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記憶を取り戻したレジィ
ラステルの効用
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その時、ロットバルトはレジィが…。
雲間に隠れた太陽が、顔を覗かせたみたいに微笑むのを見た。
「…テリュスがオーデ・フォールの人になるの、嫌だけど。
貴方にそんな高く評価されて僕、すっごく鼻が高い!」
テリュスが、今だ両腕胴に回し、抱きつきながら戸口のラステルに笑顔でそう告げるレジィを見、ぼやく。
「…行くかよ…。
お前、ホント危なっかしいし」
エウロペもため息交じりに告げる。
「テリュスがレガートに怪我させなければ。
あの後どうなってたか。
テリュスは毎回、対局を左右する鍵となってる。
だから…君の条件を聞いて、私はもっと出さないと」
テリュスが呆れて言った。
「エリューンがひがむぞ?
第一俺は、サボれればサボりたい。
のんびりやれれば、それで御の字。
爵位なんて貰っても、元が田舎の狩人だから持て余すし。
領地なんて管理出来ない」
レジィがきらきらした笑顔で言った。
「爵位はテリュス、似合わないから無くてもいいけど。
領地はボクが、管理してあげる!」
テリュスは呆れる。
「お前、王子だろう?
しかも兄弟いない。
まずは王国統治しないと」
その時、戸口の手前に立つロットバルトも、背後のラステルも。
エウロペもが見た。
レジィリアンスが本当に嬉しそうに、笑う笑顔を。
「…髭生やす前のテリュスみたい!
髭生やしてお城に行ってから…テリュス、言葉使いも変わったよね…?
ボクあれ、すっごく変だと思った。
でもエウロペも言わないし、エリューンも言わないから…言えなかった。
ボク今のテリュスがいい。
いっつもボクの事“お前”って呼んでたテリュスがいい」
テリュスはため息交じりにぼやく。
「お前、もう少し王子だって自覚無いと、この先ヤバいぞ?
エウロペ。
地方暮らしが長過ぎで、自分を農家の子か狩人の子だとか、思ってるぞ?こいつ」
エウロペもため息混じりに囁く。
「もう少し記憶が戻れば落ち着く。
今レジィは、五歳から十才くらいの間を、行き来してる感じだ」
ラステルが尋ねる。
「記憶、まだ混乱してるんですか?」
途端、レジィは顔下げた。
「…なんか…黒い雲が途中で出て来て…。
昔のことや今のことがあちこちで…。
今、どこにいるのか。
よく分からなくなる」
そして、ラステルの前で立ってるロットバルトを見ると、きらきら笑顔で告げた。
「ロットバルトさん、大好き!
エルデリオンに意地悪された後、すっごく優しくて、今も優しかった!」
皆、一斉にロットバルトを見る。
ロットバルトは朗らかに笑った。
「私も君が大好きだから。
笑顔が見られて、これ程嬉しいことは無い!」
レジィは言われて顔を少し下げ、抱きついてるテリュスに聞いた。
「ボク…笑ってる?」
テリュスは頷く。
レジィは俯くと、囁いた。
「…ラステル、いっつも笑顔だから。
きっと、移ったんだ」
今度皆。
ラステルを見たけど。
彼は相変わらず爽やかで一点も曇りの無い笑顔を見せて、言った。
「それはとても光栄だ!
でもごっちゃの記憶で、気分も突然、上がったり下がったりしてる?」
レジィは頷く。
エウロペがレジィに向き直り、口を開こうとした時。
ラステルの背後からデルデロッテがこそっ…と姿を見せ、指で手招きしてるのを見た。
それでエウロペは、ロットバルトを見る。
ロットバルトはラステルの後ろに、隠れるようにして立ってるデルデロッテを見、頷くと寝台に腰掛けてるエウロペの横に立つ。
エウロペは入れ替わるように立ち上がって、デルデロッテの元へ行った。
ラステルがエウロペに代わって、レジィに尋ねた。
「…さらわれた時のことも、思い出した?」
テリュスは心配げにレジィを見つめたけど。
レジィは一度、エウロペの座ってた場所に座ってるロットバルトの、厳ついけど優しい表情を見つめ、その後俯くと、こっくり頷く。
「…誰もいなくて。
助けてくれる人が誰も。
凄く、怖かった。
腕も足も動かせなくって…。
けど誰も刃物は持って無くて…。
殺されたり、傷つけられたりは…しなくて……。
シュテフザインで見た…凄い美青年が大人になって顔を出して…言った。
王位は彼が奪う…って。
その人の本当の父…ドロテール大公が、ボクが消えて代わりに王位を継いで…。
戴冠式になった時。
ボクを引き出して王冠被るの、邪魔してやる…って…笑ってた。
だからボク、殺されないって完全に分かったけど…」
「ドロテール大公…の…実の息子って…!
