魔女リリアの旅ごはん

アーチ

文字の大きさ
79 / 185

79話、小さなキャンプ場とアフタヌーンティー

しおりを挟む
 ゆで野菜とゆで卵という簡単な昼食を終えた私たちは、引き続き野原を歩いていた。
 街道外れだというのに、わりと歩きやすい原っぱだった。手入れされている気配は無いので、自然と生えた草花が偶然にも背が低い物ばかりなのだろう。

 時折花が生えていたし、青空の下で爽快に広がる景色も良い。街道から大分離れてるとは思えないくらい、のどかな風景だ。
 そんな中ライラやクロエと軽く会話をしながら歩いていると、途中で柵で大きく囲われた妙な場所へと出くわした。

 その柵の中には手入れされた広場があり、そこにはなぜかいくつかのテントが立てられている。まばらだが人も数人いた。

「なんだろう、ここ」

 私が首を傾げると、魔女帽子に座るライラがひょこっと顔を出して覗き込んできた。

「あの変な布の建物はなにかしら?」
「あれはテント。持ち運びできる住宅みたいなものと思えばいい」

 クロエに言われ、テントを見たことが無いライラは興味深げにため息をついた。
 そう、テントは持ち運びできる仮設住宅みたいなもの。野外でもテントを張ることで、中で一晩快適に過ごすことができるのだ。

 とはいえテントは骨組みとそれに被せる布が必要不可欠なので、小型のものでも結構荷物になる。だから長期の旅をする時よりも、数日野外で野宿をする時に使うことが多い。
 ようするに、主にキャンプをするための道具である。

 で、私の疑問は何でそんなテントが張られているのか、そしてこの大きな柵は何なのか、ということだった。
 視線を巡らせて柵を辿っていくと、あるところに小さな小屋があるのを発見できた。
 あそこに行けば、ここがどういう場所なのか知ることができるかもしれない。

「ここが何なのか気になるし、あっちの小屋に行ってみようよ」

 私が提案すると、ライラもクロエも同意を返してくれて、ひとまず柵の入口に陣取る小屋へと向かう。
 その小屋の前へとやってくると、私の疑問はあっさりと氷解した。
 小屋前には立て看板があり、そこにはこう書かれている。

「オストロキャンプ場……か」

 オストロとは、おそらくこの地域の総称なのだろう。確か地図で今後の行程を調べている時、そんな名称を見たことがある。
 つまりここはキャンプ場。この大きな柵に囲われた広場がキャンプ場の敷地内で、そこにテントを張ってキャンプを楽しめるという事らしい。

 しかもここはテントやその他キャンプ用具を貸し出しているようだ。まあ自前のテントを用意するならその辺でキャンプをやってもいいわけだし、当たり前なのかもしれない。
 それにしてもキャンプ場か……まだ昼を二時間ほど過ぎた程度だけど、せっかく出くわしたのだから今日はここでテントを借りてキャンプするというのもいい。

「リリア、せっかくだからキャンプっていうのをしてみましょうよ」

 好奇心旺盛なライラは、すっかりキャンプへ興味を惹かれているらしい。

「クロエが良かったら私は良いけど……どうする?」

 クロエはすぐにこくりと頷いた。

「別に構わない。急いでいる訳でもないし、リリアたちの旅に同行しているつもりだから、普段通り二人で決定して問題ない」
「そっか、じゃあ今日はここでキャンプしていこっか」
「やったわっ」

 ライラが喜びを表すようにふわりと空を羽ばたいた。よほどキャンプというものを体験したかったらしい。もしかしたら、キャンプよりもキャンプというものをしながら食べる料理に興味があるのかもしれないけど。

 ……多分後者だな。さっき広場にいた人たち、料理の準備してたもん。ライラはそれを見て、キャンプには料理がつきものだって勘付いたはず。
 テントの他にキャンプ道具を貸し出しているだけあって、ここはキャンプ料理でよく使うような食材も売っているらしい。ライラの期待には多分応えられるだろう。

「よし、私がテント借りてくるよ」

 私は一人小屋に入り、職員に場所を借りる事を告げて利用料を払い、テントを借りてみた。
 テントは大きい布袋の中に入っているらしく、布袋は私の胴体よりもはるかに大きい。
 布袋を持ってみると見た目相応に重かったが、持てない程ではない。でもこれを持って長期の旅をするのはやっぱり無理だな、と思った。

 クロエとライラには先に敷地内に入ってもらい、どこか景色が良い場所を陣取ってくるよう頼んでおいた。せっかくのキャンプだから、テントを張る場所もできるだけ良いところが望ましい。
 柵の中へと入ってみると、見渡す限り野原が広がっていた。先ほどテントを借りる時に聞いてみたのだが、ここは近くの町が運営しているらしく、だからキャンプ場もかなり広い敷地となっているらしい。

 そんな中で場所取りに行ったクロエとライラを探すのは骨が折れそうだったが、とりあえず中央付近へと向かってみた。
 すると、途中で空高く羽ばたくライラの姿が遠くに見えた。妖精は基本魔女にしか見えないので、ある意味良い目印だ。
 ライラの姿を頼りに歩みを進め、ようやく私は二人と合流した。テント、重かった。

「リリアが見つけられるように、高く羽ばたいてたわよ」

 私がやってきて開口一番、ライラが胸を張る。やっぱり私の為にあんなに高く飛んでたんだ。

「ありがとうライラ。それにしても、結構遠くに陣取ったね」

 もうここは柵のはじっこだ。ちょうど入口から左隅に位置している。

「ここ、近くに川が流れていた。水の確保は大事だからここが一番良い位置だと思う」
「サバイバルじゃないんだから……」

 クロエに呆れを交えつつ返すものの、耳を澄ますと確かに川のせせらぎが聞こえてきた。聞いていると耳が気持ちいい。確かに良い立地なのは間違いないかも。

「よし、それじゃあここを私たちのキャンプ地としよう。えっと……まずはテントを建てないとだよね」

 私は布袋を一気に開放し、中の骨組みや天幕を地面へと広げる。
 それを見て、ライラとクロエは凝然と固まっていた。

「……なにこれ、面倒くさそうよ」
「うん、きっとこれは面倒くさい」

 そう言うライラとクロエに私は肩を落とす。

「……それ言っちゃダメでしょ二人とも。私ずっと言うの我慢してたのに」

 そう……ぶっちゃけテント建てるのって地味に面倒くさい。
 骨組みの組み立てをし、出来た骨組みを天幕で覆う。ざっくり行程を確認すると実に簡単そうなのだが……その骨組みを建てるのが面倒なのだ。

 骨組みと一言で言っても、パーツ一つ一つ用途によって長さが変わる。天井部分や地面に固定する部分を繋げる、いわば関節部分に当たる骨組みもあるし……それぞれのパーツを確認して種類分けする作業は欠かせない。
 そしてそこから骨組みを組み立てる工程を確認しつつ実行し、問題なくでき上がれば天幕で覆って完成。後は快適なキャンプライフが待っている。

 ライラとクロエはしばらく顔を見合わせて、私から視線を外すようにして喋り始めた。

「……私妖精だから、ほら、体小さいから二人の役に立てないわ」
「私もリリアやモニカと違って知性派だから、肉体労働は……ちょっと……」
「うん、二人ともそういうと思ってたよ。後クロエ、私もクロエと同じ知性派だからね? 知性派じゃないのはモニカだけだから」

 そう、最初から私は分かっていた。そもそも一人旅をするに当たって、野宿用にテントを買った方がいいのかな? と考えたことは何度かある。
 そのたびに荷物問題が出てきたのだが、それ以上に問題だったのは組み立て問題。
 テントはどうしても自力で組み立てる必要がある。もし荷物問題が解決したとしても、テントを自力で組み立てられないだろうなぁ、と私は漠然と予想していたのだ。

「実はね、テント建てるの私たちでは無理だと思ってたから、小屋にいた職員の方に頼んでおいた。そういうサービスもあるんだって。だから後で来て建ててくれるよ」

 私がそう言うと、二人はほっと息を吐く。

「なんだ、リリアったら早くそう言ってくれれば良かったのに。もう少しで、私妖精だからテントとか要らないわ、なんて本末転倒な事を言いそうだったわよ」
「私もいきなり野宿大好きキャラになろうとしていたところ。危ない、もう少しで変なキャラになるところだった」

 クロエはともかくライラ、キャンプしたいって言ったのそっちなのに、その発言をしてたら本当に本末転倒だったよ。危なかった。
 でもキャンプに来てテント建てるの他人に任せるって、キャンプの良さの半分くらい捨てちゃってるよね。多分キャンプ好きな人はテント建てる所から楽しむだろうし。
 でも、まあ、私たちらしいではあるか。

「とりあえずテント建てる心配は不要になったし……ひとまず紅茶でも淹れて、何かつまみながらアフタヌーンティーでもしちゃおうか?」
「賛成。なら私、さっきの小屋で何かお菓子買ってくる。リリアは紅茶の準備しておいて」
「おっけー」

 お菓子求めて歩いていくクロエの背を見送りつつ、私は紅茶の準備に取り掛かった。
 キャンプ場は普段の野宿と違い、ある程度のルールがある。その中の一つが、たき火を起こす場所だ。
 さすがにこの広い野原の中、どこでも好き勝手たき火を起こすのは管理する側としては止めて欲しいだろう。うっかり燃え広がらないとも限らないし。

 なので敷地内でたき火を起こせる場所は定められており、火を使えるのはそこでだけだ。そういうところは大体拳大の石で小さく円を描くよう囲われてあるので、分かりやすい。
 今回は幸いにも、私たちがキャンプ地とした場所から近い場所にたき火スペースがあった。

 とはいえ、そんな決められた場所でも火の起こしかたは変わらない。魔術でぱちっと一瞬だ。
 旅をしている時何度も思ってるけど、火を起こす時と箒で空を飛ぶ時だけは魔女で良かったと強く思う。すごく楽だもん。

 そうして火を起こしたらいつもの要領でケトルでお湯を沸かし、沸騰したら火から放してガーゼで包んだ茶葉を投入。十分色と匂いが出てきたらテレキネシスで茶葉を巻いたガーゼを取り除く。
 今回は甘目に淹れることにしたので、砂糖をそれなりに淹れた。後はレモンもあると口当たりが爽やかになるけど……さすがに持ち合わせがないので諦める。

 紅茶を淹れ終えた頃にクロエは戻ってきた。結構いっぱい買ってきたのか、両手に紙袋を抱えている。

「色々お菓子あったから、つい買いすぎた……」

 さすがに自覚はあったようで、肩を落としながらクロエは紙袋を下ろした。クロエはスイーツ好きなので、お菓子に色々目移りしたのだろう。

「いいんじゃない? 夜寝るまで長いし、夕ごはんそこそこにしてお菓子つまんでいくのも悪くないと思うよ。残りは明日歩きながら食べてもいいんだし」

 言いながらクロエが買ってきたものをチェックする。
 さすがに今すぐ食べなければいけない生菓子などはなかった。バタークッキーやグミなど、昔ながらのお菓子が目立っている。

 紅茶にクッキーが高相性なのは間違いないとして、今回レモンを絞ってないので果物系の果汁が含まれているグミも悪くない選択肢だ。なのでクッキーとグミを紅茶のお供にする。
 私のケトルからクロエのケトルに紅茶をそそぎ、ライラの分はケトルの蓋へと淹れる。紅茶を飲むには不恰好だけど、野外なので贅沢は言えないのだ。

「いただきまーす」

 皆で軽く挨拶をして、紅茶を飲みながらお菓子を食べてみる。
 紅茶は甘目に淹れたので、素朴ながらもコクのあるバタークッキーと相性は悪くない。

 グミはレモンの他、りんごやみかんに桃などの果汁が含まれた様々な種類があった。小さな包装紙に入っていて、一口の食べきりサイズなのが嬉しい。
 レモングミを食べて紅茶を飲むと、甘めの紅茶にレモンの匂いが混じってすっきりとする。アップルティーなどもあるのでりんごグミはもちろん相性が良い。

 ただみかんは……微妙かも。みかんの匂いが紅茶の匂いと合ってないのか、それぞれ自己主張が強い。
 桃の方は合ってない訳ではないけど、なんだかすごく甘ったるい印象になる。これは砂糖を淹れてなかったらまた別の印象だったかもしれない。

 旅の合間でする事になったキャンプで、ゆっくりアフタヌーンティーを楽しむ。すごくゆったりとした時間だ。旅をしていると夜まで歩き続けるのはよくある事なので、こうして昼からゆっくりするのはなんだか新鮮。
 そうしてまったり紅茶を飲んでいると、ライラがふと小さく囁いた。

「ねえ、思ったんだけど、キャンプって何をするの?」
「何をって……なんかキャンプっぽいごはん食べたりとか……」
「それは何となく分かってるわ。そのキャンプ料理が目当てでキャンプしたいって言ったんだもの」

 あ、やっぱりそうなんだ。

「ただそれ以外に何をするのかなって気になったのよ。まさか、それだけってことはないでしょ?」
「……ええっとぉ……」

 ライラに言われて、思わず私も考え込む。
 キャンプってテント建てて、ごはん食べて……それだけ?

「クロエ、キャンプって何するの?」

 私は逆に質問する事で考えるのを止めた。
 クロエはしばし黙り込んで、ぽつりと言った。

「虫……捕まえたりとか?」

 あー、確かに小さい頃はこういう原っぱで虫捕まえたりとかしたなぁ。すぐやらなくなったけど。

「虫捕まえてどうするの?」
「……どうも、しない」

 それっきり私たちは沈黙した。
 キャンプ何したらいいのか問題、かなりの難問だ。
 テント張ってキャンプ料理して……それでもう終わりでいいんじゃないかな。

 そもそもキャンプっていうのは、町で暮らす人が自然の中で一日を体験するという機会なのだ。だから普段から旅をして野宿もざらにある私たちでは、キャンプも普段もそう変わらないのかもしれない。
 でも旅をしている時とこうして羽根休めのキャンプでは、自然の中でのアプローチもきっと変わるはず。何か……何かキャンプらしい事はないだろうか。

 そう考え込む私の耳に、近くの川のせせらぎが聞こえてくる。その瞬間、閃いた。

「釣り。釣りでもしてみる?」

 そう、釣りだ。自然の中での暇つぶしにはちょうどいい。私、以前訪れた村で釣りをしたこともあるし。

「釣りって魚釣り? 面白いのそれ?」
「面白いかはともかく、暗くなるまでの暇つぶしにはなると思うよ。それに魚が釣れたら夕ごはんにもできるしね」
「あら、そう言われるとちょっと魅力的ね」

 ライラもちょっと乗ってきたのか、一度羽根をふわっと羽ばたかせる。

「釣り道具ならさっきの小屋で貸し出しているはず。借りてこようか」

 立ち上がりかけるクロエを私は制止する。

「いいよ、私が言ってくる。ついでに夕ごはんの食材も買ってくるよ」

 勢いよく立ち上がった私は、一気に紅茶を飲み干して小屋へと向かって歩き出す。

「なんだかリリア、すごいやる気ね」

 ライラに言われて私は振り向いた。

「実はライラと出会う前に釣りをしたことがあるんだよ。その時の事を思い出したらなんだかさ……今日はすごい大物釣れそうだなって予感がしたの」

 ふふん、と得意気に笑って、私は鼻歌混じりにまた歩き出した。
 その背に、ライラとクロエの小声がかろうじて届いた。

「もう大物を釣った気でいるけど、これで釣れなかったらリリアどうするのかしら?」
「その状況に置かれたリリアの言動が気になるから、今心の底から釣れなければいいなと思ってる」

 ……釣る! 私は釣るぞ! あの二人の小声を無視しながら、強く気持ちを固めるのだった。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます

今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。 アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて…… 表紙 チルヲさん 出てくる料理は架空のものです 造語もあります11/9 参考にしている本 中世ヨーロッパの農村の生活 中世ヨーロッパを生きる 中世ヨーロッパの都市の生活 中世ヨーロッパの暮らし 中世ヨーロッパのレシピ wikipediaなど

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話

yuzuku
ファンタジー
ベランダから落ちて死んだ私は知らない森にいた。 知らない生物、知らない植物、知らない言語。 何もかもを失った私が唯一見つけた希望の光、それはドラゴンだった。 臆病で自信もないどこにでもいるような平凡な私は、そのドラゴンとの出会いで次第に変わっていく。 いや、変わらなければならない。 ほんの少しの勇気を持った女性と青いドラゴンが冒険する異世界ファンタジー。 彼女は後にこう呼ばれることになる。 「ドラゴンの魔女」と。 ※この物語はフィクションです。 実在の人物・団体とは一切関係ありません。

スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。   

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

処理中です...