上 下
3 / 17

デザートに幼女の生き血ストレートで

しおりを挟む
いや人間の部、ロリコンの代表なのだ。正気の筈だ。気は狂っておらず僕はまともで昨日と今日とで脳に何らかの物質が過剰に発生しているとすればアドレナリンかドーパミンだろう。少女の生き血を喉越し生の様に音を立てて飲み干す日が来るとは思っていなかった。
処女を頂いた際に流れ出る少量の血の何倍も濃い血液を何秒かに渡って味わいながら飲み込んだ。少女が僕の顔を見る。

僕は「美味しかったよ、で次は何を食べさせてもらえるのかな?」と不敵に笑って見せた。

ぶっちゃけ今なら床に死んでいる家族でも強盗のでも何度も噛んで口いっぱいに鉄っぽい味を広がらせながら血を飲み物としてディナーが出来そうだ。人間としては既に終わっている状態なのだろうけど。

「みどりお兄ちゃんは何が食べたい?」

少女が僕の前の席に着く。僕は少女が改まって何を言い出すのかと思ったが言葉にはせずに

「僕は親の前でも君との性行為を堂々と見せることが出来る人間だから君をコース料理のメインディッシュとして食べたいな」

とだけ言った。

皿の周りには何も無いが、ナイフとフォークなんて行儀がなってないな。僕にはこの両親から貰った大事な両手と今にもパンツを窮屈だと言わんばかりに聳り立つ聖剣を産まれた時から所持しているのだから。
少女は微笑む。

「因みに、私の名前は分かるよね?分からない訳ないよね私は、お兄ちゃんのこと何でも知ってるけどお兄ちゃんが私のこと知らないとか有り得ないでしょ」

「君みたいに可愛い子、一度会ったら忘れないけどなぁ」

そう言われてみれば僕はこの少女が誰なのか全く解らない。やばい。名前を間違えれば殺されてしまうのか?据え膳食わぬは男の恥なのに??食えずに終わるのか…そんな事が許される訳が無い。先ずは顔だろう、顔から思い出すんだ。声も顔も全然記憶に無い。こんな可愛い少女が僕に繋がりがあったとしたら絶対何処かのタイミングで僕は警察にお世話になっていただろうけど、生憎世話をされた事は一度も無い。
隣の家の小学生は兄弟4人で全員男だったし、小学生や中学生に近付いて話すことなんかしてないというより出来なかった。常に親や同僚に見張られていた。
通行人の少女達は幼稚園児から女子高生まで毎日前から歩いてくる時も遠目から見る時も一日の疲労感を消し飛ばす為に栄養を分けて貰うという理由で舌舐めずりしながら足先から髪の先まで舐め回すように見ている僕であるが、物心付いた時から会社に入って家族が殺されて少女の生き血を喉越し良く飲んだこの時まで僕が出会った何十何百何万、いやもっとだと思う。その中から思い出すなんて無謀な話だ。みんな可愛かった。これからも僕の生きる栄養分として毎日摂取したい。なら思い出すしか無い、きっと何処かで出逢ってて…もし出逢ったのがこの形、今の少女の成熟した身体になっていない状態ならどうだろう。

「ねぇ、遅いんだけど。何秒かかるのかな。こんなに可愛くなってあげたのに、みどりお兄ちゃんサイテー」

不貞腐れた様に少女が横を向く。

今「可愛くなってあげたのに」と言っていた。

やはり僕の考えは間違っていないのではないか、でも僕には幼馴染から小学生入りたての頃に「みどりくんの将来お嫁さんになるの!!」とか言われたことも無ければ未だ言葉の話せない赤ん坊に「大人になったら可愛くなるので待っていてくれよな」なんて言われたことが無い。

「ちょっと待って、思い出せそうなんだ。名前を忘れるのは社会人として悪い事だと僕は自分で分かっているけれどヒント…では無くて、そう!僕に対してほんの少しでもチャンスをくれると言ってくれるなら君が何歳の時に僕に初めて会ったのか教えてくれないかい」

僕は言葉選びを間違えたと思った、そして今僕は死ぬんだなとも思った。僕が不敬な事を話すと少女が僕に向いて言い放つ。

「チャンスなんて言葉必要無いと思う。私がお兄ちゃんの事、好きじゃなかったらこんな風に殺さないで話していない。覚えていないのは仕方無いと思う。私も大人気無かった…」
「でも、好きな人に名前覚えて貰えてたら嬉しいなって思う。この場で解散なんてしたくないし、こうやって普通に面と向かって会話出来る様にこれからなりそうなのに私からバイバイはしないよ…わかって。」

と静かに涙を零し、唇を震わせて話す。

「ごめん」

僕が謝ると「17。」少女が数字を言った。何の数字か分からなかった。少女が17歳の時と言うことを表しているならそれは無理な話だから。どっからどう見ても少女は一般的に小学生に見えるし、ロリコンを名乗る僕には目の前の少女が推定年齢10歳であると思えた。なので少女がこの体つきで精神年齢は高く思えるが絶対に現在の歳が17以上で有るとは考えられない。だからこの数字は僕の話だ。僕が17歳にあった事…僕が17歳の時は一体何をしていただろう。
きっと学校でクラスメイトが車や服の話をしている間、頭の中では幼い少女を自分が黒いハイ〇ースに乗って誘拐し、カーセックスをしたいとか幼稚園に向かうバスをハイジャックして自分だけの幼女ハーレムを創ろうとかそんな事しか考えてなかった筈だ。
しおりを挟む

処理中です...