ナンドールか?!」
テリュスに叫ばれ、レジィは首を横に振った。
「…違う…。
テリュスは知らない?
一時、宮廷に連れて来てた、凄い美少年の…。
ボク小さかったから、うんと年上に見えたけど」
テリュスは首捻って尋ねた。
「…もしかして…腹違いの…女中に産ませた子の事か?
女みたいで軟弱と。
宮廷中の笑いものになったと言う?」
レジィはテリュスを見た。
「…多分、その人」
ラステルが、ため息吐いた。
「貴方の国では美少年は、一人前の男扱いされなくとも。
この国では大公の寵愛を受け…大出世ですよ…」
ロットバルトが、ラステルを見る。
「誰の事だ?」
「アルトバルデ大公」
ロットバルトは直ぐ、頷いた。
「…だが引き取った大公の扱いはまるで性奴で…酷い扱いを受けてたと聞く」
ラステルは眉間寄せた。
「それで皆、彼に同情して遠巻き。
糾弾しようものなら、非人情だと責める重臣までいる」
ロットバルトは顔下げた。
「…それ…俺の事言ってるのか?」
怖々見上げると、ラステルは頷いた。
「貴方はまだ、控えめだけど。
他にも数人。
面と向かって
“貴方に人の心は無いのか?”
と文句付けた大臣がいます。
つまりそんな盾に護られ、非情な扱いを受けて性格ねじくれ曲がったアルトバルデは、陰でやりたい放題。
もっと気の毒な少年少女に、とんでもない扱いをし、レジィにもそれをしようとしたんです!」
ロットバルトは項垂れて言った。
「だが逮捕された今。
君の正しさが証明された」
ラステルは肩すくめる。
「証明なんて、しようと思えばいつでも出来た。
だが紅蜥蜴と繋がりがあると知れてから。
わざと泳がせていたんです。
一網打尽にするために」
テリュスが怒った。
「もっと早く捕らえてたら!
レジィはこんな目に遭わなかったのか?!」
ラステルは素早く言い返す。
「アルトバルデは買い手の一人に過ぎない。
シュテフザインの美少年王子なら、どれだけでも買い手がいますからね」
テリュスは真剣に腹立てて怒鳴る。
「…つまり王子を性奴にするのにか?!!!!」
ロットバルトは気落ちしたように項垂れて頷き、ラステルは顔色も変えず、頷いた。
「…テリュス、何怒ってるの?
性奴…って………」
けれどレジィは、暴行されたことを思い出したのか。
身を微かに震えさせた。
「…口…を使うの、ボクど下手だって…。
使えないと…買う人が喜ばない…って…。
口に…口に汚いの…挿入れられた………」
レジィが再び記憶を辿り始め、一同は押し黙る。
「それで…それ…で…お尻に布を巻いた…棒…?
挿入れられた後…変になって。
体が熱くって。
なのに…口にもお尻にも……」
「挿入れられた?」
ラステルの明るい声が響き、レジィはこくん。と頷いた。
「…ボク…お尻は…良いって。
感じてるから。
でも口の使い方は、凄く下手だって…。
エルデリオンが、御姫様扱いしたせいだ…って…。
それで…。
もうどうにかなりそうに体が熱いのに…!
