ろうと外靴に手をかける。
「おぉ、前坂か。今帰りか?」
「ん? あぁ、そうだけど……何か忘れ物?」
靴を履いていざ出ようとしたところで正面からまた別のクラスメイトから声がかかる。どこからか走って来たのか軽く息切れをしていた。
「おう、ちょっと課題のためのノートをな……って違う。前坂、お前って確か西門から出てたよな?」
「うん。それが?」
「……今日は諦めて南から出たほうがいいぞ」
「それはつまり……?話が見えないんだけど?」
すれ違いざまに彼は上履きを履きながら忠告をしてくる。どこから出ても変わりないと思うのだが……
「なんか……不審者が居たって話だ。俺も聞いた話で詳しいことは知らないがな」
「はぁ……」
不審者?
この中高一貫校に通い始めて4年目だが不審者の情報などついぞ聞いたことはなかった。治安の良い地域かと軽く誇りに思っていたがここに来て出てしまったようだ。
「俺はちゃんと言ったからな! 気をつけろよ~!」
そんな事を言い残しながら教室までの道のりを走って行ってしまう。途中で先生に見つかって怒られないといいのだが。
「不審者、ねぇ……」
昇降口を出る前に少し足を止めて考える。
俺はこれから帰ってただ料理をするだけの身だ。とくに用事など無いし、遠目からなら問題被害も被らないだろう。
「少しだけ……行ってみるか」
怖いもの見たさ、というものだろうか。不安半分、好奇心半分を抱えて西門まで歩んでいった。
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
我が校には西と南、それぞれに校門がある。
校舎は南向きだから南門がいわゆる正門。西は少し小道に繋がる自転車が多く行き交う門だ。当然どちらからでも問題なく外に出ることはできる。反対側から出たからとしてもせいぜい3分前後時間がかかる程度の差だ。
そして忠告された西門。門の先に、"それ"は居た。
学校の敷地からは少し離れた、けれど門から出てくる生徒を全員把握できるくらいの距離にポツンと謎の人物が立っている。
あちらからこちらを把握できるということは、逆にこちらからも把握できるということ。俺は物陰に隠れながら不審者の様相を探る。
それは生徒たちの波がポッカリ空くように立っていた。
正確には警戒心からか生徒の誰も近づかないようにしているのだろう。それ故にわかりやすかった。
その姿は夏も近いと言うのにロングのコートを羽織り、スポーツ用のサングラスとキャスケットを深く被った怪しさ満点の様相だ。
更に特筆すべきはその背の小ささ……道行く中学生に下手すれば負けるくらいの背丈…………ってあれ?
「んんん?」
何故か。
どうしてか。
どういうわけかそんな背丈と不審者は見覚えがあった。
あの時はコートに暗いサングラス、そして麦わら帽子。そんな幻視と今の光景がダブって見えた。
不審者はチラチラと顔を動かして人々の顔を覗き込んでいる。主に男子生徒を中心に。"アレ"の目的はもしかすると…………
「はぁ……しょうがないなぁ」
そう言葉を吐き捨て立ち上がる。
きっとアレの目的は俺だろう。ならば俺から行くしかないと、自然と上がってしまう口角を必死に抑えながら彼女の元まで歩いていく。
「小学生がウチの学校に何か用?」
ほとんど確信を持ちながらも普段と声色を変え、少し低くしながら不審者に近づいていく。
予想通りならこの不審者の正体は"アレ"だ。違ったら違ったでその時。素直に謝って先生に連行してもらおう。
「誰が小学生ですって!?私はぁ…………! あら、ようやく出てきた。随分待たせてくれたじゃない」
怒り気味だったその顔は、俺の顔を見た途端安堵したかのように余裕の笑みを見せる。その反応、もし俺じゃなかったら勢いで正体明かす羽目になってない?
「待ってたって……なんでそんな不審者みたいな格好で……」
「仕方ないじゃない。姿を表せばパニックになるから、こっちの格好ならまだ教員に詰問される程度で済むもの」
不審者として周知される自覚はあったのか。
なんとなくパニックになるか先生が飛んでくるか天秤にかけてみるも……どっちも難しい。
「それなら連絡くれれば行ったのに……」
「私、キミの連絡先知らないもの。 あの日交換しておけばよかったわね」
そういえばそうだった……つまるところこの騒ぎは俺のせいというわけでもある。
「それで、何しに来たの?」
「さぁ?」
「さぁって……」
そんな肩をすくめるエレナに俺は脱力する。
行きあたりばったりか。
「前泊めてくれたお礼をしに来たんだけど……何をすれば良いのかさっぱりわからないもの」
「俺だってわからないんだけど……」
「あら残念」
大げさに表現するためかエレナは手を軽く上げて首を横に振っている。
同じ学校の生徒と会話していることで警戒心が和らいだのだろうか。さっきまでエレナから離れるようにポッカリと空いていた人の群れは、徐々にだが空間が狭まっていく。
「なら、キミの好きなところでいいわ…………オホン。どうか私を遠くへ連れて行ってぇ!誰の手も届かない所へぇ!」
テンション高めなのかいきなり変な小芝居を始めるエレナ。もはやため息しか出ない。
「…………近くの交番はっと」
「ちょっ!」
俺はいたって冷静に、彼女を止めることなくスマホで交番の位置を検索し始める。しかし慌てた様子のエレナによって奪い取られてしまった。
「どこ連れて行こうとするのよ!」
「え、だって誰の手も届かないとこって……」
「留置所じゃないわよっ!!私は遊びに行こうって言ってるの!……まったく……」
気持ちがいいくらい憤慨してくれるエレナ。
しかしそれも一瞬のこと。エレナは手元のスマホを見るやいなやニヤリと笑い、ポケットから自らのスマホを取り出して奪い取ったスマホと比べるように何やら操作をし始めた。
「……なにしてんの?」
「なにって、私の連絡先を登録してるのよ。…………はい、できた!貴重なプライベート用なんだから感謝することね」
「わー。ありがたいなー」
「…………」
完全に棒読みで感謝を伝えたらすっごい睨まれた。サングラスで目は見えないけど。
俺は不満そうなエレナからスマホを受け取り、中身を見ることもなく画面を消灯させる。
「さ、ここでやることは終わったし、行くわよ」
「えー」
「どうせ暇なんでしょう?ほら、早く!」
エレナは俺の手を無理矢理引いて歩き出す。
そんなされるがままの俺も内心、楽しみな気持ちを抑えながら彼女の後をついていった。
あの台風の日、不審者の小学生……もとい、エレナと出会ってから一週間が過ぎた。
正確には9日間だが、ここの所しばらくはあの日の出来事など夢だったかのように普段通りの何もない日が続いていた。
平日は学校に行って退屈な授業を受けながらたまの課題をこなし、休日は掃除をしたり足りなくなったものを買いに行ったりと、そんな日々。
無色の日々を送るのは慣れている。だからこそ、あの日本当にエレナと出会ったのは夢なんかじゃないかと思うようになった。
4月から一人暮らしとなり、ずっと一人寂しく過ごしていたオレの心が生んだそんな悲しい夢だと…………
けれど待ちに待った休日となる金曜日の放課後に事は起こった。
まだ台風の日のあの騒動がそよ風に感じる思う日が来るなど、今の俺には想像すらつかなかった――――
「ん? 慎也、もう帰るのか?」
帰りのホームルームが終わって暫く経ち、授業中に出された課題が終わって帰り支度を始めるとふと後方からそんな言葉が耳に届いた。
「うん、早く帰ってご飯の支度したいしね」
「はぁ……ご飯の支度ねぇ……お前も主夫業にハマったもんだな」
俺の真後ろに座っている友人は暇そうにしながらも感心したように息を吐く。
家に居ても何もすることがないクセに面倒くさがって適当に作り始めた料理。最初はチャーハンや親子丼などの男飯だったものの、今では様々なジャンルに挑戦することがライフワークになっていた。
作り始めた最初期は塩を入れすぎたりして食べられるような代物ではなかったが、もうレシピを見ずとも作れる料理も増えてきた。今はスムーズに魚をおろせるようになることが目標だ。
「意外と楽しいよ?」
「俺はいいや、最低限で十分。 あと、もう7月も近くなって暑くなってきたんだ。食材探しの為に川に飛び込んだりするなよ?」
川に飛び込むって……いくら料理にハマったからといってハンターみたいなことにはならないから安心してほしい。
「さすがにそんな自殺志願者みたいなことしないよ。 それじゃあ俺はそろそろ」
「おう、引き止めて悪かったな。休日、ゆっくり休めよ」
「智也もね。それじゃ」
軽く手を振って後方の人物……中学の頃からの親友である大外 智也に見送られながら教室を出る。
……しまった。彼も暇そうにしていたし、ゲーセンかどこかに誘えばよかっただろうか。
けれどそんな思いに至る頃にはもう昇降口。今から引き返して誘うのもなんとなくバツが悪く、今回は諦めて家へ帰ろうと外靴に手をかける。
「おぉ、前坂か。今帰りか?」
「ん? あぁ、そうだけど……何か忘れ物?」
靴を履いていざ出ようとしたところで正面からまた別のクラスメイトから声がかかる。どこからか走って来たのか軽く息切れをしていた。
「おう、ちょっと課題のためのノートをな……って違う。前坂、お前って確か西門から出てたよな?」
「うん。それが?」
「……今日は諦めて南から出たほうがいいぞ」
「それはつまり……?話が見えないんだけど?」
すれ違いざまに彼は上履きを履きながら忠告をしてくる。どこから出ても変わりないと思うのだが……
「なんか……不審者が居たって話だ。俺も聞いた話で詳しいことは知らないがな」
「はぁ……」
不審者?
この中高一貫校に通い始めて4年目だが不審者の情報などついぞ聞いたことはなかった。治安の良い地域かと軽く誇りに思っていたがここに来て出てしまったようだ。
「俺はちゃんと言ったからな! 気をつけろよ~!」
そんな事を言い残しながら教室までの道のりを走って行ってしまう。途中で先生に見つかって怒られないといいのだが。
「不審者、ねぇ……」
昇降口を出る前に少し足を止めて考える。
俺はこれから帰ってただ料理をするだけの身だ。とくに用事など無いし、遠目からなら問題被害も被らないだろう。
「少しだけ……行ってみるか」
怖いもの見たさ、というものだろうか。不安半分、好奇心半分を抱えて西門まで歩んでいった。
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
我が校には西と南、それぞれに校門がある。
校舎は南向きだから南門がいわゆる正門。西は少し小道に繋がる自転車が多く行き交う門だ。当然どちらからでも問題なく外に出ることはできる。反対側から出たからとしてもせいぜい3分前後時間がかかる程度の差だ。
そして忠告された西門。門の先に、"それ"は居た。
学校の敷地からは少し離れた、けれど門から出てくる生徒を全員把握できるくらいの距離にポツンと謎の人物が立っている。
あちらからこちらを把握できるということは、逆にこちらからも把握できるということ。俺は物陰に隠れながら不審者の様相を探る。
それは生徒たちの波がポッカリ空くように立っていた。
正確には警戒心からか生徒の誰も近づかないようにしているのだろう。それ故にわかりやすかった。
その姿は夏も近いと言うのにロングのコートを羽織り、スポーツ用のサングラスとキャスケットを深く被った怪しさ満点の様相だ。
更に特筆すべきはその背の小ささ……道行く中学生に下手すれば負けるくらいの背丈…………ってあれ?
