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165話、渓谷とマカロニアンドチーズ
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カジノのオーナーでもある魔女トリノさんの新作ルーレットのテスターとして振り回された私達は、偏った昼食を食べ終えてようやくオラクルの町を後にした。
思えばオラクルの町では、カジノで大外れしたり、モニカととんでもないバーベキューをしたり、トリノさんの謎料理ギャンブルにつき合わされたりと、たった数日とは思えない濃い日々だった。
それと比べると、こうして旅を再開したらのどかの一言。草原地帯をゆったり散策し、花畑と出くわしてたくさんの蝶を眺めたりと、あっという間に数時間が経った。
それくらい歩いていると、周りの風景は段々様変わりしていく。
草木はまばらになり、ごつごつした岩が目立ち始め、ついには岩が隆起する地帯へと突入した。
ここはローレンス渓谷と呼ばれている山脈地帯だ。ゴツゴツした岩山が目立ち、その間を歩くはめになる。
山とは言うが、以前山登りしたような物とは全く別物で、木々などの緑色は一切ない。ただただ突き出た岩山なのだ。こんな所を登ろうとする人はいないし、上っても何も得られないだろう。
谷間の渓谷には川も流れていて、必然川そばを歩くことになる。うっかり足を滑らせないよう気をつけないと。
自然と歩く速度は遅くなり、気が付けば夜が始まりだしていた。
「暗い中でこんな場所を歩くのはぞっとしないわ。そろそろ休憩しましょう」
ベアトリスのその言葉が切っ掛けで、今日は川そばの岩肌で野宿する事になった。
しかし……こんな場所とはいえ、吸血鬼らしくないセリフだ。
「ベアトリスってさ、夜目が効かないの?」
吸血鬼はなんとなくだが、目が良くて暗闇の中でもしっかり視界が確保できてる印象がある。
「人間よりは多少は暗闇でも目は通るけど……だからってこんなゴツゴツした道を夜に歩きたいとは思わないわ。うっかり川に落ちたら終わりよ。私泳げないもの」
「え? そうなの?」
「ここまで生きてきて、泳ぐ意味も理由も見いだせなかったわよ」
……私は無言でベアトリスに手を差し出した。私もベアトリスと同じだ。泳げない。その思いを込めて無言で握手を求めたのだ。
ベアトリスは差し出された私の手の意味を理解してないらしく、首を傾げながらも握手をしてくれた。
「……とりあえずごはん作るわね」
握手を終えた後もやっぱり意味が分からないと首を傾げていたベアトリスは、気を取り直したように夕食の準備を始めた。
「今日はなに作るの?」
ライラに問われ、ベアトリスは袋詰めにされた何かを振る。
かさかさっと乾いた音が聞こえるその袋には、乾燥マカロニがたくさん入っていた。
「この前は暴飲暴食をし過ぎたから、今日はシンプルな料理にするわ。リリア、お湯沸かしてちょうだい」
ベアトリスに言われるままお鍋に水を張り、魔術で起こした火でお湯を沸かす。
ぐつぐつ沸騰し始めると、ベアトリスは大胆にマカロニを全部投入した。
そのままぐらぐら似ている間にフライパンを用意し、バター、生クリーム、チェダーチーズを加えて加熱。いい具合にふつふつし始めたところで、茹で上がったマカロニを豪快に入れてチーズソースと絡め上げた。
できあがった物をお皿にどんっと乗せる。
「はい、完成」
「はやっ」
マカロニ茹でてチーズソースと絡めただけだ。いわゆるマカロニアンドチーズ。でもおいしそう。
「よくある家庭料理よ。早くて簡単だし結構おいしいし、凝った料理をする気になれない時に重宝するわ」
確かに、どろっと濃厚そうなチーズソースが絡んだマカロニはかなりおいしそう。
この前お肉続きだった事もあって、チーズとマカロニというシンプルな料理がむしろ珍しく感じてしまう。おかげで食欲は結構そそられた。
熱々なうちに早速食べようとなり、皆で頂きます。もう面倒だからと、大皿から皆で食べ始める。
「んっ……おいしい」
一口食べると、濃厚なチーズの味。塩気がほどよく効いたマカロニも相まって、中々絶品だ。
すごくシンプルなのに、濃厚な口当たりで満足感も抜群。やっぱりチーズっておいしいんだな、と再確認してしまう。
「んふ~♪」
「うん、中々ね」
ライラは上機嫌に舌つづみを打っているし、ベアトリスは自作だけあってまあまあねと評価しながら食べ続ける。
とてもシンプルなマカロニアンドチーズ。しかしシンプルだけあって、たくさん食べていると飽きもくる。
そうなると持ってる様々な調味料の出番だ。
「ちょっとコショウをかけてみよっかな……」
わかしは粗びきの黒コショウをさっと一振りして食べてみた。
まろやかで濃厚なチーズの味に、ピリっと響くコショウが中々いい。チーズとコショウも結構相性いいよね。
「そういう味変するのも良いわね。私はスパイスかけてみよ」
ベアトリスはクミンやガラムマサラなどが入った万能スパイスをさっと一振りする。とたんに食欲誘う刺激的な匂いがしてきた。
「……うん、スパイシー風味。でも匂いと味が剥離してるかも」
スパイスは匂いが強いが、それだけで味が激変するものではない。それでもスパイス風味が足された事で、多少は料理の印象に変化があったようだ。食べるスピードが結構速くなっていた。
「ライラは何かかけないの?」
「私は普通でいいわ。チーズおいしいもの」
一周回って通な意見だ。結局調味料を無駄にかけずにシンプルに食べるのが一番って言うのはあるよねぇ。
そんな風に平和にマカロニアンドチーズをはぐはぐ食べながら、夜空を見上げてみる。
自然あふれる渓谷だけあって、星がキラキラ輝いて見えた。オラクルの町は常に明るくて星が見えなかった分、ちょっと新鮮に感じる。
「……平和だなぁ」
川の流れがかすかに聞こえる程度の静かな夜。煌びやかなオラクルの町で過ごした数日が嘘のようだ。
でもこれはこれで落ちつくし楽しい。なんか旅してる感も出てくる。
ベアトリスやライラと野宿しながらごはんを食べる。今の私にとっての日常がこれなのかもしれない。
とにかく、平和な夜だった。
ごはんを食べた後は、食後の紅茶を淹れて飲みながらまったりとする。
たまにはいいよね。こういう何もないゆったりした時間。
思えばオラクルの町では、カジノで大外れしたり、モニカととんでもないバーベキューをしたり、トリノさんの謎料理ギャンブルにつき合わされたりと、たった数日とは思えない濃い日々だった。
それと比べると、こうして旅を再開したらのどかの一言。草原地帯をゆったり散策し、花畑と出くわしてたくさんの蝶を眺めたりと、あっという間に数時間が経った。
それくらい歩いていると、周りの風景は段々様変わりしていく。
草木はまばらになり、ごつごつした岩が目立ち始め、ついには岩が隆起する地帯へと突入した。
ここはローレンス渓谷と呼ばれている山脈地帯だ。ゴツゴツした岩山が目立ち、その間を歩くはめになる。
山とは言うが、以前山登りしたような物とは全く別物で、木々などの緑色は一切ない。ただただ突き出た岩山なのだ。こんな所を登ろうとする人はいないし、上っても何も得られないだろう。
谷間の渓谷には川も流れていて、必然川そばを歩くことになる。うっかり足を滑らせないよう気をつけないと。
自然と歩く速度は遅くなり、気が付けば夜が始まりだしていた。
「暗い中でこんな場所を歩くのはぞっとしないわ。そろそろ休憩しましょう」
ベアトリスのその言葉が切っ掛けで、今日は川そばの岩肌で野宿する事になった。
しかし……こんな場所とはいえ、吸血鬼らしくないセリフだ。
「ベアトリスってさ、夜目が効かないの?」
吸血鬼はなんとなくだが、目が良くて暗闇の中でもしっかり視界が確保できてる印象がある。
「人間よりは多少は暗闇でも目は通るけど……だからってこんなゴツゴツした道を夜に歩きたいとは思わないわ。うっかり川に落ちたら終わりよ。私泳げないもの」
「え? そうなの?」
「ここまで生きてきて、泳ぐ意味も理由も見いだせなかったわよ」
……私は無言でベアトリスに手を差し出した。私もベアトリスと同じだ。泳げない。その思いを込めて無言で握手を求めたのだ。
ベアトリスは差し出された私の手の意味を理解してないらしく、首を傾げながらも握手をしてくれた。
「……とりあえずごはん作るわね」
握手を終えた後もやっぱり意味が分からないと首を傾げていたベアトリスは、気を取り直したように夕食の準備を始めた。
「今日はなに作るの?」
ライラに問われ、ベアトリスは袋詰めにされた何かを振る。
かさかさっと乾いた音が聞こえるその袋には、乾燥マカロニがたくさん入っていた。
「この前は暴飲暴食をし過ぎたから、今日はシンプルな料理にするわ。リリア、お湯沸かしてちょうだい」
ベアトリスに言われるままお鍋に水を張り、魔術で起こした火でお湯を沸かす。
ぐつぐつ沸騰し始めると、ベアトリスは大胆にマカロニを全部投入した。
そのままぐらぐら似ている間にフライパンを用意し、バター、生クリーム、チェダーチーズを加えて加熱。いい具合にふつふつし始めたところで、茹で上がったマカロニを豪快に入れてチーズソースと絡め上げた。
できあがった物をお皿にどんっと乗せる。
「はい、完成」
「はやっ」
マカロニ茹でてチーズソースと絡めただけだ。いわゆるマカロニアンドチーズ。でもおいしそう。
「よくある家庭料理よ。早くて簡単だし結構おいしいし、凝った料理をする気になれない時に重宝するわ」
確かに、どろっと濃厚そうなチーズソースが絡んだマカロニはかなりおいしそう。
この前お肉続きだった事もあって、チーズとマカロニというシンプルな料理がむしろ珍しく感じてしまう。おかげで食欲は結構そそられた。
熱々なうちに早速食べようとなり、皆で頂きます。もう面倒だからと、大皿から皆で食べ始める。
「んっ……おいしい」
一口食べると、濃厚なチーズの味。塩気がほどよく効いたマカロニも相まって、中々絶品だ。
すごくシンプルなのに、濃厚な口当たりで満足感も抜群。やっぱりチーズっておいしいんだな、と再確認してしまう。
「んふ~♪」
「うん、中々ね」
ライラは上機嫌に舌つづみを打っているし、ベアトリスは自作だけあってまあまあねと評価しながら食べ続ける。
とてもシンプルなマカロニアンドチーズ。しかしシンプルだけあって、たくさん食べていると飽きもくる。
そうなると持ってる様々な調味料の出番だ。
「ちょっとコショウをかけてみよっかな……」
わかしは粗びきの黒コショウをさっと一振りして食べてみた。
まろやかで濃厚なチーズの味に、ピリっと響くコショウが中々いい。チーズとコショウも結構相性いいよね。
「そういう味変するのも良いわね。私はスパイスかけてみよ」
ベアトリスはクミンやガラムマサラなどが入った万能スパイスをさっと一振りする。とたんに食欲誘う刺激的な匂いがしてきた。
「……うん、スパイシー風味。でも匂いと味が剥離してるかも」
スパイスは匂いが強いが、それだけで味が激変するものではない。それでもスパイス風味が足された事で、多少は料理の印象に変化があったようだ。食べるスピードが結構速くなっていた。
「ライラは何かかけないの?」
「私は普通でいいわ。チーズおいしいもの」
一周回って通な意見だ。結局調味料を無駄にかけずにシンプルに食べるのが一番って言うのはあるよねぇ。
そんな風に平和にマカロニアンドチーズをはぐはぐ食べながら、夜空を見上げてみる。
自然あふれる渓谷だけあって、星がキラキラ輝いて見えた。オラクルの町は常に明るくて星が見えなかった分、ちょっと新鮮に感じる。
「……平和だなぁ」
川の流れがかすかに聞こえる程度の静かな夜。煌びやかなオラクルの町で過ごした数日が嘘のようだ。
でもこれはこれで落ちつくし楽しい。なんか旅してる感も出てくる。
ベアトリスやライラと野宿しながらごはんを食べる。今の私にとっての日常がこれなのかもしれない。
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