お尻に挿入されて、めちゃくちゃ刺激されて…痛いのに変になって。
苦しいのに、口に挿入れられて……」
レジィはぽろぽろと涙を滴らせた。
「熱くて…脳が、焼ききれるかと思って…気絶したかったけど、出来なくって…。
でもそしたら…突然みんな、慌て始めて……。
ボク、解放された」
「エウロペが。
向かい始めたからだ」
テリュスのしっかりとした力強い言葉に、レジィが顔を上げた。
雲間に隠れた太陽が、顔を覗かせたみたいに微笑むのを見た。
「…テリュスがオーデ・フォールの人になるの、嫌だけど。
貴方にそんな高く評価されて僕、すっごく鼻が高い!」
テリュスが、今だ両腕胴に回し、抱きつきながら戸口のラステルに笑顔でそう告げるレジィを見、ぼやく。
「…行くかよ…。
お前、ホント危なっかしいし」
エウロペもため息交じりに告げる。
「テリュスがレガートに怪我させなければ。
あの後どうなってたか。
テリュスは毎回、対局を左右する鍵となってる。
だから…君の条件を聞いて、私はもっと出さないと」
テリュスが呆れて言った。
「エリューンがひがむぞ?
第一俺は、サボれればサボりたい。
のんびりやれれば、それで御の字。
爵位なんて貰っても、元が田舎の狩人だから持て余すし。
領地なんて管理出来ない」
レジィがきらきらした笑顔で言った。
「爵位はテリュス、似合わないから無くてもいいけど。
領地はボクが、管理してあげる!」
テリュスは呆れる。
「お前、王子だろう?
しかも兄弟いない。
まずは王国統治しないと」
その時、戸口の手前に立つロットバルトも、背後のラステルも。
エウロペもが見た。
レジィリアンスが本当に嬉しそうに、笑う笑顔を。
「…髭生やす前のテリュスみたい!
髭生やしてお城に行ってから…テリュス、言葉使いも変わったよね…?
ボクあれ、すっごく変だと思った。
でもエウロペも言わないし、エリューンも言わないから…言えなかった。
ボク今のテリュスがいい。
いっつもボクの事“お前”って呼んでたテリュスがいい」
テリュスはため息交じりにぼやく。
「お前、もう少し王子だって自覚無いと、この先ヤバいぞ?
エウロペ。
地方暮らしが長過ぎで、自分を農家の子か狩人の子だとか、思ってるぞ?こいつ」
エウロペもため息混じりに囁く。
「もう少し記憶が戻れば落ち着く。
今レジィは、五歳から十才くらいの間を、行き来してる感じだ」
ラステルが尋ねる。
「記憶、まだ混乱してるんですか?」
途端、レジィは顔下げた。
「…なんか…黒い雲が途中で出て来て…。
昔のことや今のことがあちこちで…。
今、どこにいるのか。
よく分からなくなる」
そして、ラステルの前で立ってるロットバルトを見ると、きらきら笑顔で告げた。
「ロットバルトさん、大好き!
エルデリオンに意地悪された後、すっごく優しくて、今も優しかった!」
皆、一斉にロットバルトを見る。
ロットバルトは朗らかに笑った。
「私も君が大好きだから。
笑顔が見られて、これ程嬉しいことは無い!」
レジィは言われて顔を少し下げ、抱きついてるテリュスに聞いた。
「ボク…笑ってる?」
テリュスは頷く。
レジィは俯くと、囁いた。
「…ラステル、いっつも笑顔だから。
きっと、移ったんだ」
今度皆。
ラステルを見たけど。
彼は相変わらず爽やかで一点も曇りの無い笑顔を見せて、言った。
「それはとても光栄だ!
でもごっちゃの記憶で、気分も突然、上がったり下がったりしてる?」
レジィは頷く。
エウロペがレジィに向き直り、口を開こうとした時。
ラステルの背後からデルデロッテがこそっ…と姿を見せ、指で手招きしてるのを見た。
それでエウロペは、ロットバルトを見る。
ロットバルトはラステルの後ろに、隠れるようにして立ってるデルデロッテを見、頷くと寝台に腰掛けてるエウロペの横に立つ。
エウロペは入れ替わるように立ち上がって、デルデロッテの元へ行った。
ラステルがエウロペに代わって、レジィに尋ねた。
「…さらわれた時のことも、思い出した?」
テリュスは心配げにレジィを見つめたけど。
レジィは一度、エウロペの座ってた場所に座ってるロットバルトの、厳ついけど優しい表情を見つめ、その後俯くと、こっくり頷く。
「…誰もいなくて。
助けてくれる人が誰も。
凄く、怖かった。
腕も足も動かせなくって…。
けど誰も刃物は持って無くて…。
殺されたり、傷つけられたりは…しなくて……。
シュテフザインで見た…凄い美青年が大人になって顔を出して…言った。
王位は彼が奪う…って。
その人の本当の父…ドロテール大公が、ボクが消えて代わりに王位を継いで…。
戴冠式になった時。
ボクを引き出して王冠被るの、邪魔してやる…って…笑ってた。
だからボク、殺されないって完全に分かったけど…」
「ドロテール大公…の…実の息子って…!
ナンドールか?!」
テリュスに叫ばれ、レジィは首を横に振った。
「…違う…。
テリュスは知らない?
一時、宮廷に連れて来てた、凄い美少年の…。
ボク小さかったから、うんと年上に見えたけど」
テリュスは首捻って尋ねた。
「…もしかして…腹違いの…女中に産ませた子の事か?
女みたいで軟弱と。
宮廷中の笑いものになったと言う?」
レジィはテリュスを見た。
「…多分、その人」
ラステルが、ため息吐いた。
「貴方の国では美少年は、一人前の男扱いされなくとも。
この国では大公の寵愛を受け…大出世ですよ…」
ロットバルトが、ラステルを見る。
「誰の事だ?」
「アルトバルデ大公」
ロットバルトは直ぐ、頷いた。
「…だが引き取った大公の扱いはまるで性奴で…酷い扱いを受けてたと聞く」
ラステルは眉間寄せた。
「それで皆、彼に同情して遠巻き。
糾弾しようものなら、非人情だと責める重臣までいる」
ロットバルトは顔下げた。
「…それ…俺の事言ってるのか?」
怖々見上げると、ラステルは頷いた。
「貴方はまだ、控えめだけど。
他にも数人。
面と向かって
“貴方に人の心は無いのか?”
と文句付けた大臣がいます。
つまりそんな盾に護られ、非情な扱いを受けて性格ねじくれ曲がったアルトバルデは、陰でやりたい放題。
もっと気の毒な少年少女に、とんでもない扱いをし、レジィにもそれをしようとしたんです!」
ロットバルトは項垂れて言った。
「だが逮捕された今。
君の正しさが証明された」
ラステルは肩すくめる。
「証明なんて、しようと思えばいつでも出来た。
だが紅蜥蜴と繋がりがあると知れてから。
わざと泳がせていたんです。
一網打尽にするために」
テリュスが怒った。
「もっと早く捕らえてたら!
レジィはこんな目に遭わなかったのか?!」
ラステルは素早く言い返す。
「アルトバルデは買い手の一人に過ぎない。
シュテフザインの美少年王子なら、どれだけでも買い手がいますからね」
テリュスは真剣に腹立てて怒鳴る。
「…つまり王子を性奴にするのにか?!!!!」
ロットバルトは気落ちしたように項垂れて頷き、ラステルは顔色も変えず、頷いた。
「…テリュス、何怒ってるの?
性奴…って………」
けれどレジィは、暴行されたことを思い出したのか。
身を微かに震えさせた。
「…口…を使うの、ボクど下手だって…。
使えないと…買う人が喜ばない…って…。
口に…口に汚いの…挿入れられた………」
レジィが再び記憶を辿り始め、一同は押し黙る。
「それで…それ…で…お尻に布を巻いた…棒…?
挿入れられた後…変になって。
体が熱くって。
なのに…口にもお尻にも……」
「挿入れられた?」
ラステルの明るい声が響き、レジィはこくん。と頷いた。
「…ボク…お尻は…良いって。
感じてるから。
でも口の使い方は、凄く下手だって…。
エルデリオンが、御姫様扱いしたせいだ…って…。
それで…。
もうどうにかなりそうに体が熱いのに…!
お尻に挿入されて、めちゃくちゃ刺激されて…痛いのに変になって。
苦しいのに、口に挿入れられて……」
レジィはぽろぽろと涙を滴らせた。
「熱くて…脳が、焼ききれるかと思って…気絶したかったけど、出来なくって…。
でもそしたら…突然みんな、慌て始めて……。
ボク、解放された」
「エウロペが。
向かい始めたからだ」
テリュスのしっかりとした力強い言葉に、レジィが顔を上げた。
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