13 / 24
第13話 美味礼讃
しおりを挟む
クラリスは、自分がどこに存在しているのかわからなくなっていた。
前世の記憶を抱え、この世界に足を踏み入れてからずっと、胸の奥には違和感が巣くっていた。
「役割」を演じてきたのだ。
公爵令嬢として、完璧で、笑みを絶やさぬ存在を。
けれど、その役が崩れた瞬間――周囲からの評価が「相応しい」軌道を外れた瞬間――クラリスは、この世界での自分の輪郭を失ったように思えた。
心は遠のき、ただ「生きている」証だけが残る。
何も考えられない。
何を食べても味がしない。
周りが笑っていても笑えない。
大きな声がすべて怖い。
眠れば、このまま自分がいなくなりそうで眠れない。
差し出される食事を、体の要求に従って口へ運ぶ。
必要に迫られてお手洗いに行く。
――それだけ。
それが「生きる」ことなのかどうかさえ、もうわからなくなっていた。
◇
そんなある日。
誰かと一緒に、市場を歩いていた。
ざわめきで満ちる通り。
本来なら怯えるはずの声や掛け声も、なぜか怖くない。
遠くで流れる川音を聞くように、ただ外側から眺めているだけの感覚。
ふと、足が止まった。
さまざまな豆の籠の中で、一際つややかな赤い山が目に刺さる。
思わず見入ってしまう――懐かしい感じのする、その豆。
なんだろう、コレ……なんだったっけ……。
しばし凝視して、ふっと視線を外す。
次の瞬間、誰かがその豆をすべて買い上げていた。
◇
翌朝。
食卓に、一椀が置かれる。
ほかほかと湯気の上がるスープから、ふわり――懐かしい香り。
「……ぜんざい……」
唇が小さく動く。
最近は自分からスプーンを取ることもなかったのに、その匂いに誘われるまま手を伸ばし――ひと口。
――しょっぱい。
舌に広がるのは、懐かしい豆の風味。そして、塩味。
「……ちゃ、ちゃうやん……」
喉が勝手に動く。
頭の奥にかかっていた霧が、スッと晴れていく。
「ふつう、――砂糖やろっ!!」
思わず大きな声が飛び出した。
自分でも驚くほど久しぶりの、「ツッコミ」。
◇
「クラリス様っ!」
泣き笑いの顔で、ステラが飛びついてくる。
「えっ?」
急な抱擁に目を瞬く。
何が起こってるの? あれ? 私……。
横ではリクローが泣いている。
そして、にやりと笑う――
「レオンハルト様?」
「そうだよ。久しぶりだなあ」
「お、お久しぶりです……」
霧が急に晴れたかと思えば、状況はよくわからない。
――ああ、そうだ。私は今、辺境伯さまのもとにお世話になってるんやった。
あの試験の結果発表の場から、記憶が薄ぼんやりと曖昧になった。
体から魂が抜けてしまったみたいで、何をしても実感が持てず、何もする気が起きず、もうどうでもいい――そんな気持ちにまで落ち込んでいた。
心配してくれる人たちがいることもわかっていた。
でも、その優しささえ鬱陶しく、気持ち悪いと感じるほど、ただ逃げたかった。
――それが今、唐突に「ここ」に戻ってきた。
小豆を煮る匂いを嗅いだ一瞬で、自分の体が確かにここにあるとわかったのだ。
味は……まあ、しょっぱかったけど。
レオンハルトが口の端を上げる。
「この豆を見てさ。俺が学園一年の頃、お前が公爵邸の料理長とごちゃごちゃやってたのを思い出してね」
……うそ。あれ、見てたの?
