141 / 354
第139話 【BLACK EDGE 其の139 魔術について】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第139話
【BLACK EDGE 其の139 魔術について】
死人からの襲撃を耐えたブラッド達は玄関で傷を負ったイエティの手当てをしていた。
イエティは剣を持った死人の攻撃からクリスを守るために、二人の間に入り盾になった。それにより背中を切られて怪我を負ってしまったのだ。
「見せてください……」
フェアがイエティに近づくと、傷を見せてもらう。イエティの傷は深く。今は激しく動けない状態だ。
フェアは手を傷の方に向けると力を使う。フェアの手が光だし、その光で傷を照らす。
するとイエティの傷は塞がっていく。
「…………これは……」
それを見ているクリスが驚いた。そんな驚いているクリスにブラッドは説明する。
「これがフェアの龍の力だ。俺とは違い、フェアにあってる優しい力だろ」
ブラッドは自慢げに言った。
ブラッドの説明を聞いたクリスは納得していない部分もあるようだが、反論はしない。
今度はブラッドが質問した。
「てか、お前は俺たちが龍の適応者って知ってたんなら、こういうことも出来ること知ってたんじゃないか?」
だが、クリスは首を横に振った。
「私の力は万能じゃないからな。特殊な目であらゆる可能性を見ることができる。それだけなんだ……」
「あらゆる可能性? そうだ。お前の魔術はなんなんだ。未来が見れたり、核の場所を調べたり……?」
魔術は龍の力とは違う。
そして何人もの術師と戦ってきたブラッドには、クリスの力が少し他のものとは違うもののように感じていた。
するとクリスはイエティの治療中がまだかかると思って、階段に腰をかけて座った。
「私の力は魔術の中でも異質だ。だからアリエルに狙われてる」
「そうだ。あの紙についても気になるんだ。なんだったのか、アリエルについても…………」
「質問は一つずつにしてくれないか?」
「あ、ああ、すまん」
ブラッドもクリスの隣に座った。
「まず魔術について教えよう。君たちはどこまで知っている?」
「俺は全く知らない。グリモワールの幹部が使っているということしか……」
「そうか、ならまずそこからだな。魔術は人の核。魂みたいなものだ。そこにある力だ。それを引き出すためにある儀式を行う」
「儀式?」
「そう、その儀式を行うことでその核にある力を引き出すことができるようになる」
ブラッドは自分の手を見る。
「俺にも出来るってことか?」
「出来はする。だが、おすすめはできない。あまり便利なものじゃないからな」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第139話
【BLACK EDGE 其の139 魔術について】
死人からの襲撃を耐えたブラッド達は玄関で傷を負ったイエティの手当てをしていた。
イエティは剣を持った死人の攻撃からクリスを守るために、二人の間に入り盾になった。それにより背中を切られて怪我を負ってしまったのだ。
「見せてください……」
フェアがイエティに近づくと、傷を見せてもらう。イエティの傷は深く。今は激しく動けない状態だ。
フェアは手を傷の方に向けると力を使う。フェアの手が光だし、その光で傷を照らす。
するとイエティの傷は塞がっていく。
「…………これは……」
それを見ているクリスが驚いた。そんな驚いているクリスにブラッドは説明する。
「これがフェアの龍の力だ。俺とは違い、フェアにあってる優しい力だろ」
ブラッドは自慢げに言った。
ブラッドの説明を聞いたクリスは納得していない部分もあるようだが、反論はしない。
今度はブラッドが質問した。
「てか、お前は俺たちが龍の適応者って知ってたんなら、こういうことも出来ること知ってたんじゃないか?」
だが、クリスは首を横に振った。
「私の力は万能じゃないからな。特殊な目であらゆる可能性を見ることができる。それだけなんだ……」
「あらゆる可能性? そうだ。お前の魔術はなんなんだ。未来が見れたり、核の場所を調べたり……?」
魔術は龍の力とは違う。
そして何人もの術師と戦ってきたブラッドには、クリスの力が少し他のものとは違うもののように感じていた。
するとクリスはイエティの治療中がまだかかると思って、階段に腰をかけて座った。
「私の力は魔術の中でも異質だ。だからアリエルに狙われてる」
「そうだ。あの紙についても気になるんだ。なんだったのか、アリエルについても…………」
「質問は一つずつにしてくれないか?」
「あ、ああ、すまん」
ブラッドもクリスの隣に座った。
「まず魔術について教えよう。君たちはどこまで知っている?」
「俺は全く知らない。グリモワールの幹部が使っているということしか……」
「そうか、ならまずそこからだな。魔術は人の核。魂みたいなものだ。そこにある力だ。それを引き出すためにある儀式を行う」
「儀式?」
「そう、その儀式を行うことでその核にある力を引き出すことができるようになる」
ブラッドは自分の手を見る。
「俺にも出来るってことか?」
「出来はする。だが、おすすめはできない。あまり便利なものじゃないからな」
0
あなたにおすすめの小説
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる