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第2話 【氷の女王 其の2】
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せかへい 外伝29
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第2話
【氷の女王 其の2】
クリスタとガレッドが椅子に座り待っている。ガレッドはノコリギのようにギザギザと尖った刃のついた大剣を磨いている。クリスタは暑さにやられて机に突っ伏すように倒れていた。
「暑い、暑すぎじゃ~」
「そうやってやってるから暑いんだよ。何かに集中してれば気にならないぞ」
「そうは言ってもやることなんてないしのぉ~」
クリスタはそう言い、ぐだーっとしている。そんなガレッドは向かいに座りながら武器を拭く。
「というか、そんなに暑いか? 今はそんなに暑い時期じゃないぞ。夏になったらもっと暑いからな」
ガレッドがそう言うと、クリスタはぬるっと腰を上げた。
「夏は冷凍施設から出ないからのぉ、お主にとっては適温かもしれぬが、妾には辛いのじゃ」
そしてまた倒れた。
ガレッドはクリスタのいつもの生活しているスペースを思い出す。
クリスタは帝国の奴隷管理の仕事と倉庫の管理をしている。基本的には倉庫の管理であり、冷凍室で食料などの保存を行う。
奴隷に関しては冷凍室での拷問のようなものを行い、抵抗する気力を失くさせる。
それがクリスタの行う仕事である。基本的にクリスタが生活しているのは冷凍室であり、自身の魔法で冷気を溜めた倉庫で暮らしている。
基本的には引きこもっており、よっぽどのことがないと外には出てこない。
クリスタは普段から温度の低い場所にいる。そのせいで通常の温度では暑いと感じてしまう。
「おい、そろそろジェイ様が来るぞ。もう少ししっかりしろよ」
「良いじゃろぉ~、まだ来てないんじゃし~、というか早く帰りたいのぉ」
そんな会話していると扉が叩かれる。そして扉が開くとそこから金髪の少年が現れた。
その少年を見たクリスタはビクッとして、すぐに姿勢を正した。
「ジェイ様!!」
入ってきたのはジェイ・アウン。アングレラ帝国で唯一に魔法の使用を許された大賢者の一人であり、奴隷管理を行なっていふ。
クリスタやガレッドはジェイの部下であり、ジェイの補佐を行なっている。ジェイは二人の上司にあたる。
ジェイは部屋の中を見渡す。そして二人を見た後、
「フェスがいないようだな」
と言った。フェスとはクリスタやガレッドと同じくジェイの部下の賢者である。しかし、そのフェスが見当たらない。
ガレッドは立ち上がると、ジェイに説明する。
「フェスは仕事が忙しいようで来れないみたいです」
ガレッドはジェイにそう伝えた。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第2話
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「暑い、暑すぎじゃ~」
「そうやってやってるから暑いんだよ。何かに集中してれば気にならないぞ」
「そうは言ってもやることなんてないしのぉ~」
クリスタはそう言い、ぐだーっとしている。そんなガレッドは向かいに座りながら武器を拭く。
「というか、そんなに暑いか? 今はそんなに暑い時期じゃないぞ。夏になったらもっと暑いからな」
ガレッドがそう言うと、クリスタはぬるっと腰を上げた。
「夏は冷凍施設から出ないからのぉ、お主にとっては適温かもしれぬが、妾には辛いのじゃ」
そしてまた倒れた。
ガレッドはクリスタのいつもの生活しているスペースを思い出す。
クリスタは帝国の奴隷管理の仕事と倉庫の管理をしている。基本的には倉庫の管理であり、冷凍室で食料などの保存を行う。
奴隷に関しては冷凍室での拷問のようなものを行い、抵抗する気力を失くさせる。
それがクリスタの行う仕事である。基本的にクリスタが生活しているのは冷凍室であり、自身の魔法で冷気を溜めた倉庫で暮らしている。
基本的には引きこもっており、よっぽどのことがないと外には出てこない。
クリスタは普段から温度の低い場所にいる。そのせいで通常の温度では暑いと感じてしまう。
「おい、そろそろジェイ様が来るぞ。もう少ししっかりしろよ」
「良いじゃろぉ~、まだ来てないんじゃし~、というか早く帰りたいのぉ」
そんな会話していると扉が叩かれる。そして扉が開くとそこから金髪の少年が現れた。
その少年を見たクリスタはビクッとして、すぐに姿勢を正した。
「ジェイ様!!」
入ってきたのはジェイ・アウン。アングレラ帝国で唯一に魔法の使用を許された大賢者の一人であり、奴隷管理を行なっていふ。
クリスタやガレッドはジェイの部下であり、ジェイの補佐を行なっている。ジェイは二人の上司にあたる。
ジェイは部屋の中を見渡す。そして二人を見た後、
「フェスがいないようだな」
と言った。フェスとはクリスタやガレッドと同じくジェイの部下の賢者である。しかし、そのフェスが見当たらない。
ガレッドは立ち上がると、ジェイに説明する。
「フェスは仕事が忙しいようで来れないみたいです」
ガレッドはジェイにそう伝えた。
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