――クラリス十歳の頃。ふらりと視察に出た折、たまたま見つけた小豆。
これでぜんざい、あんこが作れるのでは? と持ち帰った。
けれど自分で煮たことなどなく、砂糖をどかっと最初から入れて煮ては失敗。
泣きそうな私を料理長が必死に慰め、何度も作り直してくれた。
最後のひと握りで出来上がったのは、ちゃんとしたぜんざい。
「淑女であれ」と言われ続けた公爵邸で、思わず「うまい!!」と叫んでしまった、十歳の私。
「あ、あれ……ご覧になってたんですの?」
「見てたよ。あれは旨そうだったなあ~。面白くて、学園から帰るとキッチンを覗くのが日課になってた。俺の下校がちょうどお前の休憩時間でさ、いつもこの匂いが流れてきてた」
「最後に成功した時、“うまい!”って大声で言ってたよな」
「えええっ、そ、そこまで……!」
「見てたよ~。可愛かったなあ、あの時は」
うそー……見られてたんかいな。恥ずかしいやん。
「クラリス様ぁ……!」
ステラは泣きじゃくって言葉が出ない。代わってリクローが口を開く。
「よかった、本当に……。クラリス様が元気でないと、僕たち、着飾りがいがないんです」
「着飾りがい?」
「いつも服装や髪型にからか……いえ、コメントくださるでしょう? あれ、嬉しくて」
――嬉しかったんだ。
私がからかってるの、ちゃんと伝わってたのね。
「本当に、いい友を持ったよな、クラリスは。あの学園でここまで仲良くなれるの、そうないぞ?」
レオンハルトはにこにこしながら、私の頭をくしゃりと撫でた。
……くすぐったくて、嬉しくて、少し恥ずかしい。
「そ、それより。これ、何なんですの? お塩しか入ってませんわよ?」
「いや~、思い出しながら作ったんだけど、分量も仕上がりの味も自信なくて」
「せっかくですし頂きますけれど……あとで、お砂糖で炊いたの、作ってみたいです。まだこのお豆、ありますか?」
「あるよ、たくさん。ここは外国との交易が盛んだからね」
「ほんまですかっ!……あっ……」
思わず出た関西弁に、あわてて口を塞ぐ。
そんな私に、ステラが泣きながら――
「ああ、クラリス様のそれが出ました……うれしい……」
「え?」
「その“変なお言葉”が聞けなくなって、どれだけ悲しかったか」
「ステラも聞いてたか。そうなんだよなあ、クラリス、気が抜けると変な言葉使うよな」
「わ、わたくし、口に出して……ました?!」
全員が、こくこく頷く。
「お前の近くにいたやつは、全員知ってる。俺が初めて聞いたお前の言葉……赤子の『ボケェ!』な。」
ひえええええ。
赤子の黒歴史までご存知で……やめてください、ほんまやめてください!
「ま、でも――ようやく調子が戻ってきたところだ。無理は厳禁だな」
「そうですわ、クラリス様。まずはお食事、召し上がって」
「クラリス様、この豆のスープ、美味しいですよ」
みんなの優しさが、静かに染みていく。
塩味の小豆スープは、――たぶん、涙の味も少し混じっていた。
◇
クラリス文庫
『美味礼讃』(ブリア=サヴァラン/フランス)
「美味しい」と思えることは、生きている証。
食は心を救い、魂を立ち上がらせる。
味を取り戻すこと。
それは、生きる喜びを取り戻すことだった。
塩気から始まった小さな騒動が、確かに私の心に灯を戻してくれたのだ。
よし、今度みんなに“ほんま”のぜんざい、ふるまったろ。
前世の記憶を抱え、この世界に足を踏み入れてからずっと、胸の奥には違和感が巣くっていた。
「役割」を演じてきたのだ。
公爵令嬢として、完璧で、笑みを絶やさぬ存在を。
けれど、その役が崩れた瞬間――周囲からの評価が「相応しい」軌道を外れた瞬間――クラリスは、この世界での自分の輪郭を失ったように思えた。
心は遠のき、ただ「生きている」証だけが残る。
何も考えられない。
何を食べても味がしない。
周りが笑っていても笑えない。
大きな声がすべて怖い。
眠れば、このまま自分がいなくなりそうで眠れない。
差し出される食事を、体の要求に従って口へ運ぶ。
必要に迫られてお手洗いに行く。
――それだけ。
それが「生きる」ことなのかどうかさえ、もうわからなくなっていた。
◇
そんなある日。
誰かと一緒に、市場を歩いていた。
ざわめきで満ちる通り。
本来なら怯えるはずの声や掛け声も、なぜか怖くない。
遠くで流れる川音を聞くように、ただ外側から眺めているだけの感覚。
ふと、足が止まった。
さまざまな豆の籠の中で、一際つややかな赤い山が目に刺さる。
思わず見入ってしまう――懐かしい感じのする、その豆。
なんだろう、コレ……なんだったっけ……。
