BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第204話  【BLACK EDGE 其の204 龍】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第204話
 【BLACK EDGE 其の204 龍】





 ロジョンと戦闘になったブラッドは、すぐそこにフェアと赤崎がいるはずだというのに、苦戦をしていた。



「…………こういうのは下手だったんだがな……。だが、やってみるしかないな」



 ブラッドは拳を握り構えた。ロジョンも箒を回転させると後ろに箒を持って構える。ブラッドが何かを仕掛けてくると分かったのだろう。



 ブラッドは深呼吸をして集中する。そして息を吐いたタイミングで強く地面を蹴り飛ばし、走り出した。



 ブラッドはロジョンに近づく。さっきまでと同じ光景だ。



 ロジョンは今まで通り対処しようとする。ブラッドは踏み込むとロジョンに左手でパンチを放つ。



 だが、それよりも早くロジョンの箒がブラッドに向かってくる。ブラッドはそれに気づくと攻撃の方向を変えた。狙うのは……箒だ。



 ブラッドは向かってくる箒に向かって拳を当てた。箒は軌道がズレてブラッドの横を通っていく。



 そしてブラッドはロジョンの懐に入った。



 ここでの一撃。それで倒さなければならない。だが、ロジョンはスワンの攻撃にも耐えたと言っていた。そのためいつものように龍の力で上乗せしただけの攻撃ではロジョンにはダメージを与えられない。



 ブラッドは右手に力を込める。そして強く踏み込む。






「おい! 弟子!! この程度でへばんじゃない!」



 岩山の頂上にある石レンガ塔。その塔の横で黒髪の女性が少年に剣を振るう。少年はどうにか剣で防御するが、少年の剣は女性の剣により飛ばされてしまった。



 剣は宙を舞い、地面に刺さる。剣を失った少年は女性に蹴り飛ばされて地面に転がった。



「もうここに来て半年だというのに、なぜ私に勝てない!」



「無茶言わないでください!! そんな短期間でメテオラ師匠に勝てるわけないじゃないですか!!」



 メテオラは剣をしまうと、マルクが落とした剣を拾う。そして地面に座っているマルクに剣を渡した。
 マルクは座ったまま剣を鞘にしまう。



「お前は世界一強くなるんだろ!」



「俺に何を求めてるんですか!?」



 メテオラはマルクに手を差し伸ばす。マルクはその手を伸ばすと、メテオラが引っ張ってマルクを立ち上がらせた。



「そもそも龍の力を教えてもらうために、弟子入りさせてもらったんです。なんで剣の修行をしないといけないんですか!」



 マルクがメテオラの弟子になって半年。龍の力を教えてくれると言っていたのだが、今まで一度も龍の力の訓練をしていない。



 マルクが頬を膨らませながら言うと、メテオラはやれやれと言う表情で答えた。


 



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