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第4話 【反転世界 其の4】
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せかへい 外伝5
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第4話
【反転世界 其の4】
シーヴは頭を下げる。
「すみません、エリス先輩!! なんの情報も得られなくて!!」
しかし、エリスは首を振る。
「まだ諦めるには早いよ。付いてきて」
そう言い、エリスはシーヴを連れて歩き出す。
シーヴを連れてきたのは王立魔法学園にある図書館だ。
そこには多くの本があり、王国で一番多く本が保管されている。
本棚は人の三倍ほど積み上げられており、上の方に置いてある本を取るためには梯子を使うなどする必要がある。
「あそこにある本を取ってきてくれる?」
エリスはそう言うと、一番上の方にある赤い本を指さす。
「俺?」
シーヴは自分のことを指さす。
「あなた以外誰がいるのよ」
シーヴは嬉しそうに「はい!!」と返事をすると、梯子を持ってきて上に登っていく。
「この本ですか?」
シーヴはエリスが指した本を取ると、エリスに見せて確認する。
「そうよ」
シーヴは梯子からジャンプして降りる。
高さはかなりあるが、シーヴは余裕で着地した。
「どうぞ!!」
シーヴはエリスに本を渡す。
エリスは本を開くと、本の内容を確認する。
「これは私の仮説なんだけど……」
そう言うと、エリスは自分の考えを話す。
大陸には世界の始まりの木となった大樹があると言われている。
それは不思議な力で守られており、通常ではたどり着くことも、見ることもできないと言う。
その木は大陸の西側にあると言われており、木のある近くは魔素が集まりやすいと言う噂もあり、魔力を求めてオーボエ王国とフルート王国の間で戦争が起きたこともあった。
エリスの仮説はその木が反転村なのではないか。と言うものである。
その木は地界から天界まで繋がる巨大な大木であり、世界の柱となっている。
もしも、反転村と神話に登場するその木が存在するのなら、その二つは関係性があるのかもしれない。
大昔に王国を作ったと言われる人物達。王族や貴族は天族の子孫であると言われており、もしかしたらその木を伝って、この下界にやってきたのかもしれない。
情報が少ない以上、これを調べる手段はこれ以上ない。
しかし、この知識は今後、何かに使えるかもしれない。
エリスはこの記憶を留めておくことにした。
「で? これ行けないんですか?」
「行ったでしょ。今の状況じゃ、行けないのよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はちょっと長めのストーリーでした。
この短編はもしかしたら本編にも関係が出てくるかも!?
ご覧くださり、ありがとうございました!!
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第4話
【反転世界 其の4】
シーヴは頭を下げる。
「すみません、エリス先輩!! なんの情報も得られなくて!!」
しかし、エリスは首を振る。
「まだ諦めるには早いよ。付いてきて」
そう言い、エリスはシーヴを連れて歩き出す。
シーヴを連れてきたのは王立魔法学園にある図書館だ。
そこには多くの本があり、王国で一番多く本が保管されている。
本棚は人の三倍ほど積み上げられており、上の方に置いてある本を取るためには梯子を使うなどする必要がある。
「あそこにある本を取ってきてくれる?」
エリスはそう言うと、一番上の方にある赤い本を指さす。
「俺?」
シーヴは自分のことを指さす。
「あなた以外誰がいるのよ」
シーヴは嬉しそうに「はい!!」と返事をすると、梯子を持ってきて上に登っていく。
「この本ですか?」
シーヴはエリスが指した本を取ると、エリスに見せて確認する。
「そうよ」
シーヴは梯子からジャンプして降りる。
高さはかなりあるが、シーヴは余裕で着地した。
「どうぞ!!」
シーヴはエリスに本を渡す。
エリスは本を開くと、本の内容を確認する。
「これは私の仮説なんだけど……」
そう言うと、エリスは自分の考えを話す。
大陸には世界の始まりの木となった大樹があると言われている。
それは不思議な力で守られており、通常ではたどり着くことも、見ることもできないと言う。
その木は大陸の西側にあると言われており、木のある近くは魔素が集まりやすいと言う噂もあり、魔力を求めてオーボエ王国とフルート王国の間で戦争が起きたこともあった。
エリスの仮説はその木が反転村なのではないか。と言うものである。
その木は地界から天界まで繋がる巨大な大木であり、世界の柱となっている。
もしも、反転村と神話に登場するその木が存在するのなら、その二つは関係性があるのかもしれない。
大昔に王国を作ったと言われる人物達。王族や貴族は天族の子孫であると言われており、もしかしたらその木を伝って、この下界にやってきたのかもしれない。
情報が少ない以上、これを調べる手段はこれ以上ない。
しかし、この知識は今後、何かに使えるかもしれない。
エリスはこの記憶を留めておくことにした。
「で? これ行けないんですか?」
「行ったでしょ。今の状況じゃ、行けないのよ」
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今回はちょっと長めのストーリーでした。
この短編はもしかしたら本編にも関係が出てくるかも!?
ご覧くださり、ありがとうございました!!
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