しばし凝視して、ふっと視線を外す。
次の瞬間、誰かがその豆をすべて買い上げていた。
◇
翌朝。
食卓に、一椀が置かれる。
ほかほかと湯気の上がるスープから、ふわり――懐かしい香り。
「……ぜんざい……」
唇が小さく動く。
最近は自分からスプーンを取ることもなかったのに、その匂いに誘われるまま手を伸ばし――ひと口。
――しょっぱい。
舌に広がるのは、懐かしい豆の風味。そして、塩味。
「……ちゃ、ちゃうやん……」
喉が勝手に動く。
頭の奥にかかっていた霧が、スッと晴れていく。
「ふつう、――砂糖やろっ!!」
思わず大きな声が飛び出した。
自分でも驚くほど久しぶりの、「ツッコミ」。
◇
「クラリス様っ!」
泣き笑いの顔で、ステラが飛びついてくる。
「えっ?」
急な抱擁に目を瞬く。
何が起こってるの? あれ? 私……。
横ではリクローが泣いている。
そして、にやりと笑う――
「レオンハルト様?」
「そうだよ。久しぶりだなあ」
「お、お久しぶりです……」
霧が急に晴れたかと思えば、状況はよくわからない。
――ああ、そうだ。私は今、辺境伯さまのもとにお世話になってるんやった。
あの試験の結果発表の場から、記憶が薄ぼんやりと曖昧になった。
体から魂が抜けてしまったみたいで、何をしても実感が持てず、何もする気が起きず、もうどうでもいい――そんな気持ちにまで落ち込んでいた。
心配してくれる人たちがいることもわかっていた。
でも、その優しささえ鬱陶しく、気持ち悪いと感じるほど、ただ逃げたかった。
――それが今、唐突に「ここ」に戻ってきた。
小豆を煮る匂いを嗅いだ一瞬で、自分の体が確かにここにあるとわかったのだ。
味は……まあ、しょっぱかったけど。
レオンハルトが口の端を上げる。
「この豆を見てさ。俺が学園一年の頃、お前が公爵邸の料理長とごちゃごちゃやってたのを思い出してね」
……うそ。あれ、見てたの?
――クラリス十歳の頃。ふらりと視察に出た折、たまたま見つけた小豆。
これでぜんざい、あんこが作れるのでは? と持ち帰った。
けれど自分で煮たことなどなく、砂糖をどかっと最初から入れて煮ては失敗。
泣きそうな私を料理長が必死に慰め、何度も作り直してくれた。
最後のひと握りで出来上がったのは、ちゃんとしたぜんざい。
「淑女であれ」と言われ続けた公爵邸で、思わず「うまい!!」と叫んでしまった、十歳の私。
「あ、あれ……ご覧になってたんですの?」
「見てたよ。あれは旨そうだったなあ~。面白くて、学園から帰るとキッチンを覗くのが日課になってた。俺の下校がちょうどお前の休憩時間でさ、いつもこの匂いが流れてきてた」
「最後に成功した時、“うまい!”って大声で言ってたよな」
「えええっ、そ、そこまで……!」
「見てたよ~。可愛かったなあ、あの時は」
うそー……見られてたんかいな。恥ずかしいやん。
「クラリス様ぁ……!」
ステラは泣きじゃくって言葉が出ない。代わってリクローが口を開く。
「よかった、本当に……。クラリス様が元気でないと、僕たち、着飾りがいがないんです」
「着飾りがい?」
「いつも服装や髪型にからか……いえ、コメントくださるでしょう? あれ、嬉しくて」
――嬉しかったんだ。
私がからかってるの、ちゃんと伝わってたのね。
「本当に、いい友を持ったよな、クラリスは。あの学園でここまで仲良くなれるの、そうないぞ?」
レオンハルトはにこにこしながら、私の頭をくしゃりと撫でた。
……くすぐったくて、嬉しくて、少し恥ずかしい。
「そ、それより。これ、何なんですの? お塩しか入ってませんわよ?」
「いや~、思い出しながら作ったんだけど、分量も仕上がりの味も自信なくて」
「せっかくですし頂きますけれど……あとで、お砂糖で炊いたの、作ってみたいです。まだこのお豆、ありますか?」
「あるよ、たくさん。ここは外国との交易が盛んだからね」
「ほんまですかっ!……あっ……」
思わず出た関西弁に、あわてて口を塞ぐ。
そんな私に、ステラが泣きながら――
「ああ、クラリス様のそれが出ました……うれしい……」
「え?」
「その“変なお言葉”が聞けなくなって、どれだけ悲しかったか」
「ステラも聞いてたか。そうなんだよなあ、クラリス、気が抜けると変な言葉使うよな」
「わ、わたくし、口に出して……ました?!」
全員が、こくこく頷く。
「お前の近くにいたやつは、全員知ってる。俺が初めて聞いたお前の言葉……赤子の『ボケェ!』な。」
ひえええええ。
赤子の黒歴史までご存知で……やめてください、ほんまやめてください!
