BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第217話  【BLACK EDGE 其の217 合流】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第217話
 【BLACK EDGE 其の217 合流】




「その声は…………シャドーか?」



 瓦礫の奥から声がする。それはシャドーの声だ。



「ああ、…………やっぱりここにいやがったか。待ってろ、今出してやる」



 シャドーがそう言うと、瓦礫が崩れる音が近づいてくる。そして近くに来ると、瓦礫は地面に沈んだ。



 シャドーが瓦礫を影の世界に送り、瓦礫を無くしたのだ。



 瓦礫が無くなると黒いフードに仮面の男。シャドーと、同じ姿の人物がもう一人いた。



「お前は?」



 ブラッドがそいつに聞くと、そいつは



「あぁ、忘れたのか。私だ。私!!」



「いや、知らねぇよ」



「ヒートだ。王都でお前とデカブツと戦闘しただろ」



 ブラッドはそれを言われて思い出す。王都でグリモワールに襲われた時、二人いた。そのうちの一人がグリムで、もう一人はヒューグが倒した。



「…………いや、知らんわ!! お前とは一瞬しか会ってねーわ!!」



 この女はヒューグが戦闘したため、ブラッドはほぼ初対面だ。襲われた瞬間と撤退の時しか見ていない。



「…………しかし、まさか、グリモワールのお前達が助けに来てくれるとはな……」



 ブラッドがそう言うとシャドーが



「ふ、お前が負けるからだよ。例の兵器はカメリアから王都に向けて進行中だ。そいつを報告しに来てやったんだよ」



 報告しに…………か。なんだかんだでシャドーは悪い奴じゃない気がしてきた。子供達には優しいし、もしかしたら俺は死んでいたかもしれない。それなのにここに来てくれたのだ。
 まぁ、目的が一致しているからだろうが。



「そうか、…………だが、なぜ王都に向かってるんだ? 国を滅ぼすのが目的か?」



 ブラッドが聞くと、横からロジョンが歩いてきて喋り出した。



「いいえ、王都にある柱を破壊するのが目的です」



 さっきまで座っていたロジョンが近づいてきたことに驚く。そして情報までくれるとは。



 ロジョンの姿を見たヒートは警戒する。



「なぜ、貴様…………」



 ヒートは左手を出して警戒するが、ロジョンは戦闘体制にはならない。



「こいつはもう、敵でも……味方でもない。赤崎からの解放されてる」



 ブラッドはロジョンのことをヒートに伝える。ロジョンに戦闘の意思がないとヒートも分かったのか、左手を下げた。



「…………柱の破壊だと、なんのことだ?」



 シャドーがロジョンに聞く。するとロジョンは説明を続けた。



「世界を支える柱の一つです。その一つが王都にあります」







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