BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第191話  【BLACK EDGE 其の191 最強メイド】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第191話
 【BLACK EDGE 其の191 最強メイド】




「まだやるのね。あなたの力じゃ私は倒せないわよ」



 スワンは拳を握りしめる。さっきの攻撃のダメージは残っているはずだ。だが、それでもロジョンは諦めていないようだ。



「そんなことはありません。計測結果はいまだに、私に敗北はあり得ません」



 ロジョンはそう言うと箒を回転させ始めた。それはまるで戦闘というよりも踊りだ。
 回転させた後、ロジョンは箒を背中の部分で横にして両手で持つ構えをした。



「何のつもりなの?」



 それを見たスワンは不思議そうにロジョンを見た。ロジョンは答えることなく、スワンの方へと近づいてくる。



 ロジョンの行動と発言から警戒心を強めたスワンは、早くロジョンを倒そうと右手を握り締めるとロジョンに向けて放った。



 しかし、ロジョンは素早く箒を動かすと、箒を横にしてスワンの攻撃を防いだ。
 だが、スワンの攻撃はこれで終わりじゃない。先程と同じ、いや、それよりもう一回増やし、右手を素早く引っ込めると、左手で攻撃する。と見せかけて、右手で攻撃した。



 だが、ロジョンはそれを全て箒で受け止めてしまった。



 スワンの攻撃は一瞬。とても目で追える速度ではなかった。しかし、そんな攻撃をロジョンは容易く防いだのだ。



 攻撃を防いだロジョンにスワンは驚く。さっきは攻撃に反応することができていなかったはずだ。
 そのはずなのに全ての攻撃をロジョンは防いだのだ。



 ロジョンは攻撃を防いだ後、箒を持ち替えると棒の部分を使いスワンの腹を三回連続で突く。蜂起のはずなのにその威力は槍で攻撃するような破壊力を持っている。



 スワンの腹筋でなければ腹を貫かれていただろう。



「ぐっ…………」



 スワンは腹を押さえて手を地面についた。先程まで見下ろしていたロジョンに見下ろされる状態だ。



「………………やるわね」



 スワンがロジョンにそう言うとロジョンは手を腰に当てて胸を張った。



「当然です」



「…………そう、あなたのことを私も舐めてたわ」



 スワンは大きく息を吸い、腹に空気を溜めた後吐き出す。そして深呼吸を終えると、ゆっくりと立ち上がった。



「…………傲慢だったのは私みたいね。ロジョンと言ったわね。あなたを私の敵として認めてあげる」



 スワンは両腕を広げると、拳を強く握りしめた。攻撃重視の構えだ。腕を広げているため、防御はできない。



「これからが本番よ」












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