「ま、でも――ようやく調子が戻ってきたところだ。無理は厳禁だな」
「そうですわ、クラリス様。まずはお食事、召し上がって」
「クラリス様、この豆のスープ、美味しいですよ」
みんなの優しさが、静かに染みていく。
塩味の小豆スープは、――たぶん、涙の味も少し混じっていた。
◇
クラリス文庫
『美味礼讃』(ブリア=サヴァラン/フランス)
「美味しい」と思えることは、生きている証。
食は心を救い、魂を立ち上がらせる。
味を取り戻すこと。
それは、生きる喜びを取り戻すことだった。
塩気から始まった小さな騒動が、確かに私の心に灯を戻してくれたのだ。
よし、今度みんなに“ほんま”のぜんざい、ふるまったろ。
238
あなたにおすすめの小説
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
悪役令嬢の取り巻き令嬢(モブ)だけど実は影で暗躍してたなんて意外でしょ?
無味無臭(不定期更新)
恋愛
無能な悪役令嬢に変わってシナリオ通り進めていたがある日悪役令嬢にハブられたルル。
「いいんですか?その態度」
魅了魔法…?それで相思相愛ならいいんじゃないんですか。
iBuKi
恋愛
サフィリーン・ル・オルペウスである私がこの世界に誕生した瞬間から決まっていた既定路線。
クロード・レイ・インフェリア、大国インフェリア皇国の第一皇子といずれ婚約が結ばれること。
皇妃で将来の皇后でなんて、めっちゃくちゃ荷が重い。
こういう幼い頃に結ばれた物語にありがちなトラブル……ありそう。
私のこと気に入らないとか……ありそう?
ところが、完璧な皇子様に婚約者に決定した瞬間から溺愛され続け、蜂蜜漬けにされていたけれど――
絆されていたのに。
ミイラ取りはミイラなの? 気付いたら、皇子の隣には子爵令嬢が居て。
――魅了魔法ですか…。
国家転覆とか、王権強奪とか、大変な事は絡んでないんですよね?
いろいろ探ってましたけど、どうなったのでしょう。
――考えることに、何だか疲れちゃったサフィリーン。
第一皇子とその方が相思相愛なら、魅了でも何でもいいんじゃないんですか?
サクッと婚約解消のち、私はしばらく領地で静養しておきますね。
✂----------------------------
不定期更新です。
他サイトさまでも投稿しています。
10/09 あらすじを書き直し、付け足し?しました。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
一体何のことですか?【意外なオチシリーズ第1弾】
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【あの……身に覚えが無いのですけど】
私は由緒正しい伯爵家の娘で、学園内ではクールビューティーと呼ばれている。基本的に群れるのは嫌いで、1人の時間をこよなく愛している。ある日、私は見慣れない女子生徒に「彼に手を出さないで!」と言いがかりをつけられる。その話、全く身に覚えが無いのですけど……?
*短編です。あっさり終わります
*他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる