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第3章
067.玄関先の彼女
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タクシーから出た瞬間、熱気が一気に押し寄せる。
それは一歩を出る前からタクシーに戻りたいと思う程。悲しいかな今日は猛暑日。ロクな対策がなければ地獄のような熱気が襲うのは当然。外に出て早々襲われる熱に俺は顔をしかめる。
太陽の下に出れば汗が吹き出すのは当然だ。なんとかタクシーから這い出る頃に成功したが、あと一歩踏み出せばそこは日向。歩み出すのが億劫になってしまう。
「なにしてるの? アイが待ってるのだしいくわよ?」
俺に続いて降りてきたエレナは熱波を気にする素振りを見せることなく堂々と隣に立つ。一体どんな訓練をしたらそんな平然と居られるのだろうか。日常でも使えそうだからぜひ俺にもその極意を教えてほしい。
しかしアイさんが俺を待っている。その言葉だけで俺も億劫な気持ちを押さえつけて一歩を踏み出しエレナの隣に立つ。
「奏代香、今回もありがとね」
「いえいえ。次は前坂さんのお帰りの時でしたよね。 また一報ください」
「えぇ。お願いするわ」
え?帰りも?
俺がそう言おうとしたが、運転手さんはさっさと扉を閉めて車を進めていってしまった。
電車もあるのにそこまでしてもらうこと無いのに……そう思いながら遠ざかっていく姿を眺めていると、ふとツンツンと脇を突かれていることに気がついた。エレナだ。彼女は肘打ちの要領でこちらをつついている。
「ふ~ん……」
「な、なに……?」
あれから機嫌は戻ってくれたものの今現在はまた少し下降ぎみだ。
何かいいたげな瞳に問いかけると目を逸らされる。
「べっつに~。 やっぱりキミはあの運転手のような、大人の人が好みなのかなぁって」
口を尖らせながら出た言葉に俺は耳を疑ってしまう。
エレナは肘打ちを少しずつ強めながら最終的に拳に変わってしまった。どちらにせよ加減してくれているお陰で全く痛くない。むしろこそばゆい。
「そんなこと無いよ。ただ送ってくれたお礼を言い忘れただけで……」
「ほんとぉ?さっきもアイを出した途端動きが変わったし、気が多いんじゃない?」
それとこれとは別問題だ。
アイさんは天使。天使を助けたいと思う気持ちは気の多さに関係ないだろう。
「別に、そうでもないよ」
「ふぅん……じゃあ、キミの好きな人は?」
「紗也」
「そ、即答ね……」
何を言う。我が愛しの妹は最高に決まっているじゃないか。
最近は寝て朝起きたら布団に潜り込んでくるんだぞ。これ以上の妹が居てたまるか。
……あれ?布団に潜るってなんだか前に似たような事があったような……あの時はリオが……いや、今は考えないでおこう。
「ま、いいわ。当人が待ってることだし早く行きましょうか」
「あぁうん。わかったけど……今日はここなんだね」
俺は降ろされた場所の目の前にある高い建物を見上げる。
それは屋上まで見るのは首が痛く、下手すれば頂上が見えないほどに高い代物。そして何度かお邪魔したことのあるマンション――――彼女たちの家だった。
アイさんがピンチなはずでは?家でピンチ?それってどういうこと?
そんな疑問を抱きいていると、いつの間にか彼女は既に先に進んでいたようで、呼びかけに気づいてから俺も慌ててその横についていく。
「アイは普段どおり自室でゆっくりしてるわ。キミが来ることも伝えてないしね」
「何かあったの?風邪とか?」
「どうでしょうね」と、肩をすくめるエレナ。
家でピンチと聞くと真っ先に思いつくのはそれだ。ちょっと前に風邪でダウンしてたの忘れてないからね。あの時だいぶ大変だったんだから。その分デートは楽しかったけど。
「少なくとも風邪じゃないわ。ある意味絶好調よ」
「絶好調?じゃあ何があったの?」
「それは……」
エレベーターで上がりながら問いかけるも少し言い淀んでしまう。
体調面の問題じゃないことはよかった。なら精神的なものだろうか。それはそれで絶好調とは言わないものだと思うが。
「こればっかりは見てもらったほうが早いわね。アイの部屋はわかる?」
「確か真ん中だったよね」
エレベーターから降りた先に見えるのは三つの扉。
右からリオ、アイさん、エレナとなっていたはずだ。つまりアイさんの部屋は真ん中……正面となっていて、エレナは正解と頷いてインターホンを示した。
ピンポーンと――――
先に立ってインターホンを押すとよく聞く音が聞こえてくる。
向こう側にいる人の反応を待つ僅かな時間。
1分もかからない僅かな時間のはずなのに、1秒経つごとに心臓の高鳴りが激しくなるのを感じていた。
アイさんの部屋。それだけで緊張する。一体どんな服をしてるのだろう。部屋着だからラフな格好だろうか。リオみたいに服ですらない薄着で出られたら卒倒する自信がある。
ちょっとだけ、ほんの少しだけ見てみたいとも思ったが、流石にそれはないだろうと自らの考えを否定した。なんて言ったってここのインターホンはカメラも付き。誰が待ち構えているかなどと一目でわかるだろう。
インターホンが声が聞こえるまでのほんの数十秒の時間。緊張しつつももどかしい気持ちで彼女を待っていると、突如として目の前の扉が開かれた。
「慎也さんっ!!」
「うわっと!」
完璧な不意打ち。
てっきりインターホンで応答されると思っていたから、その段階をすっ飛ばしての対応に思わず目を丸くする。
危うく顔面と扉が正面衝突する寸前。持ち前の反射神経で後ずさりをし躱してみせると、目的の少女が現れた。
彼女は後ずさりする俺を追うように一歩前に詰めて両手を自らの手で包み込む。
「どうしたんですかこんなところまで! もしかして私に会いにきてくれたとか!? あ、それともまたまたサインですか!?慎也さんになら喜んで何枚でもお書きしますよ!!」
「おぉぉぉ?」
手をぎゅっと握った彼女から出た言葉はとんでもない早口だった。理解する間も与えないその詰め寄るさまに、圧倒されて何も言えなくなってしまう。
アイさんってこんな感じだったっけ?男性恐怖症だったし、男に対してはもっとオドオドしていたハズだったけど……
「あっ、そうだ! 丁度さっきまでクッキー焼いていたところだったんですよ!よければ慎也さんも一緒にどうですか?」
「うそでしょう……」
早口で言葉を連ねる彼女に困惑しすぎて唸ってばかりとなり、日本語らしい日本語を話せる状態でない俺。そんな俺より早く反応したのはエレナだった。
俺をここに連れてきた彼女もまた、驚きとドン引きの雰囲気を醸し出している。
「ね、ねぇアイ……。いえ、アイ……さん?」
「あ、エレナ。なんでここに居るの?」
「なんでって、慎也は私が連れてきたんだけど」
「? どうして?」
「どうしてって、アイが心配で……」
「私が心配?」
どうやらエレナも今のアイさんの様子は予想外だったようだ。
次々とアイさんから繰り出される質問に目は困惑が浮かんでいて、答え方だって復唱しているようだ。
エレナと話している間もアイさんは俺から手を話すことはない。その繋がれた手を見たエレナは「はぁ……」と大きくため息を吐く。
「まぁ、元気なら何でもいいわ。クッキーだっけ?私も一緒してもいいかしら?」
「もちろん。慎也さんもせっかく来てくださったんですしご一緒しますよね?」
ずっと手を握っている彼女は少し見上げる形になりながら聞いてきた。
その顔はほんの目と鼻の先にあって綺麗な彼女が目の前に居ることにドギマギしながら表面上平静を保つことを第一に考える。顔に出てないよね?
「は、はい。それじゃあ、一緒してもいいですか?」
「やった! では、中にどうぞ! …………お部屋お掃除しててよかったぁ」
彼女の歓迎を受けながら勝手知ったる我が家のように入っていくエレナに続いて俺もお邪魔する。
そこは廊下からしてエレナの部屋と一線を画していた。
見るからに豪華絢爛といったものはないものの、小さな造花や柵の小物、英語が書かれた黒板などの雑貨をふんだんに散りばめたオシャレな空間が出来上がっていた。
一方のエレナは玄関こそ必要最低限に留まっていて床には服など散りばめられていた記憶がある。
彼女はそんな事が一切なく、チリ一つ無い完璧に掃除されている玄関だった。
「そんなに見られると……ちょっとだけ恥ずかしいですね」
「あ、すみません!」
気づけばいろいろな小物に目を奪われていたようだ。
彼女は頬を掻きながら恥ずかしがっていて俺は慌てて靴を脱ぐ。
「それじゃあ……お邪魔します」
「はい。靴は揃えますのでそのままエレナについて行ってください」
「ありがとうございます」
無理に遠慮するもの失礼だと思った俺は言われたままに靴を脱ぎ、先に廊下の角を曲がったエレナについていく。
そんな様子を家主の少女は笑顔で見送ってくれていた――――。
それは一歩を出る前からタクシーに戻りたいと思う程。悲しいかな今日は猛暑日。ロクな対策がなければ地獄のような熱気が襲うのは当然。外に出て早々襲われる熱に俺は顔をしかめる。
太陽の下に出れば汗が吹き出すのは当然だ。なんとかタクシーから這い出る頃に成功したが、あと一歩踏み出せばそこは日向。歩み出すのが億劫になってしまう。
「なにしてるの? アイが待ってるのだしいくわよ?」
俺に続いて降りてきたエレナは熱波を気にする素振りを見せることなく堂々と隣に立つ。一体どんな訓練をしたらそんな平然と居られるのだろうか。日常でも使えそうだからぜひ俺にもその極意を教えてほしい。
しかしアイさんが俺を待っている。その言葉だけで俺も億劫な気持ちを押さえつけて一歩を踏み出しエレナの隣に立つ。
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俺がそう言おうとしたが、運転手さんはさっさと扉を閉めて車を進めていってしまった。
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「ふ~ん……」
「な、なに……?」
あれから機嫌は戻ってくれたものの今現在はまた少し下降ぎみだ。
何かいいたげな瞳に問いかけると目を逸らされる。
「べっつに~。 やっぱりキミはあの運転手のような、大人の人が好みなのかなぁって」
口を尖らせながら出た言葉に俺は耳を疑ってしまう。
エレナは肘打ちを少しずつ強めながら最終的に拳に変わってしまった。どちらにせよ加減してくれているお陰で全く痛くない。むしろこそばゆい。
「そんなこと無いよ。ただ送ってくれたお礼を言い忘れただけで……」
「ほんとぉ?さっきもアイを出した途端動きが変わったし、気が多いんじゃない?」
それとこれとは別問題だ。
アイさんは天使。天使を助けたいと思う気持ちは気の多さに関係ないだろう。
「別に、そうでもないよ」
「ふぅん……じゃあ、キミの好きな人は?」
「紗也」
「そ、即答ね……」
何を言う。我が愛しの妹は最高に決まっているじゃないか。
最近は寝て朝起きたら布団に潜り込んでくるんだぞ。これ以上の妹が居てたまるか。
……あれ?布団に潜るってなんだか前に似たような事があったような……あの時はリオが……いや、今は考えないでおこう。
「ま、いいわ。当人が待ってることだし早く行きましょうか」
「あぁうん。わかったけど……今日はここなんだね」
俺は降ろされた場所の目の前にある高い建物を見上げる。
それは屋上まで見るのは首が痛く、下手すれば頂上が見えないほどに高い代物。そして何度かお邪魔したことのあるマンション――――彼女たちの家だった。
アイさんがピンチなはずでは?家でピンチ?それってどういうこと?
そんな疑問を抱きいていると、いつの間にか彼女は既に先に進んでいたようで、呼びかけに気づいてから俺も慌ててその横についていく。
「アイは普段どおり自室でゆっくりしてるわ。キミが来ることも伝えてないしね」
「何かあったの?風邪とか?」
「どうでしょうね」と、肩をすくめるエレナ。
家でピンチと聞くと真っ先に思いつくのはそれだ。ちょっと前に風邪でダウンしてたの忘れてないからね。あの時だいぶ大変だったんだから。その分デートは楽しかったけど。
「少なくとも風邪じゃないわ。ある意味絶好調よ」
「絶好調?じゃあ何があったの?」
「それは……」
エレベーターで上がりながら問いかけるも少し言い淀んでしまう。
体調面の問題じゃないことはよかった。なら精神的なものだろうか。それはそれで絶好調とは言わないものだと思うが。
「こればっかりは見てもらったほうが早いわね。アイの部屋はわかる?」
「確か真ん中だったよね」
エレベーターから降りた先に見えるのは三つの扉。
右からリオ、アイさん、エレナとなっていたはずだ。つまりアイさんの部屋は真ん中……正面となっていて、エレナは正解と頷いてインターホンを示した。
ピンポーンと――――
先に立ってインターホンを押すとよく聞く音が聞こえてくる。
向こう側にいる人の反応を待つ僅かな時間。
1分もかからない僅かな時間のはずなのに、1秒経つごとに心臓の高鳴りが激しくなるのを感じていた。
アイさんの部屋。それだけで緊張する。一体どんな服をしてるのだろう。部屋着だからラフな格好だろうか。リオみたいに服ですらない薄着で出られたら卒倒する自信がある。
ちょっとだけ、ほんの少しだけ見てみたいとも思ったが、流石にそれはないだろうと自らの考えを否定した。なんて言ったってここのインターホンはカメラも付き。誰が待ち構えているかなどと一目でわかるだろう。
インターホンが声が聞こえるまでのほんの数十秒の時間。緊張しつつももどかしい気持ちで彼女を待っていると、突如として目の前の扉が開かれた。
「慎也さんっ!!」
「うわっと!」
完璧な不意打ち。
てっきりインターホンで応答されると思っていたから、その段階をすっ飛ばしての対応に思わず目を丸くする。
危うく顔面と扉が正面衝突する寸前。持ち前の反射神経で後ずさりをし躱してみせると、目的の少女が現れた。
彼女は後ずさりする俺を追うように一歩前に詰めて両手を自らの手で包み込む。
「どうしたんですかこんなところまで! もしかして私に会いにきてくれたとか!? あ、それともまたまたサインですか!?慎也さんになら喜んで何枚でもお書きしますよ!!」
「おぉぉぉ?」
手をぎゅっと握った彼女から出た言葉はとんでもない早口だった。理解する間も与えないその詰め寄るさまに、圧倒されて何も言えなくなってしまう。
アイさんってこんな感じだったっけ?男性恐怖症だったし、男に対してはもっとオドオドしていたハズだったけど……
「あっ、そうだ! 丁度さっきまでクッキー焼いていたところだったんですよ!よければ慎也さんも一緒にどうですか?」
「うそでしょう……」
早口で言葉を連ねる彼女に困惑しすぎて唸ってばかりとなり、日本語らしい日本語を話せる状態でない俺。そんな俺より早く反応したのはエレナだった。
俺をここに連れてきた彼女もまた、驚きとドン引きの雰囲気を醸し出している。
「ね、ねぇアイ……。いえ、アイ……さん?」
「あ、エレナ。なんでここに居るの?」
「なんでって、慎也は私が連れてきたんだけど」
「? どうして?」
「どうしてって、アイが心配で……」
「私が心配?」
どうやらエレナも今のアイさんの様子は予想外だったようだ。
次々とアイさんから繰り出される質問に目は困惑が浮かんでいて、答え方だって復唱しているようだ。
エレナと話している間もアイさんは俺から手を話すことはない。その繋がれた手を見たエレナは「はぁ……」と大きくため息を吐く。
「まぁ、元気なら何でもいいわ。クッキーだっけ?私も一緒してもいいかしら?」
「もちろん。慎也さんもせっかく来てくださったんですしご一緒しますよね?」
ずっと手を握っている彼女は少し見上げる形になりながら聞いてきた。
その顔はほんの目と鼻の先にあって綺麗な彼女が目の前に居ることにドギマギしながら表面上平静を保つことを第一に考える。顔に出てないよね?
「は、はい。それじゃあ、一緒してもいいですか?」
「やった! では、中にどうぞ! …………お部屋お掃除しててよかったぁ」
彼女の歓迎を受けながら勝手知ったる我が家のように入っていくエレナに続いて俺もお邪魔する。
そこは廊下からしてエレナの部屋と一線を画していた。
見るからに豪華絢爛といったものはないものの、小さな造花や柵の小物、英語が書かれた黒板などの雑貨をふんだんに散りばめたオシャレな空間が出来上がっていた。
一方のエレナは玄関こそ必要最低限に留まっていて床には服など散りばめられていた記憶がある。
彼女はそんな事が一切なく、チリ一つ無い完璧に掃除されている玄関だった。
「そんなに見られると……ちょっとだけ恥ずかしいですね」
「あ、すみません!」
気づけばいろいろな小物に目を奪われていたようだ。
彼女は頬を掻きながら恥ずかしがっていて俺は慌てて靴を脱ぐ。
「それじゃあ……お邪魔します」
「はい。靴は揃えますのでそのままエレナについて行ってください」
「ありがとうございます」
無理に遠慮するもの失礼だと思った俺は言われたままに靴を脱ぎ、先に廊下の角を曲がったエレナについていく。
そんな様子を家主の少女は笑顔で見送ってくれていた――――。
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