297 / 354
第295話 【BLACK EDGE 其の295 剣】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第295話
【BLACK EDGE 其の295 剣】
ブラッドはアイデンにより剣を折られてしまった。
ブラッドは折られた剣を鞘に戻すと、地面に優しく置いた。
そしてアイデンの方を向く。
この剣はリトゥーンの剣にも打ち勝った剣だ。そして龍の力で強化もしていた。それなのにアイデンに折られてしまったのだ。
それだけアイデンが強く、そして剣も強力だということだ。
素手で戦ったとして、龍の力で強化したとしてもアイデンの剣に対抗できるだろうか。
ブラッドは右手を前に突き出す。すると、黒いオーラを操って、それを剣の形にした。
キースの屋敷で生活する間。余裕があれば、この技の特訓をしていた。
ポイズンとの戦闘ではうまく使えなかったが、龍の力を外に出してそれで武器を作る。その特訓を続けていた。
その成果もあり、ブラッドは剣の生成を短時間で行えるようになった。しかし、屋敷での特訓で剣の強度を確かめたが、どれだけやってもすぐに壊れてしまう。
未だに剣として使える。そのレベルまでには到達していなかった。
だが、だからこそ、この場でこの技を使おうと思ったのだ。
ブラッドはメテオラに修行をつけられている時に、教えてもらったことがあった。それは日々の積み重ねも重要である、だが、それと同じくらい実践も必要である。というものである。
実際に賞金稼ぎ時代に、賞金首と戦いながら龍の力のコントロールをできるようにしていき、ロジュンや赤崎との戦闘で龍の力の部分発動の連結もできるようになった。
だからこそだ。この場が成長のチャンスであると考えたブラッドは、龍のオーラで剣を作り、それでアイデンと戦うことにしたのだ。
「そういう使い方もできるのか。便利だな」
ブラッドの剣を見たアイデンがそう言う。
アイデンはブラッドがこの技を使う姿を初めて見た。今まで使わなかったのに少し疑問を持ったが、まだ使いこなせていないことは分かっていない。
ブラッドはオーラで作った剣を両手で握ると、それで構える。
アイデンはずっと同じ構えで待っている。
ブラッドはゆっくりと距離を詰める。
アイデンの攻撃をさっきブラッドは見ることができなかった。気づいた時にはアイデンは剣に抜いており、ブラッドの剣を切り裂いていた。
今回はそれを知る。そのためにブラッドはアイデンの剣を警戒しながらゆっくりと距離を詰める。そしてさっきと同じように距離を詰めたところで、ブラッドは剣を振って切り掛かった。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第295話
【BLACK EDGE 其の295 剣】
ブラッドはアイデンにより剣を折られてしまった。
ブラッドは折られた剣を鞘に戻すと、地面に優しく置いた。
そしてアイデンの方を向く。
この剣はリトゥーンの剣にも打ち勝った剣だ。そして龍の力で強化もしていた。それなのにアイデンに折られてしまったのだ。
それだけアイデンが強く、そして剣も強力だということだ。
素手で戦ったとして、龍の力で強化したとしてもアイデンの剣に対抗できるだろうか。
ブラッドは右手を前に突き出す。すると、黒いオーラを操って、それを剣の形にした。
キースの屋敷で生活する間。余裕があれば、この技の特訓をしていた。
ポイズンとの戦闘ではうまく使えなかったが、龍の力を外に出してそれで武器を作る。その特訓を続けていた。
その成果もあり、ブラッドは剣の生成を短時間で行えるようになった。しかし、屋敷での特訓で剣の強度を確かめたが、どれだけやってもすぐに壊れてしまう。
未だに剣として使える。そのレベルまでには到達していなかった。
だが、だからこそ、この場でこの技を使おうと思ったのだ。
ブラッドはメテオラに修行をつけられている時に、教えてもらったことがあった。それは日々の積み重ねも重要である、だが、それと同じくらい実践も必要である。というものである。
実際に賞金稼ぎ時代に、賞金首と戦いながら龍の力のコントロールをできるようにしていき、ロジュンや赤崎との戦闘で龍の力の部分発動の連結もできるようになった。
だからこそだ。この場が成長のチャンスであると考えたブラッドは、龍のオーラで剣を作り、それでアイデンと戦うことにしたのだ。
「そういう使い方もできるのか。便利だな」
ブラッドの剣を見たアイデンがそう言う。
アイデンはブラッドがこの技を使う姿を初めて見た。今まで使わなかったのに少し疑問を持ったが、まだ使いこなせていないことは分かっていない。
ブラッドはオーラで作った剣を両手で握ると、それで構える。
アイデンはずっと同じ構えで待っている。
ブラッドはゆっくりと距離を詰める。
アイデンの攻撃をさっきブラッドは見ることができなかった。気づいた時にはアイデンは剣に抜いており、ブラッドの剣を切り裂いていた。
今回はそれを知る。そのためにブラッドはアイデンの剣を警戒しながらゆっくりと距離を詰める。そしてさっきと同じように距離を詰めたところで、ブラッドは剣を振って切り掛かった。
0
あなたにおすすめの小説
リーマンショックで社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる