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第202話 【BLACK EDGE 其の202 フェアを救え】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第202話
【BLACK EDGE 其の202 フェアを救え】
ブラッドはフェアを探すために地下施設を走り回っていた。そしてついに王都とカメリアを繋ぐ巨大な地下通路へとたどり着いた。
ここまでくれば、前に来た時と同じように兵器のある部屋を目指せば良い。
ブルーバードの協力により大幅なショートカットができたはずだ。これならば、フェアが兵器のエネルギーにされる前に助け出せるかもしれない。
ブラッドは兵器のあった部屋を目指し、地下通路を進んでいく。
だが、走っている途中、頭上から何かが攻撃を仕掛けてきた。
長い武器を持ちそれがブラッドの頭を狙う。ブラッドは咄嗟に腕を出してその棒を防ぐ。
そしてその攻撃を払い退けた。攻撃を仕掛けてきた人物はブラッドの行く手を阻むように道の先に着地した。
「これ以上は行かせません」
そこに現れたのは箒を持ったメイド、ロジョンだ。
ロジョンは箒を回転させたあと、ブラッドと戦闘の構えを取った。
ブラッドもロジョンを警戒して構える。
ロジョンはブルーバードのトップであるスワンを倒してフェアを攫った人物だ。つまりはロジョンがここにいるということは、フェアはすでに奥の部屋にいるということだ。
通常よりも早く着くことはできたが、アルムと遭遇したりと色々あった。その間に先を越されていたようだ。
だが、ここでロジョンがブラッドを止めるということは、まだ終わったわけではないということ。
ロジョンを急いでどうにかして、扉の奥に行けば、まだ間に合うかもしれない。
「時間はかけられない。素早く終わらせる」
ブラッドはそう言うと右腕に力を込める。そして右腕を黒いオーラが包んだ。
ブラッドはその腕でロジョンを殴ろうと走る。そして攻撃するが、ロジョンは箒でブラッドの攻撃を受け止めた。
「っ!!」
ロジョンはブラッドの攻撃を受け止めると、箒をずらしてブラッド箒の棒の部分でブラッドの腹を勢いよく突いた。
「ぐっ」
ブラッドは突かれた衝撃で後ろに吹っ飛び、通路を転がった。
「……想定以下……ですね」
ブラッドは腹を押さえながら立ち上がった。
「…………強いな」
ブラッドは焦るあまり忘れていた。このロジョンには前にも攻撃は防がれた。それにブルーバードのスワンが負けているのだ。
簡単に勝てる相手ではない。逆にこっちが負けてしまう可能性だってあるのだ。
「……やるしかないか」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第202話
【BLACK EDGE 其の202 フェアを救え】
ブラッドはフェアを探すために地下施設を走り回っていた。そしてついに王都とカメリアを繋ぐ巨大な地下通路へとたどり着いた。
ここまでくれば、前に来た時と同じように兵器のある部屋を目指せば良い。
ブルーバードの協力により大幅なショートカットができたはずだ。これならば、フェアが兵器のエネルギーにされる前に助け出せるかもしれない。
ブラッドは兵器のあった部屋を目指し、地下通路を進んでいく。
だが、走っている途中、頭上から何かが攻撃を仕掛けてきた。
長い武器を持ちそれがブラッドの頭を狙う。ブラッドは咄嗟に腕を出してその棒を防ぐ。
そしてその攻撃を払い退けた。攻撃を仕掛けてきた人物はブラッドの行く手を阻むように道の先に着地した。
「これ以上は行かせません」
そこに現れたのは箒を持ったメイド、ロジョンだ。
ロジョンは箒を回転させたあと、ブラッドと戦闘の構えを取った。
ブラッドもロジョンを警戒して構える。
ロジョンはブルーバードのトップであるスワンを倒してフェアを攫った人物だ。つまりはロジョンがここにいるということは、フェアはすでに奥の部屋にいるということだ。
通常よりも早く着くことはできたが、アルムと遭遇したりと色々あった。その間に先を越されていたようだ。
だが、ここでロジョンがブラッドを止めるということは、まだ終わったわけではないということ。
ロジョンを急いでどうにかして、扉の奥に行けば、まだ間に合うかもしれない。
「時間はかけられない。素早く終わらせる」
ブラッドはそう言うと右腕に力を込める。そして右腕を黒いオーラが包んだ。
ブラッドはその腕でロジョンを殴ろうと走る。そして攻撃するが、ロジョンは箒でブラッドの攻撃を受け止めた。
「っ!!」
ロジョンはブラッドの攻撃を受け止めると、箒をずらしてブラッド箒の棒の部分でブラッドの腹を勢いよく突いた。
「ぐっ」
ブラッドは突かれた衝撃で後ろに吹っ飛び、通路を転がった。
「……想定以下……ですね」
ブラッドは腹を押さえながら立ち上がった。
「…………強いな」
ブラッドは焦るあまり忘れていた。このロジョンには前にも攻撃は防がれた。それにブルーバードのスワンが負けているのだ。
簡単に勝てる相手ではない。逆にこっちが負けてしまう可能性だってあるのだ。
「……やるしかないか」
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