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112話、未加工原石とスペアリブ
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カルディアの町二日目は、ぶらぶらと買い物に出ていた。
鉄工場があるだけあって、この町では鉄製の器具が目立っている。歩きつつ露店を横目で覗くと、鉄のマグカップが並べられているのが見えた。
その他鉄製の椅子が目についたり、フライパンや鍋などの調理器具をカゴにいれ、叩き売りしているお店もあった。
鉄は色々な家具や道具に使われていて、日常的に欠かせない物だ。だから日用品がたくさんあるのは理解できるが、ここは鉄を多く作っているせいか変な物も多い。
今私が眺めているとあるお店の商品棚に、まさにそういう物がたくさん置かれていた。
ライラはふよふよ漂いながら棚の一つ一つを眺めていく。
「なにこの鉄の腕輪。すごく重いけど、こんなの装飾品としてつけたりするの?」
「うわ、本当に重い。これ筋トレの道具か何かかな……」
「見てよリリア、こっちには鉄で出来たトランプよ」
ライラに指さされて見てみると、確かに光沢ある鉄製のトランプがそこにはあった。
ちょっと持ち上げてみたが重い。トランプ一セットで五百グラム以上はあるんじゃないだろうか。
こんなのでカードゲームをするのは、よほど筋肉に自信がある者くらいだろう。
他にも鉄で作られた猫の置き物などがあった。誰が買うんだよ、これ。
こんな風に妙な鉄製品が溢れるカルディアの町だが、商業地帯を進んでいくと売り物の色が変わる。
この町は鉱石の町であり、採掘の際に産出された原石なども売っているのだ。なので原石を売り出す専門店が居並ぶ場所もある。
それらのお店は、基本的に安価で原石を売りだしている。と言うのは、未加工かつ質があまり良くない原石を売っているからだ。
例えば割れた物とか、石の表面に少々鉱物が付着しているだけの物とか、形が悪いだとか。そう言った物は市場で安価に売り出されてしまう。
逆に質の良い原石は他の町に出荷されたり、原石を加工する技術を持つ職人を擁している宝石商人が買いつけてしまうのだ。
未加工とはいえ、質の良い原石はそこそこ高値で売られるので、そうなるのはしかたない事だった。
質が良くない未加工の原石なんてそうそう需要は無さそうだが、これがどうして、そこそこ売れてしまうらしい。
なぜかと言うと、この死火山リグマットから取れた原石は不思議な力を持ち、持ち主を幸福にすると言われているからだ。いわゆる、パワーストーン扱いをされている。
……はっきり言ってそれは、宝石や原石の売り上げを伸ばすための誇張された表現でしかないだろうが、このキャッチフレーズは人々の心を掴むようで、質の悪い未加工原石ですら結構売れてしまうのだ。
私も未加工原石を売っているお店へ行き、いくつか買う事にした。
それは決してパワーストーン目当てでは無く、私が一応魔女だから欲しくなったのである。
と言うのも、古来の魔女はこういった宝石未満の原石を触媒として魔術儀式を行っていた、という記録が魔女の中で残っているのだ。
今でこそ魔女にとって魔力の扱いは基本中の基本だが、魔女としての体系が確立されていない大昔は、習得に十年以上もかかる高度な技術とされていた。
古来の魔女が魔力の扱いを学ぶためにまず行うのが、こういった原石を常に持ち歩き、自ら加工する事だった。
昔の魔女は魔力を体に溜めやすい体質がほとんどで、宝石類もまた魔力を溜めこみやすいと言われている。なので魔女が持ち歩く宝石や原石には魔力が集まりやすいのだ。
それで常に原石を持ち歩いて魔力を溜め、それを自ら加工して魔術の触媒に用いる、というプロセスによって魔力の運用を学ぶ……らしい。
大昔の話だから、今はそんな事をしなくても効率的に魔力の運用について学ぶ事が出来る。つまり廃れた風習とも言えた。
だけど、現在でも原石に魔力を込めて加工し、販売する魔女が少なからずいる。そういった魔女が作る宝石は魔宝石と呼ばれ、込められた魔力により淡く発光し続けるのだ。
これは通常の宝石よりもはるかに高い値段がつく。
私は魔法薬専門の魔女だが、旅の片手間に魔宝石が作れないか挑戦するのもいい。そう考えて原石をいくつか買う事にしたのだ。
うまくできなくても、個人的な鑑賞用にしたり、衣服のアクセサリーに用いてもいいだろう。
もしうまくできたらエメラルダに高値で売ってしまおう。エメラルダは服飾専門の魔女だから、魔宝石の需要がきっとあるはずだ。
正直うまく出来上がるとは思ってないので、質が悪めな原石を買う事にした。
買ったのは割れて歪な形のラピスラズリ。割れた中は石だったので、表面だけラピスラズリが付着しているタイプ。
後はくすんだアメジストに、傷ついたブラックオニキス。
どれも見た目はぱっとしないが、うまく魔宝石になって淡く輝けば、それなりに綺麗に見えるはずだ。
ちなみにこれだけ買ってごはん二食分程度の値段。本当に安い。
「よし、原石買えたしごはん食べに行こうごはん」
予定通り買い物が出来たので、うきうきな気分でライラと共にお店を探す。
「今日は何を食べるの?」
「ここは肉がメインだから、やっぱり肉料理かな」
「肉料理……モニカが好きな焼き肉みたいな?」
「うーん、それもいいけど、豪快にかぶりつけるような、いかにも肉食べてるって感じの料理がいいかな」
「全然ピンとこないわ……牛の丸焼きとか?」
「さすがにそんなには食べられない」
私の思う豪快をはるかに超えてくるライラだった。
そんな会話をしながら歩いていると、とあるお店が目に入る。
お店の入り口前に置かれたメニュー看板に描かれている文字に、私は目を奪われた。
おすすめ! 特製スペアリブ。
スペアリブは基本的に骨付きの肉を指す。
骨がついた肉の塊を豪快にかぶりつける料理だ。
うん、原石を買ってうきうきな今の気分に合ってる料理だ。
もう今日はスペアリブを食べるしかない。そう直感した私は、迷わずそのお店に入る事にした。
お店の中に入ったとたん、お肉が焼ける良い匂いが漂ってくる。
この匂いはお肉だけでなく、スパイスも混じっているようだ。香ばしく食欲を掻き立てる匂いだ。
この匂いを嗅いだだけで、頭の中がスペアリブ一色になってしまう。
私は空いてる席に座り、早速スペアリブを注文した。
料理がやってくるまでの間、時間つぶしに店を眺めてみる。
このお店はスペアリブに自信があるらしく、お店の壁にでかでかと特製スペアリブの特徴を書いた紙が貼られていた。
それによると、特製スペアリブは伝統的な作り方らしく、特別に調合したスパイスに漬け込んだ骨付き肉をじっくりと焼き上げた一品らしい。
スパイスのおかげで香ばしく深みのある味になっているので、一口食べるだけで止まらなくなる、とまで書いてある。
……何か読んでるだけでよだれ出てきた。その調合スパイスとやらの匂いもずっと漂っているし、どんどんお腹が空いていくようだ。
早く来ないかな、と言いかけた所で、スペアリブが私の前に運ばれてくる。
テーブルにスペアリブが乗ったお皿が置かれたとたん、香ばしい匂いとスパイスの良い匂いがそれまでとは比べ物にならないくらい漂ってきた。
「あ、良い匂いするわこれ。あ、すごい、匂いだけで美味しいかも」
体が小さいライラはこの食欲そそる匂いをダイレクトに感じているのだろう。導かれるようにふらふらとスペアリブに近づいていく。
ここのスペアリブは手ごろなサイズの骨付き肉が四つほどあるタイプで、ちょうどライラと半分にできる。
ここは一つ、豪快に手で持ってかじりついてみよう。
ライラと一緒にスペアリブを持ち、同時にかぶりつく。
じっくり焼き上げたと言うだけあって、お肉は香ばしくも柔らかい。肉汁もしっかりあり、口の中に旨みが広がっていく。
そしてスパイスの複雑な良い匂いがまた堪らない。スパイスの香りがお肉の美味しさをより引き立て、お肉の旨みがスパイスの香りの中に溶け込むかのようだ。
「あ、やっばい、これかなり美味しい。すごい。スパイス凄い」
美味しさのあまり独り言を言ってしまう。
お肉の美味しさもさることながら、スパイスの香りがとても堪らない。
スパイスはかなりたくさんの種類があり、料理によって使われる物が変わってくる。
お肉料理だとクミンやナツメグなどがよく使われるが、ここは特別に調合したスパイスと言ってるので、もっとたくさん使われているのだろう。
スパイスの調合はお店のこだわりでもあるので、この味を再現するのは基本的に無理なんだろうな。
……私もスパイスを色々買って、旅の合間に独自の特性スパイスを作りだしてみようかな。
そんなチャレンジ精神を呼び起こされるほどにこのスペアリブは美味しいのだ。
「うん……うんっ、うーん!」
ライラは、もはや言葉を忘れて唸りながらかじりついていた。何か怖い。妖精の癖に野生動物感出てる。
でも気持ちは分かる。こんなに美味しいお肉に噛り付いていると、本能的になるよね。
私もライラに習って、また一心不乱にスペアリブに噛り付いた。
……魔宝石作ろうとか考えてたのに、もう魔女らしさゼロだな、私。
鉄工場があるだけあって、この町では鉄製の器具が目立っている。歩きつつ露店を横目で覗くと、鉄のマグカップが並べられているのが見えた。
その他鉄製の椅子が目についたり、フライパンや鍋などの調理器具をカゴにいれ、叩き売りしているお店もあった。
鉄は色々な家具や道具に使われていて、日常的に欠かせない物だ。だから日用品がたくさんあるのは理解できるが、ここは鉄を多く作っているせいか変な物も多い。
今私が眺めているとあるお店の商品棚に、まさにそういう物がたくさん置かれていた。
ライラはふよふよ漂いながら棚の一つ一つを眺めていく。
「なにこの鉄の腕輪。すごく重いけど、こんなの装飾品としてつけたりするの?」
「うわ、本当に重い。これ筋トレの道具か何かかな……」
「見てよリリア、こっちには鉄で出来たトランプよ」
ライラに指さされて見てみると、確かに光沢ある鉄製のトランプがそこにはあった。
ちょっと持ち上げてみたが重い。トランプ一セットで五百グラム以上はあるんじゃないだろうか。
こんなのでカードゲームをするのは、よほど筋肉に自信がある者くらいだろう。
他にも鉄で作られた猫の置き物などがあった。誰が買うんだよ、これ。
こんな風に妙な鉄製品が溢れるカルディアの町だが、商業地帯を進んでいくと売り物の色が変わる。
この町は鉱石の町であり、採掘の際に産出された原石なども売っているのだ。なので原石を売り出す専門店が居並ぶ場所もある。
それらのお店は、基本的に安価で原石を売りだしている。と言うのは、未加工かつ質があまり良くない原石を売っているからだ。
例えば割れた物とか、石の表面に少々鉱物が付着しているだけの物とか、形が悪いだとか。そう言った物は市場で安価に売り出されてしまう。
逆に質の良い原石は他の町に出荷されたり、原石を加工する技術を持つ職人を擁している宝石商人が買いつけてしまうのだ。
未加工とはいえ、質の良い原石はそこそこ高値で売られるので、そうなるのはしかたない事だった。
質が良くない未加工の原石なんてそうそう需要は無さそうだが、これがどうして、そこそこ売れてしまうらしい。
なぜかと言うと、この死火山リグマットから取れた原石は不思議な力を持ち、持ち主を幸福にすると言われているからだ。いわゆる、パワーストーン扱いをされている。
……はっきり言ってそれは、宝石や原石の売り上げを伸ばすための誇張された表現でしかないだろうが、このキャッチフレーズは人々の心を掴むようで、質の悪い未加工原石ですら結構売れてしまうのだ。
私も未加工原石を売っているお店へ行き、いくつか買う事にした。
それは決してパワーストーン目当てでは無く、私が一応魔女だから欲しくなったのである。
と言うのも、古来の魔女はこういった宝石未満の原石を触媒として魔術儀式を行っていた、という記録が魔女の中で残っているのだ。
今でこそ魔女にとって魔力の扱いは基本中の基本だが、魔女としての体系が確立されていない大昔は、習得に十年以上もかかる高度な技術とされていた。
古来の魔女が魔力の扱いを学ぶためにまず行うのが、こういった原石を常に持ち歩き、自ら加工する事だった。
昔の魔女は魔力を体に溜めやすい体質がほとんどで、宝石類もまた魔力を溜めこみやすいと言われている。なので魔女が持ち歩く宝石や原石には魔力が集まりやすいのだ。
それで常に原石を持ち歩いて魔力を溜め、それを自ら加工して魔術の触媒に用いる、というプロセスによって魔力の運用を学ぶ……らしい。
大昔の話だから、今はそんな事をしなくても効率的に魔力の運用について学ぶ事が出来る。つまり廃れた風習とも言えた。
だけど、現在でも原石に魔力を込めて加工し、販売する魔女が少なからずいる。そういった魔女が作る宝石は魔宝石と呼ばれ、込められた魔力により淡く発光し続けるのだ。
これは通常の宝石よりもはるかに高い値段がつく。
私は魔法薬専門の魔女だが、旅の片手間に魔宝石が作れないか挑戦するのもいい。そう考えて原石をいくつか買う事にしたのだ。
うまくできなくても、個人的な鑑賞用にしたり、衣服のアクセサリーに用いてもいいだろう。
もしうまくできたらエメラルダに高値で売ってしまおう。エメラルダは服飾専門の魔女だから、魔宝石の需要がきっとあるはずだ。
正直うまく出来上がるとは思ってないので、質が悪めな原石を買う事にした。
買ったのは割れて歪な形のラピスラズリ。割れた中は石だったので、表面だけラピスラズリが付着しているタイプ。
後はくすんだアメジストに、傷ついたブラックオニキス。
どれも見た目はぱっとしないが、うまく魔宝石になって淡く輝けば、それなりに綺麗に見えるはずだ。
ちなみにこれだけ買ってごはん二食分程度の値段。本当に安い。
「よし、原石買えたしごはん食べに行こうごはん」
予定通り買い物が出来たので、うきうきな気分でライラと共にお店を探す。
「今日は何を食べるの?」
「ここは肉がメインだから、やっぱり肉料理かな」
「肉料理……モニカが好きな焼き肉みたいな?」
「うーん、それもいいけど、豪快にかぶりつけるような、いかにも肉食べてるって感じの料理がいいかな」
「全然ピンとこないわ……牛の丸焼きとか?」
「さすがにそんなには食べられない」
私の思う豪快をはるかに超えてくるライラだった。
そんな会話をしながら歩いていると、とあるお店が目に入る。
お店の入り口前に置かれたメニュー看板に描かれている文字に、私は目を奪われた。
おすすめ! 特製スペアリブ。
スペアリブは基本的に骨付きの肉を指す。
骨がついた肉の塊を豪快にかぶりつける料理だ。
うん、原石を買ってうきうきな今の気分に合ってる料理だ。
もう今日はスペアリブを食べるしかない。そう直感した私は、迷わずそのお店に入る事にした。
お店の中に入ったとたん、お肉が焼ける良い匂いが漂ってくる。
この匂いはお肉だけでなく、スパイスも混じっているようだ。香ばしく食欲を掻き立てる匂いだ。
この匂いを嗅いだだけで、頭の中がスペアリブ一色になってしまう。
私は空いてる席に座り、早速スペアリブを注文した。
料理がやってくるまでの間、時間つぶしに店を眺めてみる。
このお店はスペアリブに自信があるらしく、お店の壁にでかでかと特製スペアリブの特徴を書いた紙が貼られていた。
それによると、特製スペアリブは伝統的な作り方らしく、特別に調合したスパイスに漬け込んだ骨付き肉をじっくりと焼き上げた一品らしい。
スパイスのおかげで香ばしく深みのある味になっているので、一口食べるだけで止まらなくなる、とまで書いてある。
……何か読んでるだけでよだれ出てきた。その調合スパイスとやらの匂いもずっと漂っているし、どんどんお腹が空いていくようだ。
早く来ないかな、と言いかけた所で、スペアリブが私の前に運ばれてくる。
テーブルにスペアリブが乗ったお皿が置かれたとたん、香ばしい匂いとスパイスの良い匂いがそれまでとは比べ物にならないくらい漂ってきた。
「あ、良い匂いするわこれ。あ、すごい、匂いだけで美味しいかも」
体が小さいライラはこの食欲そそる匂いをダイレクトに感じているのだろう。導かれるようにふらふらとスペアリブに近づいていく。
ここのスペアリブは手ごろなサイズの骨付き肉が四つほどあるタイプで、ちょうどライラと半分にできる。
ここは一つ、豪快に手で持ってかじりついてみよう。
ライラと一緒にスペアリブを持ち、同時にかぶりつく。
じっくり焼き上げたと言うだけあって、お肉は香ばしくも柔らかい。肉汁もしっかりあり、口の中に旨みが広がっていく。
そしてスパイスの複雑な良い匂いがまた堪らない。スパイスの香りがお肉の美味しさをより引き立て、お肉の旨みがスパイスの香りの中に溶け込むかのようだ。
「あ、やっばい、これかなり美味しい。すごい。スパイス凄い」
美味しさのあまり独り言を言ってしまう。
お肉の美味しさもさることながら、スパイスの香りがとても堪らない。
スパイスはかなりたくさんの種類があり、料理によって使われる物が変わってくる。
お肉料理だとクミンやナツメグなどがよく使われるが、ここは特別に調合したスパイスと言ってるので、もっとたくさん使われているのだろう。
スパイスの調合はお店のこだわりでもあるので、この味を再現するのは基本的に無理なんだろうな。
……私もスパイスを色々買って、旅の合間に独自の特性スパイスを作りだしてみようかな。
そんなチャレンジ精神を呼び起こされるほどにこのスペアリブは美味しいのだ。
「うん……うんっ、うーん!」
ライラは、もはや言葉を忘れて唸りながらかじりついていた。何か怖い。妖精の癖に野生動物感出てる。
でも気持ちは分かる。こんなに美味しいお肉に噛り付いていると、本能的になるよね。
私もライラに習って、また一心不乱にスペアリブに噛り付いた。
……魔宝石作ろうとか考えてたのに、もう魔女らしさゼロだな、私。
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