「んんん?」
何故か。
どうしてか。
どういうわけかそんな背丈と不審者は見覚えがあった。
あの時はコートに暗いサングラス、そして麦わら帽子。そんな幻視と今の光景がダブって見えた。
不審者はチラチラと顔を動かして人々の顔を覗き込んでいる。主に男子生徒を中心に。"アレ"の目的はもしかすると…………
「はぁ……しょうがないなぁ」
そう言葉を吐き捨て立ち上がる。
きっとアレの目的は俺だろう。ならば俺から行くしかないと、自然と上がってしまう口角を必死に抑えながら彼女の元まで歩いていく。
「小学生がウチの学校に何か用?」
ほとんど確信を持ちながらも普段と声色を変え、少し低くしながら不審者に近づいていく。
予想通りならこの不審者の正体は"アレ"だ。違ったら違ったでその時。素直に謝って先生に連行してもらおう。
「誰が小学生ですって!?私はぁ…………! あら、ようやく出てきた。随分待たせてくれたじゃない」
怒り気味だったその顔は、俺の顔を見た途端安堵したかのように余裕の笑みを見せる。その反応、もし俺じゃなかったら勢いで正体明かす羽目になってない?
「待ってたって……なんでそんな不審者みたいな格好で……」
「仕方ないじゃない。姿を表せばパニックになるから、こっちの格好ならまだ教員に詰問される程度で済むもの」
不審者として周知される自覚はあったのか。
なんとなくパニックになるか先生が飛んでくるか天秤にかけてみるも……どっちも難しい。
「それなら連絡くれれば行ったのに……」
「私、キミの連絡先知らないもの。 あの日交換しておけばよかったわね」
そういえばそうだった……つまるところこの騒ぎは俺のせいというわけでもある。
「それで、何しに来たの?」
「さぁ?」
「さぁって……」
そんな肩をすくめるエレナに俺は脱力する。
行きあたりばったりか。
「前泊めてくれたお礼をしに来たんだけど……何をすれば良いのかさっぱりわからないもの」
「俺だってわからないんだけど……」
「あら残念」
大げさに表現するためかエレナは手を軽く上げて首を横に振っている。
同じ学校の生徒と会話していることで警戒心が和らいだのだろうか。さっきまでエレナから離れるようにポッカリと空いていた人の群れは、徐々にだが空間が狭まっていく。
「なら、キミの好きなところでいいわ…………オホン。どうか私を遠くへ連れて行ってぇ!誰の手も届かない所へぇ!」
テンション高めなのかいきなり変な小芝居を始めるエレナ。もはやため息しか出ない。
「…………近くの交番はっと」
「ちょっ!」
俺はいたって冷静に、彼女を止めることなくスマホで交番の位置を検索し始める。しかし慌てた様子のエレナによって奪い取られてしまった。
「どこ連れて行こうとするのよ!」
「え、だって誰の手も届かないとこって……」
「留置所じゃないわよっ!!私は遊びに行こうって言ってるの!……まったく……」
気持ちがいいくらい憤慨してくれるエレナ。
しかしそれも一瞬のこと。エレナは手元のスマホを見るやいなやニヤリと笑い、ポケットから自らのスマホを取り出して奪い取ったスマホと比べるように何やら操作をし始めた。
「……なにしてんの?」
「なにって、私の連絡先を登録してるのよ。…………はい、できた!貴重なプライベート用なんだから感謝することね」
「わー。ありがたいなー」
「…………」
完全に棒読みで感謝を伝えたらすっごい睨まれた。サングラスで目は見えないけど。
俺は不満そうなエレナからスマホを受け取り、中身を見ることもなく画面を消灯させる。
「さ、ここでやることは終わったし、行くわよ」
「えー」
「どうせ暇なんでしょう?ほら、早く!」
エレナは俺の手を無理矢理引いて歩き出す。
そんなされるがままの俺も内心、楽しみな気持ちを抑えながら彼女の後をついていった。
11
あなたにおすすめの小説
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。
エース皇命
青春
高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。
そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。
最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。
陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。
以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
※表紙にはAI生成画像を使用しています。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる