超人ババアとも子

ピラフドリア

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第6話 『店長じゃァァァ』

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 ジョナサンを囮に未婚店員達を一箇所に集めたとも子達は4階にある100円ショップに立ち寄っていた。



「ここに店長がいるはずじゃ」



「いや、100均なんだけど」



 見た目はただの100均。しかし、とも子には違いが分かっていた。



「これをよく見るんじゃァァァ」



 とも子はそう言うと棚に並べられた商品を手に取る。
 それはなんともない100均の文房具……のように見えたが違っていた!?



「なんだこの写真はァァァ!!」



 文房具には眼鏡をかけたハゲたおっさんの写真が貼られている。



「ふふふ、それは私のことだ!」



 そしてアキラのツッコミを聞きつけ、店の奥から写真の男が現れる。
 右手には箒、左手にはバケツ、両手にゴム手袋をはめてエプロンをつけている。しかし、エプロンの内側は黒いスーツ姿で、高そうなネクタイもチラリと見える。



「私がここの店長。ボットン 斗井歴(トイレ)だ!!」



 斗井歴の名前を聞き、アキラは衝撃の顔を浮かべる。



「すげー名前のやつ出てきたー!!」



 彼の名前に動揺するアキラを横に、一人の婆さんは先頭準備を整えていた。



 両手にはちょっと萎れたスリッパを付け、とも子は高らかに笑う。



「バババババ!! お主がここの店長じゃな! この店を潰しに来てやったぞ!」



 とも子の言葉を聞き、斗井歴は鼻で笑う。



「ふふふ、面白い。できるものならやってみるが良い!!」



 斗井歴は持っていたバケツをとも子に向けて投げつける。
 とも子は大きく息を吸うと、口から炎(ブレス)を吐いて全ての水を蒸発させた。



 しかし、水は囮。斗井歴はすでに次の行動を追っていた。



 斗井歴は店の売り物であったティッシュペーパーの箱を取ると、中身を全て抜き出す。そして空き箱を二つ作ると、それを両足に装着した。



「ふふふ、これこそ私の戦闘形態。さぁ、婆さん貴様に俺を倒せるか!!」




【後書き】

 唐突の戦闘

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