19 / 354
第18話 【BLACK EDGE 其の18 協力者】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第18話
【BLACK EDGE 其の18 協力者】
「待ちなさい」
警備員の後ろから声がする。警備員が警戒しながら後ろを向くと、そこには黒いフードに仮面を被った人物がいた。
「あ、すみません!!」
警備員は銃を下ろす。警備員は組織の中でも下っ端。フードの人物の方が位が上になる。
しかし、組織の人間がきたということは、フェアの正体がバレる可能性がある。
フェアは捕まるわけにはいかない。子供達を探す必要がある。
フェアは剣を手に警備員に襲いかかる。警備員は驚きフェアに銃口を向けるが……。
誰よりも早く仮面の人物が動く。そして二人の間に入ると、
フェアの前に足を出して転ばせた。フェアは転び、剣をその場に落とす。
警備員は銃を撃つギリギリであったが、撃たずに済んだ。
「すまない。子供を一人回収し損ねていたようだ」
仮面の人物はそう言うと、フェアの落とした剣を拾った。
仮面の人物はそれを持つと手元でクルクルと回転させる。そしてその短剣を持って何かに気づいたようだ。
フェアは転んだまま動けない。このままでは捕まる。そう思った。しかし、
仮面の人物は警備員の方に近づく。警備員は銃をしまうと、
「この子供はどうしましょうか?」
と聞いた。仮面の人物は警備員のすぐ横に立つと、警備員の首を剣で切り、警備員を殺した。
「この子供は私達が預かる」
死体がその場で崩れるように倒れる。
フェアが驚いていると、仮面の人物は仮面を取った。
仮面の人物の正体は女。それも黒髪の美人だ。
「久しぶりね。フェア」
その女はそう言う。そしてフェアは理解した。この人物が協力者の女性。
「メテオラ!!」
メテオラは子供達の計画を考えてくれたり、フェアを外に逃したりと協力してくれた。
「ほら、立ちなさい」
メテオラはフェアに手を差し出す。フェアがそれを掴むと立ち上がるのを手伝ってくれた。
「メテオラ、子供達が誰もいないの!!」
心配そうに聞くフェアにメテオラは、
「大丈夫。みんな無事だ。でも、ここにはいない。他の施設に連れて行かれた」
それを聞いたフェアはショックを受ける。これで助けられると思っていた。だが、またそれが遠くなってしまったからだ。
もしかしたらフェアが逃げたことで異動をさせることになってしまったのかもしれない。ブラッドとの接触が良くなかったのか。原因はわからない。
「どこに!!」
焦っているフェアにメテオラは短剣を返す。
「それは後で話す。それよりもまずはあなたの相棒を助けないとね」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第18話
【BLACK EDGE 其の18 協力者】
「待ちなさい」
警備員の後ろから声がする。警備員が警戒しながら後ろを向くと、そこには黒いフードに仮面を被った人物がいた。
「あ、すみません!!」
警備員は銃を下ろす。警備員は組織の中でも下っ端。フードの人物の方が位が上になる。
しかし、組織の人間がきたということは、フェアの正体がバレる可能性がある。
フェアは捕まるわけにはいかない。子供達を探す必要がある。
フェアは剣を手に警備員に襲いかかる。警備員は驚きフェアに銃口を向けるが……。
誰よりも早く仮面の人物が動く。そして二人の間に入ると、
フェアの前に足を出して転ばせた。フェアは転び、剣をその場に落とす。
警備員は銃を撃つギリギリであったが、撃たずに済んだ。
「すまない。子供を一人回収し損ねていたようだ」
仮面の人物はそう言うと、フェアの落とした剣を拾った。
仮面の人物はそれを持つと手元でクルクルと回転させる。そしてその短剣を持って何かに気づいたようだ。
フェアは転んだまま動けない。このままでは捕まる。そう思った。しかし、
仮面の人物は警備員の方に近づく。警備員は銃をしまうと、
「この子供はどうしましょうか?」
と聞いた。仮面の人物は警備員のすぐ横に立つと、警備員の首を剣で切り、警備員を殺した。
「この子供は私達が預かる」
死体がその場で崩れるように倒れる。
フェアが驚いていると、仮面の人物は仮面を取った。
仮面の人物の正体は女。それも黒髪の美人だ。
「久しぶりね。フェア」
その女はそう言う。そしてフェアは理解した。この人物が協力者の女性。
「メテオラ!!」
メテオラは子供達の計画を考えてくれたり、フェアを外に逃したりと協力してくれた。
「ほら、立ちなさい」
メテオラはフェアに手を差し出す。フェアがそれを掴むと立ち上がるのを手伝ってくれた。
「メテオラ、子供達が誰もいないの!!」
心配そうに聞くフェアにメテオラは、
「大丈夫。みんな無事だ。でも、ここにはいない。他の施設に連れて行かれた」
それを聞いたフェアはショックを受ける。これで助けられると思っていた。だが、またそれが遠くなってしまったからだ。
もしかしたらフェアが逃げたことで異動をさせることになってしまったのかもしれない。ブラッドとの接触が良くなかったのか。原因はわからない。
「どこに!!」
焦っているフェアにメテオラは短剣を返す。
「それは後で話す。それよりもまずはあなたの相棒を助けないとね」
0
あなたにおすすめの小説
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる