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第264話 【BLACK EDGE 其の264 ルルシア】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第264話
【BLACK EDGE 其の264 ルルシア】
フェアを連れて行った白髪の女性は公園の奥の人の少ない場所まで行く。
「はぁはぁ、大丈夫ですか……。ルルシア様…………ルルシア様? ……じゃない!?」
ルルシアだと思っていた人物がルルシアではなくフェアであることに驚く。
そんな驚いている二人の元にブラッドとルルシアが走ってきた。
「おーい、フェア!!」
「ジーナス!!」
二人は名前を叫びながら走る。それを見た白髪の女性は、
「ルルシア様!!」
そう言ってルルシアの元へと走り出した。そしてブラッドを突き飛ばすと、ルルシアを抱き締める。
「良かった~、ご無事でしたか」
「はい」
ジーナスと呼ばれた女性はルルシアを抱きしめて、怪我をしていないか確認する。
突き飛ばされたブラッドは転んで地面に尻をつく。
「大丈夫? ブラッド」
そんなブラッドにフェアは駆け寄ってきた。
「ああ、大丈夫だ」
ブラッドは立ち上がると、ジーナスはブラッドの方を向く。
「あなた達は何者ですか。…………もしやルルシア様を狙う暗殺者!? ルルシア様にそっくりな人を差し向けて、ルルシア様の命を!?」
勝手に妄想を始めたジーナス。そしてどんどん熱が入っていく。
「まさか!? 命ではなくルルシア様の誘拐が目的か!! ルルシア様を誘拐して、身代金を……いや、王女様に何をする気だ!!」
なんか変な方向にスイッチが入ったのか、ジーナスは体をモジモジさせて興奮し始める。
なんだこの人はめっちゃ怖い。
「俺たちはそんなんじゃないですから……では俺たちはこれで…………」
ブラッドはそう言うとフェアを連れてこの場から離れようとする。
王女様ってだけでも大事の予感なのに、このジーナスという女性がさらにことを大きくしそうな雰囲気がある。
ジーナスはブラッドの話など聞かずに勝手に自分の世界に入り込んでいく。
「そうか、王女様を使って国王を脅すのか!! そして国王にこう言う、娘を返して欲しければ、この国を渡すんだなっと!!」
やばい。怖い。さっさと離れたい。
ブラッドはフェアを連れて急いで離れようとする。だが、
「待ってください!」
離れようとするブラッドをルルシアが止めた。
「な、なんのようですか?」
まさか王女様も変なことを言い出して、俺たちのことを疑うのか。
いや、偶然出会っただけとはいえ、怪しいのは怪しい。だが、本当に偶然、フェアが似ていただけだ。
「クッキーのお礼がまだです」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第264話
【BLACK EDGE 其の264 ルルシア】
フェアを連れて行った白髪の女性は公園の奥の人の少ない場所まで行く。
「はぁはぁ、大丈夫ですか……。ルルシア様…………ルルシア様? ……じゃない!?」
ルルシアだと思っていた人物がルルシアではなくフェアであることに驚く。
そんな驚いている二人の元にブラッドとルルシアが走ってきた。
「おーい、フェア!!」
「ジーナス!!」
二人は名前を叫びながら走る。それを見た白髪の女性は、
「ルルシア様!!」
そう言ってルルシアの元へと走り出した。そしてブラッドを突き飛ばすと、ルルシアを抱き締める。
「良かった~、ご無事でしたか」
「はい」
ジーナスと呼ばれた女性はルルシアを抱きしめて、怪我をしていないか確認する。
突き飛ばされたブラッドは転んで地面に尻をつく。
「大丈夫? ブラッド」
そんなブラッドにフェアは駆け寄ってきた。
「ああ、大丈夫だ」
ブラッドは立ち上がると、ジーナスはブラッドの方を向く。
「あなた達は何者ですか。…………もしやルルシア様を狙う暗殺者!? ルルシア様にそっくりな人を差し向けて、ルルシア様の命を!?」
勝手に妄想を始めたジーナス。そしてどんどん熱が入っていく。
「まさか!? 命ではなくルルシア様の誘拐が目的か!! ルルシア様を誘拐して、身代金を……いや、王女様に何をする気だ!!」
なんか変な方向にスイッチが入ったのか、ジーナスは体をモジモジさせて興奮し始める。
なんだこの人はめっちゃ怖い。
「俺たちはそんなんじゃないですから……では俺たちはこれで…………」
ブラッドはそう言うとフェアを連れてこの場から離れようとする。
王女様ってだけでも大事の予感なのに、このジーナスという女性がさらにことを大きくしそうな雰囲気がある。
ジーナスはブラッドの話など聞かずに勝手に自分の世界に入り込んでいく。
「そうか、王女様を使って国王を脅すのか!! そして国王にこう言う、娘を返して欲しければ、この国を渡すんだなっと!!」
やばい。怖い。さっさと離れたい。
ブラッドはフェアを連れて急いで離れようとする。だが、
「待ってください!」
離れようとするブラッドをルルシアが止めた。
「な、なんのようですか?」
まさか王女様も変なことを言い出して、俺たちのことを疑うのか。
いや、偶然出会っただけとはいえ、怪しいのは怪しい。だが、本当に偶然、フェアが似ていただけだ。
「クッキーのお礼がまだです」
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