森と花の国の王子

あーす。

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ゾーデドーロ(東の最果て)

エルデリオンを絡め取ろうとするデルデロッテ

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 エルデリオンはデルデがいきなり湯から出、棚に並ぶ香油を手に取ってるのを見た。
その後、脱ぎ捨てた衣服のポケットから小瓶を取り出すと、香油と混ぜて自分の首筋や胸元に塗り込んでるのを不思議な気分で見つめてた。

やがてやって来ると手を差し伸べるので、その手に掴まり湯から引き上げられる。
「まずは貴方を綺麗にしないと」

言われて、エルデリオンは真っ赤になった。
籐の寝椅子に誘われ、腰を下ろしかけて…デルデの胸元から、漂ってくる香りを嗅いだ途端。
うっとりして興奮して来て…そして…。

「…もう勃ってますね…」
デルデに指摘され、寝椅子に腰下ろし慌てて股を閉じるけど…デルデの手がやんわり遮り
「ちゃんと見せて…。
イきまくった痕跡だらけ」
そう告げられ、エルデリオンは更に真っ赤になった。

やがてデルデは屈み込むと、勃ちあがった一物を口に含む。
「…っデル…デルデっ、ダメっ!
そこ…ヤバ…い…んっ!」

敏感になりきった一物を咥えられ…一気に快感に襲われ、エルデリオンはあっと言う間に放ってしまって脱力する。
「…透明ですね…。
それに…紐を通したせいか、ここ…」
「…っ!」
放ったばかりの先端に指で触れられ、エルデリオンは飛び上がる程感じ、仰け反った。
「…凄く敏感になってます?」
「…デルデ…お…願い…触ら…ないで…」
「でもこうされると…気持ちいい?」
舌先で、ペロっと舐められ、エルデリオンはまた感じて仰け反る。
「ぅ…んっ!」

「…全身が性感帯になってません?」
デルデは身を起こすけど…一物は手に握られたまま。
親指で敏感になりきった先端に触れられ、また快感が襲って来て、エルデリオンは焦った。

なのにデルデは上から覆い被さり…顔を胸に倒し込んで、乳首に唇を触れさす。
「…ぁあん…っ」
「…凄く膨らんで…男の乳首とは思えない」

エルデリオンはかっ!と頬を染めるけど…のしかかって来るデルデの香りを嗅ぐ度、また興奮してきて敏感な一物の先端を触れられ続け…とうとうまた放ってしまった。

「…んぅ…っ!」

けれどまだデルデに一物を握られたまま。
放ったばかりの先端を親指で擦られ、感じて首を振る。
更に乳首を口に含まれた時。
たまらなくって身をくねらせた。

「…デルデ…お願…いっ!
放し…て……っぁあっ!」

愛撫されてない、もう片方の乳首も吸って欲しくって、身の戦慄きが止まらない。
それに…蕾の奥が酷く疼いて…エルデリオンは泣いた。

「…ゃっ…デルデ…デルデ挿入れて…」
けれどデルデは、触れて欲しかったもう片方の乳首に唇をつけ、吸ってくれたけど…。
一物の敏感な先端、だけを愛撫して、挿入れてくれる様子が無い。

「んっ…んっ!デルデ…挿入れてお願い…!」

デルデは吸った乳首から顔を上げて囁く。
「でもまだ私は、半勃ちですから」

エルデリオンはもうたまらなくなって身を起こす。
同時に身を起こすデルデに抱きつき、そして身を下に滑らせ、デルデの股間に顔を埋めた。

確かに、香りで変になったし、さんざん弄られた敏感な場所への刺激で、たまらなかった。

けど…デルデのを口に挿入れた途端…うっとりしてる自分に気づく。
「…んっ……」

「エルデリオン…凄く淫乱に見えるんですけど、ヤツのもこんな風にしゃぶったんですか?」
「…ひら…」

けれどデルデの一物を口に挿入れてると…どういう訳だかやたら嬉しくって美味しく感じ、離せない。
「…聞いてるんですけど」

エルデリオンはその言葉を聞き、やっと顔を上げた。
「ぁんまひ…」
気づいて、デルデの一物を手で握り、口から放して尋ねる。
「…よく…無い…?」
「…おっきくなってるから…良くないことは無いですけど」

エルデリオンは手に握るデルデの一物を見る。
成人した男のって、結構グロいと思ってて、自分も将来あんなになるのかな。
と思い、暇があれば手入れしてたけど…どうしてデルデのは全然グロく見えなくって、どころか…愛しいと思うのか、不思議だった。

「…デルデもここ…日頃手入れしてる?」

その時、デルデが目を見開くので、エルデリオンはまた頬を赤らめた。
「…公爵の時は…感じすぎててもっと刺激が欲しくて夢中で。
嫌じゃ無い…ぐらいの記憶しか無いけど…。
あ、思い出した…なんか…むらむらもしてなくて…白くて立派で、綺麗だった…」

デルデはそれを聞くなり、片眉吊り上げた。
が、エルデリオンのその後の
「…でも…デルデのほど、嬉しくなかった…。
デルデのここが…凄く愛おしいって言ったら…変かな?」

デルデはそれを聞くなり、目を見開く。
「…割と良く言われますけど…そうなんです?」

エルデリオンは頷く。
「なんか凄く嬉しくなる…。
デルデのここ、口に入れて嬉しいって…私が変だから?」

デルデは掠れた声で呟く。
「…それも…割と良く言われますけど…」

エルデリオンがとうとう、頬を染めて身を起こす。
「我慢出来ない…挿入れて…いい?」

言ってる側からエルデリオンは身を起こし、自分の蕾にデルデの一物の先端を当ててる。
デルデはその早急さに、呆れて呟いた。
「許可取りながらもう挿入れるって…返事待たないって事ですか?」

けれどエルデリオンはデルデの膝を跨いで、挿入れて腰を落とし始めるので。
デルデは仕方無く、自分の腰を寝椅子の上に下ろし、エルデリオンを抱き寄せて下から軽く腰を突き上げた。

「ぁあっ!…ぁ…ぅんっ…」
「…エルデリオン…完全に女性になってますね…」
「凄く…うっとりする…」
「…それから?」
「…挿入はいってると、嬉し…んっ!」

自分で咥え込んで、仰け反りながら腰を動かしてるエルデリオンは、完全に没頭してるように見えた。

「…ぁ…あっ!
イ………凄く…」
「良いのか、イきそうなのか、どっち?」
「…どっちも…ん…」

自分で胸を探るエルデリオンを見つめ、デルデはその手を退けて、両手でエルデリオンの乳首を摘まみ上げた。

「ぁあっ!
ゃんっ…!
お…かしい…私…理性が………」

デルデから香りが漂ってくると、もっとぐっ!と体が火照って来て感じ…背を反らす。
とうとうデルデが身を起こすと、片方の乳首を口に含み、もう片方の乳首を指で潰したり抓ったりし始め…エルデリオンは感じて派手に身をくねらせ、盛大に蕾を収縮させるので…。
慣れたデルデロッテですら、一発で達しそうになった。

ぐっ!と堪え、エルデリオンの腰を抱くと真下から突き上げる。

「ぁあっ!」

エルデリオンはたまらないように首を振る。
そんな…感じてる彼がよりいっそう愛しくって…デルデは絶頂に導く為、更に突き上げ続けた。

「んぁっ!
あぅんっ!
…っあ!っぁあっ!」

掠れた声のトーンはどんどん高くなり…胸を反らして激しく蕾の奥を収縮させ、瞳を潤ませてデルデロッテに突かれ、身を激しく跳ね上げた。

「………っあ!!!…っ……」

今度は白濁した液を放ち、途端デルデロッテの胸に、ぐったり…としなだれかかる。
「…デルデ…デルデ………」
デルデロッテはキスをねだるように顔を傾けられ、唇にしっとりと、口づけた。

「…んっ…この…キス…。
この唇………。
好……き………」

言った後、エルデリオンはデルデの首に熱烈に抱きつく。

「…公爵…は、嫌じゃ無かった…けど…。
怖…かった………抗えなくって…。
違う場所へ…連れて行かれた気分で…」
「不安だった?」

デルデに尋ねられ、エルデリオンは顔を上げて頷く。
「…好き…デルデ、好き……。
貴方が…凄く好き…………」

デルデロッテは縋り付いてそう囁き続けるエルデリオンの背を抱きながら、耳元で囁き返す。
「…私は愛してる。
一度抱いたらもう離せなくなるぐらい」

「…ん…っ………あ…。
どうし…ようまた…」
「興奮してきた?」

「公爵よりもっとして…。
彼の記憶が消えるぐらい」

デルデはエルデリオンに顔を傾けると、熱の籠もった濃紺の瞳で見つめ、囁いた。

「…そう致しましょう…」
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