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第78話 【BLACK EDGE 其の78 正当な金】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第78話
【BLACK EDGE 其の78 正当な金】
ブラッドはクロウを連れて村に戻った。
そしてフェアの待つ馬車のところに着くと、クロウの方を向いた。
「まだ荷物の整理が終わってない。それを手伝ってくれ」
クロウにそう言った。それに対してクロウは怒る。
「なぜ、私がそんなことをしなければならないんだ!!」
「…………とにかく手伝え」
ブラッドはクロウの意見も聞かずに、クロウに荷物を投げる。
クロウは仕方がなくブラッドの荷物整理を手伝うことにした。
船に乗せることができるのは木箱に入る程度の荷物だ。あまり多くは持っていけない。
そのためほとんどの物はここに残して行くことになる。
残っていたフェアはここで売り払うものと、船で向こう岸に持って行くものを分けていた。
ブラッドとクロウはその分けられたものを馬車から下ろしたり、船に乗せる箱に積んだりしていた。
そしてある程度分けると、
「フェアはここで待っててくれ。…………クロウ、お前は手伝え」
ブラッドはクロウを連れていらなくなったものを売り払う。そしてなんだかんだで荷物整理が終わった。
荷物整理を終えて、馬車の元に戻る。
「二人とも~、お疲れ様~」
フェアが待っていた。
クロウはヘトヘトであり、ブラッドのことを睨む。
「なぜ、私にこんなことをさせるんだよ」
それに対してブラッドは答えた。
「それは正当な金のためだよ」
そう言うとブラッドはクロウに荷物を売った時に手に入れた金を渡した。
それを受け取ったクロウは驚く。
金額はまんまの金だ。それに中にはかなりの金が入っている。
「そいつはやるよ」
ブラッドの言葉を聞いてクロウは、
「な!?」
と驚いた。
「それは今回手伝ってくれたお礼だ。そして馬車代のつりだ」
明らかに金額がおかしい。
「おい、こんなに…………」
クロウはこれだけの金を手に入れたことはなかった。だからこそ、
「良いんだよ。受け取っておけ。…………それにそれだけの仕事をしたってことだ」
荷物の移動だけじゃない。フェアとも遊んでくれていたし、荷物の手入れもしてくれていた。
ブラッドはクロウはそれだけの仕事をしたと考えた。だからこそ、それだけの金額を渡したのだ。
「もう盗みはするんじゃねーぞ」
クロウが盗んでいた財布もブラッドと共に一緒に返しに行った。村の人たちは心優しく許してくれた。
「ああ、分かったよ」
クロウは馬車に乗ると、王都に向かって消えて行った。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第78話
【BLACK EDGE 其の78 正当な金】
ブラッドはクロウを連れて村に戻った。
そしてフェアの待つ馬車のところに着くと、クロウの方を向いた。
「まだ荷物の整理が終わってない。それを手伝ってくれ」
クロウにそう言った。それに対してクロウは怒る。
「なぜ、私がそんなことをしなければならないんだ!!」
「…………とにかく手伝え」
ブラッドはクロウの意見も聞かずに、クロウに荷物を投げる。
クロウは仕方がなくブラッドの荷物整理を手伝うことにした。
船に乗せることができるのは木箱に入る程度の荷物だ。あまり多くは持っていけない。
そのためほとんどの物はここに残して行くことになる。
残っていたフェアはここで売り払うものと、船で向こう岸に持って行くものを分けていた。
ブラッドとクロウはその分けられたものを馬車から下ろしたり、船に乗せる箱に積んだりしていた。
そしてある程度分けると、
「フェアはここで待っててくれ。…………クロウ、お前は手伝え」
ブラッドはクロウを連れていらなくなったものを売り払う。そしてなんだかんだで荷物整理が終わった。
荷物整理を終えて、馬車の元に戻る。
「二人とも~、お疲れ様~」
フェアが待っていた。
クロウはヘトヘトであり、ブラッドのことを睨む。
「なぜ、私にこんなことをさせるんだよ」
それに対してブラッドは答えた。
「それは正当な金のためだよ」
そう言うとブラッドはクロウに荷物を売った時に手に入れた金を渡した。
それを受け取ったクロウは驚く。
金額はまんまの金だ。それに中にはかなりの金が入っている。
「そいつはやるよ」
ブラッドの言葉を聞いてクロウは、
「な!?」
と驚いた。
「それは今回手伝ってくれたお礼だ。そして馬車代のつりだ」
明らかに金額がおかしい。
「おい、こんなに…………」
クロウはこれだけの金を手に入れたことはなかった。だからこそ、
「良いんだよ。受け取っておけ。…………それにそれだけの仕事をしたってことだ」
荷物の移動だけじゃない。フェアとも遊んでくれていたし、荷物の手入れもしてくれていた。
ブラッドはクロウはそれだけの仕事をしたと考えた。だからこそ、それだけの金額を渡したのだ。
「もう盗みはするんじゃねーぞ」
クロウが盗んでいた財布もブラッドと共に一緒に返しに行った。村の人たちは心優しく許してくれた。
「ああ、分かったよ」
クロウは馬車に乗ると、王都に向かって消えて行った。
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